寝る前に湿布を貼って適切な枕との併用療法を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は「寝る前に湿布を貼って適切な枕との併用療法を解説」ということで、湿布と枕の関係です。
なんか特殊な組み合わせだと思うかもしれませんが、とっても大事なことなのです。
湿布と枕の併用療法は有効
凹凸や柔らかい枕は注意
日中のデスクワークなどで首こり肩こりが辛い、そんな時の対処療法として家に帰ってきてお風呂上がりに湿布を貼るという方多いかと思います。
そして湿布を貼ったまま休めば朝には症状が取れているのではないかということですね。
確かに寝る時に、首や肩に炎症を抑えるような効果のある湿布を貼って寝るというのは正しいように思いますね。
ただしその時の枕が凹凸の枕だったり柔らかい枕だとすると、殴ってさするという言葉がありますがこれでは逆に「さすって殴っている」ようなものなんです。
要は湿布を貼るという首に良いことをしておきながら、寝てる間は凹凸や柔らかい枕で首がグラグラして負担をかけてしまっているということになるわけです。
朝に症状が取れなくなってしまう可能性があります。
枕は自分の体に合っていることが必要
枕はしっかりと自分の体に合ったものを使うことが重要です。
どのような枕がいいのかについては適切な3つの条件があります。
・体格に合った高さ
・高さを維持できる適度な硬さ
・寝返りしやすい平らな形
枕の3大条件を満たした枕を使っていただければ、日中にかなり負担をかけたとしても夜間寝てる間に体がリセットされて、翌朝にはまた首肩こりのない楽なお体に回復することができるかと思います。
湿布を有効に使うための条件
湿布を最大限有効に使うためには色々と条件があるんです。
どんな薬効の湿布を貼るのか
湿布を選ぶときに、温湿布と冷湿布とあったら温めるのがいいと思って温湿布を選ぶようにしてますという方いらっしゃるかもしれません。それはNGです。温かい・冷たいということではなく、あくまで薬効で選んでください。
また自分の体に副作用が出ないものを選ぶことも重要です。
この湿布を貼るとかぶれるとか、この湿布を貼ると喘息発作が出るとか、副作用があるものはやはり使ってはいけません。
いつ・どこに貼るのか
夕方になると長時間のデスクワークで腰痛が出るのでお昼休みの内に腰に貼っておくといった具合に、症状が出る前に貼っておくというのは適切な貼り方です。
症状が出る前に貼ると、症状を軽く抑えられたり、症状を出さないこともできます。
もちろん痛くなってからなるべく早めに貼るということも肝要な使い方です。
どれぐらいの時間貼るのか
湿布には適切な使用時間があります。
あくまで一例ですが、24時間有効なタイプや半日12時間程度有効なタイプ、また1日2枚までしか貼ってはいけない薬の効果のものといった様々な特徴があるんですね。
その湿布によっての使用時間や最大使用枚数という特徴を踏まえた上で、正しい使い方をしないと逆効果にもなるのでお気をつけください。
湿布を貼る時間、どのような時間有効性のあるものなのか、その薬剤の効果、この辺りをしっかりと鑑みて適切な場所に適切なタイミングで貼ることが重要です。
そして寝る前に貼るときは適切な枕との併用療法で、朝しっかりと元気な体にリセットしてください。
是非、今晩からやってみてください。
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