整形外科医の本音シリーズ「私の人生とIT&AIについて」
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が本音を語ります
整形外科医の本音シリーズ、今回は「私の人生と、IT・AIの遍歴」についてお話ししていきたいと思っています。
私はもう還暦が近いんですが、この年代だと人生全体の3/4ぐらい終わっちゃったと思うととっても寂しいんですけれども、随分と長く生きてくる中でデジタル化が進みいろんな時代を味わってきたと思っています。
特に20年ぐらいずつの間で激変しているんですね。
紙と鉛筆で勉強していた学生時代
私は整形外科医になるために医学部に行っていました。
国家試験を1発で受からないと大変ですからそのために頑張って勉強していたんですが、その時はまさに紙と鉛筆の世界です。
重たい本を3~4冊とか持ち歩いて、そしてノートに書いて鉛筆削ってみたいなそんな時代。
今じゃ考えられないじゃないですか?
全て薄いiPadの中に全情報が入ってるわけですから、それぐらい違う時代だったわけです。
24歳で医者になったんですが、その当時はまだまだやっとMacのコンピューターが1号・2号っていうそんな1989~1990年ぐらいの時です。
そこから今度はバブルが弾け、IT化はどんどん進んでいきます。
クリニックでもデジタル化が進む
30代ぐらいになると、クリニックの中でもレセプトコンピューターとか、電子カルテとかが普及してまいります。
とは言っても、20%とか30%とかでそんなに普及しているわけではありませんでした。
私の40代・50代ではどんどんデジタル化が進み、今までのカルテをもう電子カルテにしないといけませんよと医師会から通告があったり、レントゲンやMRI・CTといったものも昔のフィルムではなく全てデジタル画像になっていきました。
これが1つの契機となって、デジタルデータだったらAIで解析して診断ができるとか、画像上の異常に気がつくとか、そんな時代がやってきました。
AIが登場
2022年の11月ぐらいになると、皆さんよくご存知のオープンAIのチャットGPTがとうとう台頭しまして、ガラっと自分の人生も変わりました。
チャットGPT開いて質問する。
今までだったら専門の人に聞かなきゃわかんなかったことが、答えの正誤はともかくとして大量の情報の中から必要な情報を抜き出して一旦回答をくれるわけですよね。
どれだけ仕事が効率化したかわかりません。
さらに50代最後になって、今は例えばプレゼンテーションを自動で作成できるようなツールアプリができたり、あとは動画ですかね。
前はプロフェッショナルじゃなければできなかったようなことが、どんどん自分で簡単に初心者でもそういう知識がなくても、クリエイターみたいな仕事ができたりっていうことで、人間の能力をはるかに超えたデジタルというものを使いこなせる時代に入ってきたと思っています。
これから私がもし平均年齢の80歳まで生きれるとしたら、次の20年後に何が待っているかとても楽しみです。
なので体力を鍛え、脳トレをしながら認知症予防をして、そんな楽しい時代の幕開けをワクワクして待ちたいと思います。
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