湿布ってどこに貼るのがベスト?|湿布の貼りかたと選び方

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次

湿布の貼り方を解説します
今回は湿布をどこにどんな風に貼るのがいいのかというお話をしたいと思います。
首・肩・肘・膝この4カ所に湿布を貼る場合、どこに貼ればいいのか具体的にお話していきたいと思います。
首から背中、肩甲骨周り、腕まで痛いときの湿布の貼り方
頚椎症性神経根症などの影響で、首の神経が原因となって首から背中、肩甲骨周りや腕まで痛くなってくるとき、どんな貼り方をするかやってみましょう。
まず原因が首ですから、首にしっかりと1枚貼りましょう。頚椎症性神経根症の方は、この「首の根本」に貼ることが非常に重要です。
そしてそこから背中に痛みが走るので、肩甲骨の縁に沿って1枚貼っておくと有効なことが多いです。
また首の神経の一部は肩から腕にかけて痛み・しびれ・違和感などが起こってくるので、肩に1枚、さらに腕に1枚貼っていただくとよろしいかと思います。

何枚まで貼っていいかという枚数に関しては、製薬メーカーさんの方でも決まった枚数というのはないんですが、4枚より多く貼ってしまうような時は湿布だけでは有効ではないので、飲み薬や注射など他の治療も考えなければいけません。
ですので首から背中・腕まで痛いという時に、私でしたら4枚くらいが最大の枚数かなと考えています。これはあくまで私の意見です。

本当に自分が一番痛いのはどこかな?というのをよく考えた上で、そこに適切に貼って頂ければと思います。
肩関節が痛いときの湿布の貼り方
肩関節が痛いときにどう貼ればいいかやってみましょう。
腕を前にあげたり横に開いたり、肩を動かすときに回っている肩甲骨と腕上腕骨という骨がなす関節のことを肩関節と言います。
この肩関節を動かすと痛い、もしくは動かない肩が上がらない、こんなときに貼っていただきたい場所を説明します。
肩の前面と後面と横が痛い場合は横ですね。
モーラステープ(久光製薬)というちょっと小さめのテープを使ってみましょう。3枚ほど取り出します。
真ん中のテープを剥がしていただいて、まず前面に縦に貼っていきます。

次に肩の横です。
肩峰といって肩の出っ張っているところから腕にかけてのカーブのところにしっかり貼っていくと良いです。
肩峰部分にテープの真ん中を当てて上と下に少し伸ばしながら貼っていきます。

そして肩の後ろが痛いと思ったら肩の後ろ側に貼ってください。

肘(ひじ)が痛いときの湿布の貼り方
肘が痛い場合。例えばテニス肘というのは肘の外側の痛みです。
また内側肘部管症候群、手がしびれるとかもしくは肘の内側が何かの動作で痛い。
こういった時には肘の外側と内側に縦に貼っていく貼り方が有効です。
湿布はある程度伸び縮みします。
あんまり強く引っ張って貼ると戻ろうとする力で皮膚が擦れてしまってかぶれることもありますが、適度に引っ張るのはテーピングのような安定した効果が出るので良い方法です。
肘に対して曲げ伸ばしをする外側そして内側に貼ることができます。
まず外側に貼ってみます。
外側は関節のところに真ん中がくるようにセロハンを剥がして貼ります。腕は軽く伸ばした状態です。
テープを軽く引っ張って少し伸ばした状態で貼っていただくのがいいと思います。

内側も同様に曲げ伸ばしの関節のところに真ん中がくるように貼っていただいて、上と下に軽く伸ばすように貼ります。

少し伸ばして貼ることで関節の安定性も確保できます。
膝(ひざ)が痛いときの湿布の貼り方
膝の中には内側と外側に半月板というものがあり、痛めることが多い場所です。
また内側外側に靭帯も筋もあります。自分の膝のどこが痛いかということをまずよく観察してください。
痛い場所に合わせて湿布を貼っていたことが重要です。
内側と外側に貼ってみましょう。
太もも大腿骨という骨と膝下の脛骨という骨の真ん中に膝関節という隙間があります。
膝のお皿の骨の下をなぞって横にいったところに関節がありますので、その内側と外側痛い方に貼るようにしてください。 まず内側に1枚貼ってみます。
湿布の真ん中をお皿の下の真横に縦に貼ります。そして、上と下に少しだけ引っ張って貼ってください。

