コラム詳細

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



今回は首の体操、注意をしないと危険ですというお話をしたいと思います。

体操しているけど悪くなっている気がする患者様の問診を紹介

モデル:肩こりがあって体操をしたりするんですけど、逆にひどくなったりするんです。

山田:肩こりのために体操しているのに逆に悪くなってしまうってことですね。

山田:わかりました。では、その問題点を今日、解決したいと思います。

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

体操、自分の身体のために良かれと思ってやっている体操でもいくつか盲点があるんです。

肩こりを治すための首の体操の4つの盲点

この盲点を克服しないと本当に肩こりを治すための体操はできないんです。注意してください。

盲点は4つあります。

その1・体操のタイミング

その2・首の方向

その3・体操のスピード

その4・誰が体操をするのか(自分でするのか、人にされるのか。)

こんなことを一つずつ説明していきたいと思います。

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

肩こりのための体操のタイミングの注意点

山田:まず、どんなときに体操をしていますか?

モデル:朝起きた時に肩こりがひどくて体操したりします。

山田:もしかして朝起きてすぐに肩こり、体操を行ってしまうという事ですか?

モデル:はい。

これはバツです。なぜなら、朝起きて頭は覚醒していても、体はまだ十分に覚醒していないんです。

そんなときにいきなり体操を始めてしまうと、柔軟に関節節々が動かないので首肩の関節や脊椎骨を痛めてしまい、ひいては神経の障害が出ると単に首が痛いだけではなく、力が入らなくなったり感覚が鈍くなったり様々な弊害が出ます。

なので体操するタイミングはとても大事。一番いいタイミングを教えましょう。

体が起き上がってから小一時間だって、十分に体が温まったら体操を始めてください。

もしくは夜お風呂に入った後、体は温まりますよね。そういった時に、入浴後に体操する。これはストレッチ効果も高くてとても良いですから覚えておいてください。

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

肩こりのための体操の首の方向の注意点

では、その次首の方向です。

首の方向として絶対にやってはいけないのが真後ろに倒す。斜めに倒す。これが首の神経を痛める角度なんです

真後ろと斜めに倒すことで大事な神経の根元ここを障害します。もちろん健康な人はどんな方向に動かしていただいても構いません。

しかし、まず倒した時に首が痛いとか、肩から腕がビビッとしびれるとかそんな症状があったらこの方向には体操はしないでください。方向も大事です。

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

肩こりのための体操のスピードの注意点

次にやるスピードです。

山田:ちょっとどんな感じで首を回しているかやってもらえますか?

モデル:(ぐるぐるぐるぐる)

山田:はい。有り難うございます。首を回すスピードが早いですね。

ぐるぐるぐるぐる何度も回してしまったり、早いスピードでぐるぐる首を回してしまうようなことをすると、瞬間的に首の痛みを起こしてしまう危険性があります

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

ですのでどんな方も体操する時はゆっくりやってください。

もし、ゆっくりやれば途中で「あっおかしい」、「あっ痛くなりそう」と思った瞬間にストップすることができますよね。

ですので、首を回す体操はゆっくりゆっくりやること。これがとても大切です。

肩こりのための体操を自分でやるのか、他の人にやってもらうのかの注意点

では、盲点最後です。誰がやるかということ。

山田:首の体操なんですけど、誰がやっていますか?

モデル:肩が辛い時に友達にマッサージしてもらったり、体操を手伝ってもらったりします。

山田:はい。もしかして、人がこんな風に動かしているということですかね。

モデル:はい。

実はこれも危険なんです。首を回す体操はあくまで自分で自分のペースで自分の痛くない範囲を徐々に広げていくというやり方でやってほしいと考えています。

人が体操を手伝ってくれたりすると思わぬ方向、思わぬスピードで体操を行ってしまって、気がつくと痛いっていうことが起こらないとも限りません。

ですからあくまで人に手伝ってもらうのではなくて、自分の力、自分のペース、自分のスピードで体操を行うことがとても大事なんです。

首の体操で注意してほしい首の回し方やスピードなど4つのポイント

もう一度おさらいしてみましょう。体操、首、肩の凝りを和らげるための体操は、あくまで次の4点に注意して行なってください。

そのタイミング、首の方向、体操のスピード、そして自分でやること。

この4つをきちっと踏まえていただければ安全で快適な肩こりを良くする体操ができると考えています。

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ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

朝起きてつらい症状がある場合、枕が合っていない可能性があります。

体操やストレッチももちろん重要ですが、適切な枕を使って眠ることも大事です。

  • 整形外科枕計測

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