コラム詳細

凹凸の枕がダメな理由

よくいただく質問に「首に当たる部分が高くて頭のほうが低くなっているような形状の枕」これはいいですか?悪いですか?という質問いただきます。

整形外科医として私は、このような形の枕は寝返りには適さないと考えています。


確かにこのような枕は上を向いてに寝た時には後頭部から首のカーブに合っているように思えます。しかし、人間は上向きのみで一晩中寝るわけではないです。

横を向いたり、寝返りを打ったりするので、上向きだけで合う枕を選ぶことには危険性があります。


実際に横向いてみて頂けますか。

このように横を向いた時には、顎が当たってしまって頭が沈み込んでしまうということで身体の軸が曲がってしまうんです。


左右に寝返りを打ってみてください。寝返りを打つ時に体が重くないですか?

モデル:力が入りますね。


骨盤から大きな力を出すことで、頭が遅れて寝返りを打っていることがわかります。

このように骨盤からいって、身体上半身が追いかけ頭が最後になってしまうこのとても力のいる寝返りを一晩に20回以上繰り返すとすれば、体が疲労する可能性もあるんです。

ですので上向きのみで枕を選ぶということは避けたいです。

一方で、高さの合ったこのように平らな首側から頭側まで全く平らでそして、きちっと高さの合っている枕。これであれば横向いて頂けますか。

横向いた時にも身体の軸がまっすぐ通り、寝返りしてみてください。


寝返りもスムーズに行うことができます。ですので凹凸の枕、首が高くて頭が低いのではなく、首側から頭まで平らな枕を選ぶようにしてみてください。

両サイド、横が高くて首の中央が低い枕。このような形の枕は首にいいですかというご質問もいただきます。

私はこのような形状の枕は使わないでくださいと患者様にお話をしています。


皆さんは横を向くと肩幅があるので横には高い高さの枕が必要で、上を向いたときは頭が下がるので低い枕が必要という風に考えているのではないでしょうか。その考え方は誤っています。

よっぽど特殊な、ものすごく肩幅が広い方、運動選手や特別な体型やご病気の方以外は、普通の体格でしたら横を向く時にも真ん中と同じフラットな高さでいいはずなんです。そのメカニズムについて今日は解説したいと思います。

まず、横が高くて真ん中が低い枕。これは上を向いたときに首が気持ちいい。そして、横を向いてください。

横向いた時は肩幅があるので肩の部分は確かにこの高さで合っているかもしれませんが、中央がくぼんでいると寝返りを打つというダイナミックな睡眠姿勢において不具合が生じます。

寝返りを打ってみてください。真ん中にきた時に低い、右側にいった時に高い。もう一度お願いします。真ん中にきた時に低い、左にきた時が高い。

1回、寝返りを止まらずにやってみてください。

何が起こっているかというと、横向きでは枕が高く、中央で沈んでまた反対側で高くなると、体が一回一回浮き沈みしてしまうんですね。要は寝返りを打つ時に「よいしょ」と力が必要になってきます。


では、正しい枕両サイドも中央も同じ高さ、そして一人一人の体に合った高さの枕を使ったときどうなるかを見てみましょう。

寝返りをうってみてください。寝返りいかがですか?

モデル:寝返りしやすいです。

スムーズに寝返りがうています。先ほどのような両サイドが高くて中央が低い枕と違って、平らですと寝返りが非常にしやすい。そして横向きで止まったときにも肩のところとこの高さが合っている。

これは寝たときに人間の体というのは、自然にこのように肩を前に出して肩甲骨を前に出すことによって寝た時の横向きの肩幅を調節しているんです。

知らない間に自分の体の側で、横向きの時はちょっと肩を前に外して少し低くなるような調節ができる能力を人間は備えているわけです。


ですので、枕の方で端を高くする必要はないということがわかっていただけましたでしょうか。

枕はこのように右左中央、何も平ら。そして、何より自分の体一人ひとりに合った高さを選ぶこと。これによって凹凸の枕は必要なくなります。今晩から試してみてください。



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