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横向きで寝ると腕がしびれるのはどうして?|整形外科医山田朱織


「腕のしびれば枕で直りますか?」という質問いただくことがあります。今日はこれに回答していきましょう。

まず腕のしびれの原因、これにはさまざまな病気が関与しています。

頭の障害で脳神経が障害を受けると、顔面や手がしびれるということが起こります。また内科の病気では糖尿病、血糖値が高くなる病気ですがこれでも手にしびれが出ることがあります。


今日は私、整形外科医ですので整形外科領域での手のしびれについてお話をしたいと思います。 手のしびれが起こる様々な整形外科の領域の病気の中でも、特に「首の病気」についてお話をします。

これ首のモデルですが正面から見ているところ、横から見たところ。


骨にトゲができたり、骨が変形することによって形が悪くなって中に走っている神経、これに圧迫をしてしまう場合、変形性頚椎症という病気があります。

また一方で骨と骨の間にある椎間板という軟骨、これが後ろに飛び出すことで同様に神経を圧迫すると、頚椎椎間板ヘルニアという病気になります。


他にも多くの首の病気、これによって首から出る神経を圧迫するとその先が首、肩、腕、手先まで司っていますのでその範囲にしびれが起こってくることがあります。

重要なのは「首姿勢が悪くなることで手がしびれてしまう」これは工夫すれば回避できます。


起きている時の姿勢を良くすること。一方で寝ている時の姿勢を良くするのは寝具環境ですので、寝具環境を整えて夜間6~7時間寝ている間に首の神経をぜひ積極的に回復させましょう。

では実際に具体的な方法を示します。ここに今日2つの枕を用意しています。


ふかふかの柔らかい高さが合っていない枕と、一人一人の体にぴったり合った高さ、そして硬さ、表面がフラットの適切な枕。

この2つによってどのように腕のしびれ、手のしびれが変わるかを実験していきたいと思います。

まず上向きで寝たとき。

首がぐーんと沈み込んで首の姿勢が悪くなります。このように顎が引けて首を圧迫しているとき首姿勢が悪い目安になります。


山田:どうですか?首や肩に圧迫感がないでしょうか?

モデル:圧迫感があります。


今寝てすぐ感じる首、肩の圧迫感。これは長い時間に寝ていると夜中、手がしびれてくる原因になることがあります。もう一つ重要なのが横向き姿勢です。


山田:では胸の前にバッテンして左向きしてください。では手を解いていただいてどうですか?今、肩から腕にかけてしびれが出てきそうな感じはありませんか?

モデル: 圧迫が強いのでしびれてきそうな感じがします。


健康な人はもちろん、先ほど説明した変形性頸椎症や頚椎椎間板ヘルニアの患者様ではもう寝てから間もなく、肩から腕、手先のしびれが出てくることが予想されます。

それは横向きでこのように柔らかい枕を使うと首の角度が非常に悪くなって、首の中のこの神経に圧迫が出て、そして引いてはその神経の行方、手の方までしびれが出るわけです。横向きで首が曲がってしまう、上を向いたときに首が曲がってしまう。

このようなことが起こると首の神経の本管から手先に出ている頚神経、ここに圧迫が起こって手がしびれるわけです。ぜひ適切な枕を使って手のしびれを予防しましょう。



山田:上向きで先ほどの首の圧迫感なくなりましたか?

モデル:楽になりました。

山田:楽になりましたね。横向いてください。肩の圧迫、腕の圧迫いかがですか?

モデル:楽になりました。


横向きでもこのように適切な高さで一晩中維持できる硬さにしておけば、肩や腕がしびれることは予防できます。ぜひ試してみてください。

※ただし、もしこのように枕を合わせても手のしびれが改善してない場合は、首の中に大きなトラブル、障害、病気があるかもしれません。

そのような時は整形外科にご受診ください。


コラム「快適な睡眠の雑学」をご用意しております。ぜひご覧ください。

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