枕の形による睡眠姿勢の変化について
今回は枕のタイプ別睡眠姿勢の変化を、肉眼的所見とレントゲン画像を比較しながら解説していきたいと思います。
お店では色んな枕ありますので、皆さんどれ選べばいいのかわかんないじゃないかと思います。
私たちは医学的、科学的、そしてレントゲンやMRIなどを駆使して、どういう枕を使うと人間の解剖、首の骨や椎間板、神経がどんな状態になってるのかということを20年以上研究してきました。
それに基づいて、良い悪いを少しずつ解説していきたいと思います。
枕なしの姿勢と寝返り
枕なしで寝ている方の中には寝始めから枕なしで寝る人もいれば、枕をしてるんだけど合わないために枕が飛んじゃって結果的に枕なしになってる人もいます。
枕がないと肉眼的にですけど、上向いた時に喉が詰まってるんですね。
横を向くと下になっている肩が押し潰されちゃっています。
それから首がガクっと下がり圧迫されます。
首の横にはとっても大切な神経の根元がありますので、そこを圧迫してしまうんですね。
レントゲンでは見慣れない方はちょっとわからないかもしれませんが、首がたわんでるんですね。
本来であれば、首が適切な角度で真っすぐになるのが適切ですが、枕なしでは首がたわんでる状態です。
横から見るとよく分かりますね。
頭下がっているので首がぐぐっと湾曲上に曲がってしまっています。
首は神経が左右対象に首の隙間から出ていますので、どちらかに曲がってしまうとその神経の根元を痛めてしまう悪い姿勢ということがレントゲンで見すとよくわかります。
症状
この方の症状は首の痛みがあって、首がしびれて手もしびれがありました。
特に橈骨神経領域という神経の大事な一部分が圧迫されることによって、寝てる時からもう手がしびれてしまう。
朝起きると手が痛い、指が動きにくい、こんなご症状がありました。
また、 首がストレートから軽度反るような形になってしまうため、首の後ろの筋肉が緊張していて肩こりの原因になっていました。
細かく言うと、首の痛み、手の甲から中指までの痛みやピリピリ感というのがあって、肩はそんなにご本人は辛いとは言っていませんでしたが、実際にはこのように夜中圧迫されることによって、首から手の方にかけての症状の原因になっていたと考えられます。
寝返り
枕ない状態だとダイナミックな寝返り動作がどうなってるか映像を見てみましょう。
頭が浮いたり落ちたりグラグラしてますね。
それから腰に力が入っていて、上半身が後から追いかけてくる。
これでは寝返りがしにくいということがよくわかります。
枕なしでは寝返りには適しておりません。
羽毛枕の姿勢と寝返り
羽毛枕だとどうしてもふわっとしているので、4~5kgの重さの頭が乗るとグンと沈んでしまいます。
これもまた喉が潰れているわけです。
横を向くと頭が羽毛の中にググっと押し入ってしまいます。
ふわっとして高さがあるかなと思っても、頭が乗っかると羽毛が潰れるので結局は頭が下がってしまって肩が圧迫されます。
これは枕なしと非常に近い状態です。
寝返り
枕があるにも関わらず、寝返りはぎこちないです。
腰が重たそうで一生懸命に動かしてるように見えます。
これでは朝には疲労しているかもしれません。
凹凸の枕の姿勢と寝返り
縦にも横にも凹凸になっている枕ですが、これを使って寝た時に首の後ろに高いところが当たって一見首を支えているように思います。
枕なしや羽毛枕に比べるとなんとなく首が安定してるように見えますが、レントゲンで見ると結構首の骨の並びがガタガタしています。
そして高さがまちまちなので、その凹凸枕の高さによって首の角度が色々変わってしまうというデメリットがあるわけです。
横向いた時どうなるかというと、首の後ろが高いだけど頭の方が低いという凹凸型の場合には頭が斜めに下がっています。
左右対象を維持できなくなっているわけです。
寝返り
枕なしや羽毛枕と比べると軽そうですけど、私から見ると頭下がってますので顎が上がり過ぎているんですね。
この状態だと首の症状がある方では、非常に首の圧迫が強くて肩が凝ってしまうかなと思います。
整形外科枕の姿勢と寝返り
では最後に私たちのオーダーメイド枕です。
枕に大事な高さ・硬さ・平らな形という3大条件を満たす整形外科枕ですね。
上向きでの首の角度は我々の研究の結果約15度がいい状態ですが大体そのぐらいになっています。
そして、横向いた時の体の軸と寝ている面が平行になることで、非常に右にも左にも全く傾いてない圧迫がない状態となります。
レントゲンで見ても首の角度適切な15°に近い状態です。
横を向いても体の軸が寝てる面と平行になっていることがよくわかります。
これが整形外科枕が効果が出る秘訣なんですね。
寝返り
羽毛枕や凹凸枕と比べて肩腰がブレてないです。
あまり力を入れずに回転がスムーズにできるということで、自分のエネルギーを最小限の力で寝返りができてるわけです。
今回は様々な条件の違いによる寝姿勢、そしてレントゲン、さらには動画による寝返りの違いを見てまいりました。
自分に合った枕が欲しいなと考えている方、朝からの肩こりや不眠やいびきや無呼吸など様々な症状に悩んでる方、3大条件を満たす整形外科枕がどんなに重要な要件か今回の解説でご理解いただけたことかと思います。
是非、山田朱織枕研究所にお越しになって枕を計測してください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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