膝も少し伸ばして貼ることでテーピング効果ができるわけです。
外側にも貼ってみましょう。
お皿の下の真横の関節の部分に真ん中を貼っていただいて、上と下に少し伸ばしながら貼ります。

今回、両側に貼りましたが痛い側に貼っていただくようにお願いします。
もしお皿の下が痛かったらお皿の下に横向きに貼っていただいても結構です。

違う種類の湿布は貼らないようにしてください

違う種類の湿布を体に何枚か貼るみたいなことは実は避けていただきたいんですね。
違う種類の湿布ということは薬効が異なるわけです。
また基剤といって、のりの成分も違うことがありますので、種類の違う湿布というのは別のものと考えてください。
もし同時に別の種類の湿布を貼ってアレルギー反応が出たりした場合には、どちらが原因かわからないということも起こるかもしれません。
また使い慣れてる湿布であっても、体調が悪かったり体の具合によってはある時突然副作用が出てしまうこともあるんです。
なので別の種類を体の何か所かに貼るということは極力避けていただいた方がいいです。
実際に大手の製薬メーカーさんに問い合わせてみましたが別の会社のもののみならず、一つの会社の商品であっても別の種類の湿布を同時に貼るというのは安全性が確立されていないのでやめてくださいというご回答でした。
ですので湿布を貼る時は1種類のものを数枚貼るというところで止めていただければよろしいかと思います。
今回は湿布の具体的な貼り方お教えしてきました。
首・肩・肘・膝の痛い場所によって貼り方を工夫しながら最大に有効な貼り方をしてみてください。
湿布は痛みを取る良い方法ですので、皆様が日常生活の中で比較的手軽に使える方法ですから是非試してみて頂ければと思います。
湿布の貼り方・選び方に関するよくある質問
Q:湿布は一度貼ったら、何時間くらい貼っておくのがベストですか?
A:薬剤の有効成分が体内に吸収されるまでには、およそ8時間から12時間かかります。24時間効果が持続するタイプであっても、最低8時間〜12時間程度貼れば成分は十分に行き渡ります。肌が弱い方は、このタイミングで一度剥がして皮膚を休ませてあげると、かぶれ予防になります。
Q:湿布を剥がすときに痛いのですが、良い方法はありますか?
A:お風呂の中で、湯船に浸かったりシャワーを当てたりして、湿布をよく濡らしてから剥がすのがおすすめです。水分を含ませることで皮膚への粘着力が弱まり、肌を引っ張らずにスムーズに剥がすことができます。
Q:足がつった(こむら返り)ときにも湿布は効きますか?
A:有効です。つった後の筋肉の炎症や痛みを抑えるために使用します。冷湿布・温湿布どちらでも構いませんが、薬効成分が高いものを選ぶのがポイントです。冬場やエアコンで冷える夏場などは、湿布の上からレッグウォーマー等で保温するとより効果的です。
Q:首が痛いとき、首以外にも湿布を貼るべき場所はありますか?
A:首の神経は肩甲骨、腕、手首、さらには胸(鎖骨の下)まで繋がっています。首そのものだけでなく、これらの場所を指で押してみて痛みを感じる「圧痛点」があれば、そこにも適切に貼ることで症状が緩和しやすくなります。
Q:湿布は一度に何枚まで貼っても大丈夫ですか?
A:特定の製品(ロコアテープ等)を除き厳密な上限はありませんが、目安として4枚程度に留めるのが良いでしょう。湿布の成分は血液を通って全身に回るため、あまりに多く貼ると飲み薬と同等の副作用が出る恐れもあります。10枚貼るほど痛みが強い場合は、湿布だけで解決しようとせず、医療機関を受診してください。
Q:違う種類の湿布を組み合わせて貼ってもいいですか?
A:避けてください。異なる種類の湿布を同時に貼ると、成分同士の相互作用による安全性が確立されておらず、アレルギー反応が出た際にも原因の特定が難しくなります。必ず1種類の湿布を使用するようにしてください。

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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
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