年齢や体格によって枕の高さは変わる？
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織（やまだしゅおり）が解説します。
今回のお題は年齢・体格によって枕の高さは違うんですよというお話です。
そういった事実を科学的根拠を基づいて解説いたします。
年齢・体格による枕の高さの傾向
例えば小さなお子様と成人女性と年配の男性の方をちょっと絵で書いてみました。
こんな年齢の方がいらっしゃるとして、この中で一番枕が高くなるとすればどの方かというとそれは年配の方です。
その理由は背中が曲がっているからなんですね。
そして体も硬くなってきます。
そうした年齢特有のご症状が出てくるとどうしても枕が高くなります。
もちろん身長が低いお子様と成人の方を比べれば、成人の方が枕が高くなるという全体的な傾向があります。
体格によっても、太ってる痩せてるの違いで高さに影響します。
太ってる方のほうが痩せている方と比べて枕の高さは高くなります。
これを私たちの枕研究所のビッグデータを元に解析します。
身長・体重と枕の高さの相関関係
ちょっと古いデータではございますが、当院にお越しになった患者様と枕研究所にいらしたお客様3万人の身長・体重と適切に体に合ってる枕の高さの関係を見た３次元グラフとなります。
年齢別グラフ
まず黄色と黒のグラフですが、下の縦軸と横軸が身長・体重、上の軸は枕の高さを表しています。
身長・体重の値が高くなればなるほど、枕の高さも高くなっています。
はっきりした相関があるということが分かったんですね。
黒が60歳以下、黄色が60歳以上で見ているんですけれども、全体的にどの年齢でも体格が大きくなってくれば右に上がっていっているので高さが高くなることがわかります。
若干年齢によってバラつきがありますが、高齢になってくると円背という背中の丸みが出てきて体も硬くなってくるので、体格が大きくなくても枕が高くなることがあるということです。
男女別グラフ
女性が赤、男性が青で示しています。
女性の方が男性より体格が小さい傾向がありますので、値が小さいほうに赤、大きいほうに青が集まっています。
その中で見ても、やはり体格が大きいと枕は高くなるという相関関係が見られました。
相関係数というもが出ているんですが、7割以上相関があるということが分かりました。
これは非常に高い相関傾向が見られたいうことになります。
この時は3万人の方々のデータから解析しましたが、今現在は9万人の方に枕を計測していますのでもう3倍になりました。
私たちは枕研究所にお越しになるお客様、そして患者様のデータをしっかりと科学的な根拠につなげて解析をしておりますので、お客様あってのデータだといつも感謝しています。
枕研究所では枕の計測・販売を行っていますが、こういった科学的な根拠・裏付けをしっかり出すために、そしてそれに基づいたサービスをご提供していきたいという気持ちで社員一同頑張っております。
是非、皆様に科学的根拠に基づいたオーダーメイド枕をお使いいただけたらと心から願っています。
今回の年齢・体格と枕の高さの関係についても、これからの睡眠に役立ててください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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