お尻や太ももが冷たい、痛い原因の一つ坐骨神経痛の原因や症状を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
坐骨神経痛が起こる原因、若い人と高齢者の違いと姿勢管理
今回はお尻が冷える、痛む、太ももが冷える、痛む、こんな方の悩みに答えていきたいと思います。
坐骨神経という言葉皆さん聞いたことありますでしょうか。
腰から出て束になってお尻から膝の後ろを通って足の指先まで走っている神経を坐骨神経と呼びます。
人間の体の中で最も太い神経なんです。
太くてとってもしっかりした大きい神経が痛むことで、足の痛みやしびれそして冷感というのが結構強く起こるケースがあります。
この坐骨神経痛は比較的若い方にも起こりやすい症状で、その原因などについてもお話していきたいと思います。
坐骨神経痛の症状を解説
腰には腰椎という5つの骨があります。この中でも下の方から出る神経が坐骨神経となってずっと足の指先までいきます。
この神経の走っているどこに障害が出ても坐骨神経痛なんです。
お尻が痛いという方や膝の後ろが痛いという方、また脹脛が痛いという方もいますし足の前面が痛いという方もいます。
どこに症状が出るかはその人によって原因や、日常生活でのいろいろな刺激によって異なってまいります。
また足が冷たい感じがしてだるさがあるような場合、実際に足を触ってみていただいて症状のある方の足とない方の足とで温度に差がなければ神経の方の障害だと考えられます。
実際にもし温度が明らかに違ったら血管性の原因も考えなければいけないのでご注意ください。
若い人が坐骨神経痛が出る原因
30代ぐらいの若い人がもし坐骨神経痛が出たら、腰椎椎間板ヘルニアという病気も一つ念頭に置かなければいけません。
椎間板ヘルニアは骨と骨の間にある椎間板が何らかの刺激によって飛び出た状態です。
その飛び出た椎間板が腰の真後ろに走っている神経を圧迫し、お尻や足に出る障害が坐骨神経痛なわけです。
または姿勢が悪いことによって起こってくる障害で姿勢性の坐骨神経痛というのもあるんです。
長く座ってる時や立ちっぱなしの時など長時間同じ姿勢が続く時に、姿勢が悪くなってお尻から足がしびれるといった障害が出るということが結構あります。
このような場合は座りっぱなしのときは立って少し動くこと、立ちっぱなしの時は椅子を見つけて座っていただくということが重要になります。
高齢者が坐骨神経痛が出る原因
60代~80代ぐらいのご高齢の方になってくると少し原因が変わってきます。
ヘルニアというよりは腰の骨が変形して起こる変形性頚椎症や、椎間板が潰れることで神経の管が狭くなる脊柱管狭窄症で坐骨神経痛が起こることが多くなります。
年齢とともに少し原因が変わってくるということも念頭に置いてください。
日中と夜間の姿勢の管理が重要
高齢者の変形性腰椎症や脊柱管狭窄症から起こる足の障害も、若い方の足の障害も大事なことは姿勢の管理です。
日中は良い姿勢をとっていただくのはもちろんのこと、夜間寝てる間も良い姿勢を取ることが重要なんです。
夜間に良い姿勢を取るには何が重要かというとそれはもちろん枕です。
やはり寝る時に体に合わない高さの枕や柔らかい枕を使ってしまうと容易に坐骨神経痛が出やすいです。
しっかりと高さの合った硬めの表面が平らな枕で左右に寝返りを打ちやすくして、寝ている時でも腰に不具合があると容易に体の向きを変えて寝れるということが大事です。
もう一つ重要なことは腰の置かれるマットレスや布団です。
マットレスや布団が沈んでしまうことによって轍にはまった車輪のように寝返りが打てない、これでは坐骨神経痛がより悪くなります。
朝起きて腰が痛いなと思うことがあれば枕もさることながらマットレスや布団の見直しも大事になってきます。
今回は腰から足の痛み、そして足の冷たい感じがあるという坐骨神経痛に対して日中の姿勢の管理と夜寝ている時の枕や布団が重要ということをお話しさせていただきました。
簡単なことですので今晩からやっていただけると、明日の朝から腰や坐骨神経が和らいで楽になるかもしれません。
是非お試しください。
夜間の姿勢を整えるための適切な枕とは
寝ている間、坐骨神経痛を起こさないように楽に寝返りを打つためには適切な条件を満たした枕を使うことが重要です。
正しい枕の条件とは
1、高さがお体格に合っていること
まずは高さが重要です。上向きでは首の姿勢をよくして安定させる。横向きでも高さが合って体が布団と平行になっていることで体の軸がまっすぐお整います。
2、適度な硬さがあること
頭が沈んでいかないように、首がぐらつかずに安定するように適度な硬さが必要です。
3、凹凸がなく平らな形であること
凸凹していると頭がはまったようになったり、運動量が増えて寝返りが打ちづらくなります。
平らな形が丸い頭がコロコロと転がりやすいのです。
4、メンテナンス
お体格の変化や素材の劣化に合わせて適宜枕の調節ができること。
これらの条件を満たす枕を使うことが重要です。
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕
完全オーダーメイドで自身の首の高さに合わせられる
山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。
ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。
計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。
高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。
オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。
整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、
その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。
整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能
しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。
またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。
そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。
このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、
ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。
枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。
でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。
自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。
自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。
これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。
そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。
坐骨神経痛を起こさないためにも適切な枕の高さを是非試してみてください。まずはネットで気軽に購入可能なドクターズピローがおすすめです。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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