朝の布団の上げ下ろしが腰痛の原因に?理由を対策を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は腰の痛み、それはお布団の上げ下ろしからきてるかもしれないというお話をしたいと思います。
なぜ布団の上げ下ろしが原因の可能性があるのか、またその対策についてご説明したいと思います。
目次
朝の腰痛と布団の上げ下ろしの注意点
寝ている時に布団側に問題があると腰痛がでやすくなる
腰痛持ちで朝が特にひどいという場合に、まず寝具そのものが問題でないかです。
もし長年使ってへたって柔らかくなったりすると腰が沈んで負担がかかってしまいます。
買い換えたばかりでしっかり硬さもあって敷物の条件は良い上で、症状が出ているのであれば他に原因があるということです。
布団の上げ下ろしの時の腰に負担がかかっている
床にお布団敷いて寝ている場合、起きたら畳んで押し入れの中にしまうという方が多いかと思います。
それが腰痛の原因になっているかもしれないです。
どんな感じになっているか実践してみます。
朝起きたら立ち上がって布団を畳んみますね。
そして布団を前屈みになってぐっと持ち上げます。
持ち上げて押し入れに入れるときは逆に腰が反ってしまいます。
このような大きな動作をすると腰の骨の間にある椎間板にとても負担がかかってしまうのです。
朝起きた途端にやっているのもよくない
布団の上げ下ろしは起きてすぐやると想いますが、そこにも腰痛を起こす原因があると考えています。
夜寝ている間は寝返りは打つにしても日中ほどは体が動いていません。
目が覚めてまだ体全体が動き出す準備が整っていない段階で、起き上がってお布団の畳んで持ち上げようとすると腰にかかる負担が大きいわけです。
この時に少しでも腰の椎間板が悪かったりヘルニアをお持ちの方ですと、より症状が出てしまう可能性があります。
目が覚めてしっかりと体が起きてある程度動かした後、どう体を使うかということがちゃんと分かってからであれば負担は少ないかもしれません。
朝腰痛を起こさない為の対処方法
腰のためには布団は敷きっぱなしにするのが一番いいんですが、やはり湿気が溜まってしまいますよね。
その場合は立つ布団だったら立てかけていただいて、通気を良くしていただくとよろしいかと思います。
立たない布団の場合はどうするかですが、通気性っていう意味では窓を開けてなるべくお部屋の中に風を通していただいて、布団の表面できれば裏面とかも風を通すということをしていただければと思います。
なるべく布団を持ち上げて押し入れにしまい込むという腰に負担がかかる動作をやめましょうといういことです。
また、畳に布団という和式スタイルに愛着があってお使いになりたい方もいるかと思いますが、どうしても畳がいいということであれば土台を畳ベッドにするのも一つの方法です。
そうすると床から高さもあって通気性もいいですし、少なくとも上げ下ろしという動作はしなくて済みますので腰の負担が減ります。
今回はあなたの朝起きた時の腰痛は布団の上げ下ろしが原因じゃないかというお話をしました。
朝腰痛にお悩みの方で私のことかなと心当たりのある方は、是非今回のアドバイスを試していただければと思います。
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