コラム詳細

くしゃみで腰を痛める原因と痛めない方法を解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。


山田朱織って誰?

プロフィールをご紹介

今回は花粉症、くしゃみの時期、それってぎっくり腰に繋がっていくんですか?という話です。

意外とくしゃみで腰を痛めてこられる患者様多いんです。

春の杉、秋のブタクサ、通年を通して寒冷アレルギー、様々な原因でくしゃみは起こります。

腰を痛めないくしゃみの仕方を今回はお教えます。


目次



くしゃみで腰を痛める原因


くしゃみが起こる瞬間というのは、急激に腹圧が上がります

その腹圧がぐっとかかった時に筋肉を痛めるというのが1つの原因です。

また、腰の骨と骨の間には椎間板というクッションの役割をしている軟骨があります。

腹圧が上がる時にこの椎間板の圧が高まると、本当にひどいとぐーっと圧がかかった瞬間に椎間板が飛び出して腰椎椎間板ヘルニアになることがあります

ヘルニアにはならなくても圧がかかることで椎間板性の腰痛が出てしまうのです。

ですので急激な腹圧上昇というのは非常に怖いことなんですね。

だからこそやり方をちゃんと知っておいて、くしゃみが出ても腰に負担をかけない、ぎっくり腰にならないような対策をすることが重要です。

詳しく解説

腰椎椎間板ヘルニアの原因と対策|枕を整える意義


腰を痛めないくしゃみの仕方

1、力を抜いてくしゃみをする


くしゃみをする時にぐっと力を入れてはだめなんです。

口を開けてはーっと息を吐きながら力を抜いてくしゃみをするんです。

なかなか難しいんですけど慣れるとできるようになります。

日頃からくしゃみが出そうだなって思ったら口を開けてはーっと息を吐く練習をしてみましょう。

息を吐きながらすることで、圧のかかり方が全然違います



2、どこかにつかまる


しっかりしたテーブルなどにつかまりながらすることで、振動がつかんでいるものに逃げていくのです。

しかし、例えば歩いている時に街中でくしゃみ出そうになったらどうするかというと、少し腰を屈めて自分の膝の上辺りをつかんでやってみてください。

そうすると自分の足のほうに振動が逃げていきます。



3、腰かける


オフィスや自宅にいる時だったら即座に座って足をしっかり持っていただくと、もっとしっかりとくしゃみの振動を逃がすことができます。

座ることによってお尻と足、いくつか安定感が出てくると腰の負担が減るわけです。


くしゃみの原因を取り除く

そもそもくしゃみが起こらないようにするということも重要です。

アレルギーの方だったらアレルギーの治療をするとか、花粉を浴びてしまうような場合はお家に帰ったらしっかり花粉を払ってから家に入る、また入浴をする、そのようなこまめな対処がとても大事です。

もちろん呼吸機疾患などある方は内科や耳鼻科の先生にご相談してください。

こういった治療を前もってしておくことが、くしゃみでぎっくり腰を起こさない最善の策となっていきます。

近年はアレルギー反応、アレルギー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、様々なアレルギー疾患が日本人起こりますので、これをしっかり予防するためには前もっての対策が重要です。

3つのくしゃみの仕方もしっかり覚えておいて元気でお過ごしください。


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