コラム詳細

頚椎症に優しい寝るときの首の角度を解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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山田朱織が診察をしている様子

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



首はどのような造りをしているのか

首の骨や神経の造りを説明をしていきたいと思います。ちょっと下手な絵を書いてみます。

私はいつも毎日患者様に首の状態、あなたの首の診断はこういう病気の名前で、そしてどういうふうに解剖学的に問題があるかということを絵に書いて説明して小さなメモを渡しています。

そのメモに書く絵を今日は白板に書いてみましょう。

人間の頭はなんと4kg。これが俯くと約20kg。それぐらい重たい頭が首に負担を与えています。

横向きの人間の顔と首の骨を書いていきます。頭の大きさに対して首の骨を長く書いてしまいましたが、デフォルメしているものだと思って気にされないでください。


骨と椎間板によって人間の首は柔軟に動く

人間の首は骨が7つあって、それは前に向かって緩いカーブを描いています。緩やかなカーブの中に1番、2番、3番、4番、5番、6番、7番、全部で7つの骨があり、骨と骨の間にはクッションとなる椎間板という軟骨があります。


骨と椎間板です。この骨と椎間板があるから人間の首は柔軟に動くわけです。

首の骨の後ろには大事な脊髄という太い神経がある

そして、この全体的な首の並びの後ろにとても大事な脊髄という太い神経があります。


この神経から、断面で見るとこういう黄色く見えてる神経から沢山の右と左に枝が細い神経が出ているわけですね。このような形で枝が出ています。

これを首の神経、頚神経と言います。


寝るとき頚神経に良いか悪いかは枕の高さで決まる

では皆さん、頚神経は、寝たときどうなると思いますか?枕に頭を乗せて首が寝た状態、当然これが寝たらこうなりますよね。この首の「角度」これがとっても大事なんです。

この大事な大事な首の角度は、頭の下に置いた「枕の高さ」によって、この大事な角度というのが決まってきます。

なぜ角度が大事なのかというと、この首の角度によって中の脊髄神経や頚神経がひどく圧迫されたりとても楽な状態になったり、良くも悪くも変わってしまうからです。


寝るときの首の角度が15度前後が頚神経に優しいことがわかった

実際に私たちが何万例という患者様を研究してわかったことは、寝たとき上向きであれば首の角度が約15度前後になることが最も理想的な神経に優しい角度だということなんです。

角度は約15度前後、このことを覚えておいてください。

頚椎症における首の角度の重要性をご説明しました。次に頚椎症における夜間の姿勢管理の重要性についてご説明いたします。

  • 頚椎症の方は枕で神経の安静を保ち良い姿勢で眠りましょう

    「頚椎症と枕」

    夜間の姿勢を整えることで、
    脊髄神経と神経根の安静を保ち
    悪い刺激が加わらないようにうまく眠ることができる。
    そのためには枕の高さ調節が重要なんです。

    神経の安静を保ち良い姿勢で眠る

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

高さをお体格に合わせて神経に優しい首の角度にすることが重要です。

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