頚椎椎間板ヘルニアのやってはいけないことを解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は頚椎椎間板ヘルニアの患者様がやってはいけないことについてお話をしたいと思います。
やってはいけない悪条件というのがあり、それを知って生活から、取り除くことが重要です。
頚椎椎間板ヘルニアにとっての3大悪条件をご紹介します。大きくは3つですが、細かく説明していくとそれぞれにポイントがあります。ぜひ注意してみてください。
目次
1、不良姿勢をし続けてはいけません
うつむき姿勢を続けてしまう
近年多いスマホを長時間覗き込む姿勢のスマホ首はとっても悪い姿勢です。
それ以外にも仕事や家事いろいろなことでうつむき姿勢が多いと思うんですが、うつむくと2~3倍の頭の重さが首にかかってくるので首にかなり負担のかかる状態です。
また逆に上向きの姿勢も良くありません。
上を見上げる姿勢を続けてしまう
例えば電球の取り換えだったり植木の剪定をするだったり、長い間上を向いたり少し斜めに傾けると症状が出やすくなりますので注意してください。
このような不良姿勢を取ると症状がパッと出るのでよくわかります。
手のしびれや痛みが出た時は、これは悪い姿勢なんだなというふうに認識してください。
2、冷えは大敵です
冬はもちろん暖かくしてください
冬の寒さはもちろんですが、冬場は防寒しようという意識が働きます。
夏も油断大敵。クーラーの冷え過ぎに注意
逆に夏場は注意が必要です。
どうしても暑くてクーラーや扇風機の風が直接当てて、冷えすぎたりすると容易に頚椎椎間板ヘルニアの症状はひどくなります。
3、首に負担がかかることは避けてください
重度労働の仕事は首に負担が
引っ越しや宅急便の運搬など重荷を運ぶような重労働のお仕事は首に負担がかかります。
激しいスポーツに注意
スポーツでもラグビーやアメフトなどの激しいスポーツや、頭を床につけて回ったりする激しいダンスは首への負担は大きいです。
ヨガの逆立ちのポーズも危険
また、ヨガも注意が必要です。
ヨガは姿勢を良くしていいイメージかもしれません。
大半のヨガのポーズは首にはいいんですが、逆立ちのポーズは危険です。
頭を床につけたりそのまま後ろに倒れるような姿勢になると、頭に軸圧がかかり椎間板ヘルニアがさらに潰れる方向に働いてしまうのでよくないのです。
意外と気づかない生活上のありふれた事柄によって頚椎椎間板ヘルニアは悪くなってしまうことがありますのでご注意ください。
少し念頭に置いておくといいのは自分にとって、
「この姿勢をするといつも辛い」
「この作業するといつも辛い」
「この場所に行くといつもつらい」
という悪条件をよく覚えておいて、それを予防する・避けることが重要です。
寝ているときの悪条件は悪い枕を使うこと
朝起きた時にしびれや痛みがつらいという場合には、合わない枕を使っていて寝姿勢が悪条件になっている可能性があります。
どんな枕がよくないかというと柔らかい羽毛の枕やウレタン低反発の凹凸枕です。
このような枕では寝ていると時に首姿勢が非常に悪くなってしまいます。
首の中にヘルニアを持っていない方でも手がしびれてしまうということが起こりかねません。
寝てる時は自分の意識で良い姿勢にしようということはできないので、頭を預けた枕によってどんな姿勢になってしまうか決まるわけです。
ヘルニアを持っていてもいなくても、悪い条件の枕で寝ることは症状を出しやすい、ヘルニアに近い症状が出てしまう原因となります。
枕は自分の体に合った高さの枕を使うこと
枕は自分の体に合った高さの枕を使うこと。
そして硬くてしっかりしていて、平らな形で寝返りが打ちやすいことが適切な条件です。
適切な枕を使って首がグラつかないように安定させて、頚椎椎間板ヘルニアの症状を出さないようにすることも重要ですので、是非気をつけてみてください。
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