変形性頚椎症の症状の原因と治療方法を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
今回は変形性頚椎症という病気についてお話をしたいと思います。
首の中の構造を解説
人間が二本足で立って歩くようになってさまざまな脊椎と言って、背骨の病気を持つようになりました。
これは加齢と共に起こってくる変化です。首の中の構造をまず見てみましょう。
私たち医者は解剖とも読んでいます。これは人間が横を向いて座っている姿勢です。このように首の前と後ろがあります。
首の中には骨、椎間板、骨、椎間板、骨、椎間板というふうに順番に構造が並んでいます。
拡大するとこのようになっていて、硬い骨と少し柔らかい軟骨である椎間板、ブルーのラインのところですね。
これがまるでサンドイッチの具のように交互に重ねるような構造をしています。
首の骨や椎間板が変化するとすぐに神経に影響してしまう
首には7つの骨があって、2番、3番、4番、5番、6番、7番これが緩やかなカーブを持って前方に少し曲がっているのが生理的にはいい状態、姿勢と言われています。
大事なのはこの後ろに脳から繋がる神経がずーっと走っていること。
この神経はもちろん脳みそと繋がっているわけですけど、椎間板のすぐ後ろに走っている為、
非常に首の骨や椎間板が変化して形が悪くなったり、機能が悪くなってくるとすぐに神経に影響してしまうという点が問題です。
骨に棘(とげ)ができてくると首の神経にあたり痛みやしびれになる
40代50代以降になってくると椎間板がグラグラすることで、椎間板の水分が失われて質が悪くなっていくその過程で首が不安定になるわけですが、それを止めるようになんとか予防するために骨に棘(とげ)が伸びてきます。
このような骨棘(こつきょく)という骨の棘これが前のみではなく後ろにもできてくると、当然首の神経に当たってしまう可能性が出てくるわけです。
神経に対して棘が当たってしまったら当然痛みやしびれ、不快な凝りが出てくる原因となるわけです。
首の骨にこのような変形が起こることが変形性頚椎症であり、変形性頚椎症により痛みやしびれ、不快な凝りが出てくれば変形性頚椎症の症状が発生しているということになるのです。
首の中に起こる骨と椎間板による生活上の不具合が起きたら治療のタイミング
このように首の中に起こる変形性頚椎症、これが起こることで生活上さまざまな不具合が起こってきたらそれは治療のタイミングと考えてください。
変形性頸椎症については確実な診断を行うにはレントゲン検査、CT検査、MRI検査などが必要になってきます。
これらが神経をどのように痛めているのか正確に判断することで、治療の必要性を考えることができます。
もちろん、そのような検査は整形外科で受けてください。
症状がいろいろ出ているなら、治療が必要
最後に治療について。変形性頚椎症と診断されさらに症状が色々とある場合には治療が必要になってきます。
簡単な治療としてはまずお薬を飲んだり、温めたり、リハビリテーションしたり、それでも症状が取れないと首に直接ブロック注射なども行うことがあります。
一方、もう一つ大事なことはリハビリテーション、そして日常生活の姿勢の管理です。
何気なくしている姿勢、悪い姿勢でスマホをしたり、ゲームをしたり、本を読んだり、パソコンに向かったり、日中の姿勢を正すことはもちろん大事です。
変形性頚椎症の患者様にも重要なのは夜間の枕
でもより長く重要な要素は、寝ている時の姿勢の管理。これを適切な枕で行うこと。
これが変形性頸椎症の患者様にとってはとても重要なポイントだということを覚えておいてください。
その具体的な方法には「寝ている時の姿勢の管理。これを適切な枕で行うこと」です。
こちらのコラムでご説明しております。
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