触診して分かる、本人が気づかない肩こり
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織（やまだしゅおり）が診察します。
人から肩こりと言われて睡眠にもお悩みのある主婦の方にお越しいただき、診察から枕計測を体験していただきました。
前回の診察で普段の睡眠のお悩みや、寝具環境に問題があることがわかりました。
今回は触診の様子をお届けします。
自分では肩こりの自覚がない
山田：肩こりはどんな時には辛いですか？
患者：そうですね、あまり自覚はないんですよね。
でもやっぱりカルテに書いた症状があった通り、なんか深く眠れてないのかなっていう風には思います。
お昼寝とかもしちゃうんですよね。
そういうのが知らない間に肩に積もってしまっているんじゃないかなと思います。
山田：それで肩の動きが悪くなってるんじゃないかなあ感じるわけですね。
昼寝って悪いことじゃないんですよ。とってもいいことなんです。
ただ昼寝をしないと体が持たないっていうことは、夜の睡眠が質があまり良くないかなあと思うので、できればしっかりとぐっすり質の良い睡眠が取れること。
だけど20分ぐらいの仮眠というか昼寝をすることで、よりパフォーマンスが上がるっていうのがベストかなと思います。
それでは実際に触れて色々症状を伺いたいと思います。
触診
首の動き
山田：では頭を上向き下向きにゆっくり動かさせていただきます。
首の動きとてもいいですよ
特に問題ございません。上30度、下20度ぐらいよく動いています。
次に左斜めに動かします。首から手にビリビリと響くことはないですか？
患者：はい、丈大丈夫ですね。
山田：右の手にも響くことはないですか？
患者：はい、大丈夫です。
首の神経の圧痛点
山田：ではお首を直接触らせていただきます。首筋を押しましね。押すと痛くないですか？
患者：痛いです。
山田：痛いですね。左はどうですか？
患者：右ほどではないですね。
山田：では首から肩にかけて押していきます。これはどうですか？
患者：そんなでもないです。
山田：大丈夫ですね。肩甲骨辺りを押します。これはどうですか？
患者：痛いです。
山田：左側はどうですか？
患者：大丈夫です。
山田：大丈夫ですね。今押したポイントっていうのは首の大事な神経が通っていくポイントなんですよ。
結構お首そのものは自覚症状はないんですが、押すと痛みがあるので気づかないうちに実は肩こりから起こる首の痛みというのもあるご様子です。
実は腕にも首の神経が来ているんですがどうですか？
患者：あっ痛いです。
山田：痛いですね。こんなところ自分で触らないからわからないんですが、首から来る神経が手まで来てるんですよ。
この途中のポイント、1番浅いところを走ってる神経を触ると痛みがあるので、もしかしたら気づいてないだけなのかなっていう感じがいたします。
力の入り具合・感覚の違い
山田：では次にしっかりと指の間を広げてみましょう。そのままグっと力を入れてください。
はい、お力入りますね。
では反対に手のひらを上に向けていただいて、右と左の感覚同じですか？どちらか鈍いってことはないですか？
患者：はい、大体一緒です。
山田：ほぼ一緒そうですね。
しっかり力も入ってるし、感覚の障害もございません。
圧痛と言って、押した時の痛みがどうも右が強いんだけれども、右も左も要所要所押すといくつかお痛みがあるので、肩こりに気づいてないだけなのかなという気がいたします。
頭痛はございませんか？
患者：頭痛はないです。
山田：ないですね。ちょっと念のため頭痛のポイント触ります。どうですか？
患者：大丈夫です。
山田：大丈夫ですね。大後頭神経という首からくる頭痛の凝る場所も大丈夫そうです。
ご症状よくわかりました。
次回はいよいよ睡眠の姿勢を整える為に、枕のご計測をさせていただきます。
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