コラム詳細

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

山田朱織って誰?

プロフィールをご紹介

山田朱織が診察をしている様子

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



高齢者の手のしびれの原因は若い方とは違う

高齢者の方の手のしびれと若い人の手のしびれ原因は違います。

若い人の場合、手がしびれるとか日中パソコン作業をずーっとやっていたりすると手がしびるという方が多いですが、65歳を過ぎた中高齢者の方の場合は少し原因が異なります。

そのキーワードは変形性頚椎症です。首の中にある頚椎と言って首の骨、その中を通る神経、これが原因となって手がしびれることがあります。

高齢者の方に多い変形性頚椎症とは?

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

変形性頚椎症は多くは60~65歳以上に起こる首の骨の変形で、誰にでも起こってくる可能性のあるありふれた病気なんです。

骨に棘ができたり骨が変形することによって首の中に通っている大事な脊髄神経や頚神経を圧迫してしまうことで様々な神経の障害が出ます。その一つが手のしびれなんです。

変形性頚椎症の方のレントゲン画像

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

左側全身のレントゲン像が映っていますがこの中の特に首に注目してください。

首の骨があまりきれいに並んでいないですよね。レントゲンで見ると特に白く見える部分、これは骨が硬くなって変形してしまった部分なんです。

骨が変形して骨と骨の間にある椎間板が潰れてしまったり、また神経が出てくる出口椎間孔と言いますがその穴も骨の棘によって小さくなってしまうと神経が出にくいわけです。

変形性頚椎症の頚椎MRI画像

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

骨だけではなくMRIは骨や椎間板や神経そのものが写りますので、先ほどレントゲンで説明した骨の棘がその後ろを走っている神経を何か所も圧迫しているのが見えます。

この神経の圧迫がひいては手のしびれになるわけです。

変形性頚椎症の治療

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

変形性頚椎症の方の一般的な治療としては例えば首に湿布を貼るとか、お薬を飲むとか、リハビリテーションの中で首を引っ張る牽引治療や温熱療法などを行ったりします。

もちろん手のしびれがひどくなって、物が持てないとかボタンがかけられないとか小銭がつかめない、このような症状 が起こってしまう悪い状態になれば手術が必要なケースもあります。

詳しく解説

変形性頚椎症とは?

変形性頚椎症の方は日中と夜間の姿勢管理が重要

変形性頚椎症がより悪い状況にならないためにもとても重要なポイントがあります。

それは一言で言えば首の姿勢の管理です。

首姿勢の管理には2つあります。起きて活動している時と寝ている時、2つの姿勢の管理が重要なんです。

日中の姿勢の管理

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

おじいちゃん、おばあちゃんは日中どんなことをして過ごしていますか。

例えば本を読んだり書き物をしたり、近年はパソコンをやる高齢の方も増えてきているといいます。

そのようなときに長時間俯いていると首に負担がかかってしまいます。

日中の姿勢を正しく整えることを意識してください。

胸を張って胸を開いて顎を引くして良い姿勢をとることがとても大事です。

例えば本を読むときには何かクッションなどを使ってその上に置いて目の高さまで持ってきて読んでいただくとか、パソコンのディスプレイを高い位置に設定して俯かなくて済むようにするなどという工夫もとても大事です。

夜間の姿勢の管理

高齢者の手のしびれの原因の一つ変形性頚椎症の原因と治療

夜寝ているときの姿勢は枕を適切に合わせることです。枕を合わせて首の姿勢をよくすることが大事なんです。

例えば寝るときにこのような柔らかい枕を使ってしまうと、首の中に変形性頚椎症がある人は神経の周りにゆとりがない上に、頭や首を支えきれなくてグラグラしてしまい首の神経を刺激してしまうんです。

神経を痛めてしまうので神経の障害として痛みやしびれが起こっているわけです。

つまり枕を自分の体格に合った高さ、そして首がぐらつかないしっかりした硬さ、このような枕を使うことで首が安定して神経に悪い刺激がいかなくなります。

詳しく紹介

頚椎安定・不安定? 頚椎が安定する枕の重要性をご説明します

日本全国65歳以上の方、ぜひこの夜間の姿勢と日中の姿勢を正しくすることでたとえ変形性頚椎症があったとしても快適な生活、手のしびれを出さないことが重要です。

是非試してみてください。

適切な枕に必要な条件とは

1、高さがお体格に合っていること

まずは高さが重要です。上向きでは首の姿勢をよくして安定させる。横向きでも高さが合って体が布団と平行になっていることで体の軸がまっすぐお整います。

2、適度な硬さがあること

頭が沈んでいかないように、首がぐらつかずに安定するように適度な硬さが必要です。

3、凹凸がなく平らな形であること

凸凹していると頭がはまったようになったり、運動量が増えて寝返りが打ちづらくなります。

平らな形が丸い頭がコロコロと転がりやすいのです。

4、メンテナンス

お体格の変化や素材の劣化に合わせて適宜枕の調節ができること。

これらの条件を満たす枕を使うことが重要です。

詳しく紹介

正しい枕の必要性|枕外来の整形外科医が解説

山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕

完全オーダーメイドで自身の首の高さに合わせられる


山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。

ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。

計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。

高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。

オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。

整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、

その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。

詳しく紹介

オーダーメイド枕の整形外科枕

整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能


しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。

またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。

そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。

このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、

ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。

枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。

でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。

自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。


自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。

これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。

そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。

適切に枕を合わせると神経に悪い刺激がいかなくなります。寝返りを打つ時にも首が安定して回り神経を痛めることがなくなります。

まずはネットで気軽に購入可能なドクターズピローがおすすめです。

ご自身の体に合わせて高さ調節可能


本コラムの内容は動画でもお話ししています▼


YouTubeのチャンネル登録で最新情報をお届けします!
  • 「5mmを調整する枕」

    靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
    365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
    医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
    あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。

    オーダーメイド整形外科枕