コラム詳細

1人で湿布を貼る方法お教えします!

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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山田朱織が診察をしている様子

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。


今回は1人で背中に湿布を貼る方法というちょっとニッチなニーズに答えていきたいと思います。

目次



今回使う湿布はロキソニンテープという三共製薬の湿布ですが、当院で使ってる湿布ということで代のものとして持ってまいりました。


特にメーカーとは一切関係ございませんのでご承知おきください。

近年ではテープ剤のよく伸びてま関節などにも貼れる良い素材のものができてきています。

ですがテープなのでクシャッとなってしまって、特に高齢者の方で使いにくいとか背中に貼る時失敗してしまうというお声を外来ではよく聞きます。

そこで今回はメーカー推奨ではなく、私自身が外来で多くの患様にご指導する中でこの貼り方がいいなという貼り方が確立できたので それをお伝えしたいと思います。

一人で湿布を貼るときのポイント

1、湿布の真ん中のシールを剥がします

利き手の右手だとして、左手で湿布を持ち右手で真ん中のシールを剥がします。

2、湿布を垂らすように持って湿布の真ん中の部分を貼ります

湿布を垂らすように持って左手を体の後ろに回して1番背中の痛い部分に真ん中を貼ります。

3、右手で湿布の上のセロファンを剥がしていきます

左手で湿布の真ん中を押さえて、右手で上のセロファンを剥がしていきます。剥がしながらゆっくり左手で湿布をなぞるようにして貼っていきます。

4、今度は湿布の下のセロハンをめくって剥がしていきます

左手で湿布の真ん中を押さえて、今度は下のセロハンをめくって剥がしていきます。同じように剥がしながら左手でなぞるように貼り付けていきます。


このようにしていただくと綺麗に背中であっても貼ることができます。

なぜ縦に湿布を持って貼るの?


重力に対して順なりになるように縦に持つことでセロハンを剥がしたときにクシャっとなりにくいんです。

横だとどうしてもクシャっとなりやすいんですが、重力そのままに縦にしていただくとブラブラとした形で平らな状態で患部に貼ることができます

もし横に広く貼りたい場合は縦に2枚連続して貼ることをお勧めしています。

もちろん横向きでも貼れますので、横向きで貼りたければ縦向きと同じように真ん中を貼ってゆっくり左右のセロハン剥がして貼っていただいて結構です。

ただ私の経験からは縦に貼る方が楽だったのでおすすめしているということです。

ハサミで湿布を切って貼ってもいいの?

例えば貼る場所が指とか足とか小さい部位であれば、ハサミで切っていただいて分割して貼ることも全く問題はございません

その際、セロハンが剥がれたまんまになってしまうと乾いてしまうので、使わない部分はしっかりとセロハンが貼られた状態で保存してください。

腰に貼るときのポイント


例えばかがみで何かする時に腰が痛いので腰に貼りたいという場合にもポイントがあります。

腰をまっすぐにして、貼るときに湿布に少しだけテンションをかけて貼ってみてください。

そうすると前にかがんだときに、テープの張力で引き戻そうという力が働いてテーピングのような効果が出ます

私もいつもそのように貼っていますが快適に貼れるので1度試していただけるとよろしいかと思います。

ただテンションかけすぎると皮膚を引っ張ってしまって、皮膚の弱い方はかぶれの原因になることもあるのでそういった方はご注意いただく必要があります。


今回は1人でも背中や貼りにくい場所に湿布を貼れる方法を解説しました。

また、今回は腰だけでしたが同じコツを使っていただければ、腕の後ろや肩や首など色々な場所に応用して貼れるかと思いますのでお試しいただければと思います。

適宜湿布を使うことでお痛みのない楽な生活ができるように祈っております。


本コラムの内容は動画でもお話ししています▼


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