朝起きると首が痛い、肩が痛いのは枕が原因か解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
朝起きた時の症状は枕が原因?
モデル:先生、寝ているときや朝起きた時に首が痛くなるんですけど、これって枕や寝具が悪いんでしょうか?
そうなんです。このような質問を多く頂きます。
山田:寝るときは首が痛かったんですか?
モデル:寝る時は痛くないです。朝とか寝ている時に痛くなります。
ここに実はヒントがあるんです。寝る前に首が痛くないのに眠った後、明け方や朝起きた時に首が痛い、これは枕が犯人の可能性がとても高いんです。
体に合っていない枕を使うことによって、首にトラブルが起こってそして朝首が痛い、肩が凝る、頭痛がするなどの症状が出てしまいます。
今回は首が痛くならない枕というものについて説明していきたいと思います。
頭がしっかり枕に乗っているか
山田:夜なんですけれどもね、寝ているときにしっかり枕の上に頭が乗っている、朝起きた時もちゃんとこの状態で目が覚めますか?
モデル:朝は枕は飛んでいたり、腕を枕にして寝たりとかしています。
それは枕が自分の体に合っていないという証拠なんです。
もし枕が飛んでしまったり腕を下にして寝てしまう、このようなことがあると皆さんの首の骨はどうなっていますか?
首がこのように悪い姿勢になることによって、この首の中に走っている大事な大事な脊髄神経という太い神経、
これが骨と一緒に曲げられたり歪んだりすることによって、神経が圧迫を受けたり引き伸ばされたりして痛い、しびれる、凝る、このような症状が出てしまうんです。
ですので不適切な枕を使うことによって首姿勢が悪くなれば、その中の神経が痛んで症状が出るというメカニズムをご理解ください。
首が痛くならないための予防法
ぜひ寝る前にこのような自分に合わない枕はやめて、高さを調節してから寝るということを覚えておいてください。
本当は5mm刻みで高さを調節するのが適切な調節です。
枕の条件としてはもちろん高さが一番重要ですが、その高さが一晩中維持できる適度な硬さ、そしてコロコロとスムーズに寝返りが打てるために表面がフラット平ら。
このような条件も兼ね備えていれば最適な枕が一晩中使うことができると考えます。
首だけではなく、手のしびれや頭痛も枕の高さと関係あるんですか?
朝起きた時の頭痛や手のしびれ、これは先ほどの首・肩の痛みと同じことが起こっています。
首の中にある脊髄神経というのをご説明しましたが、この神経は大きく分けて上の方・真ん中・下の方に分かれていますが、この神経が上の方に行く神経が痛めば頭痛やめまいにもなります。
中間の神経は首の痛みや凝りに関係あるし、下の方になると腕の症状に関係があります。
ですので、今おっしゃった頭痛が起きるとか手から腕の方へのしびれがある、これも大きな首の神経の範囲の中に入っている症状なんです。
枕を高さを整え、適切な首の姿勢で寝ていただくことによって、朝起きた時の頭痛・首・肩の痛み、そして手のしびれまで改善することが期待できるんです。
枕を調節しても朝の症状が良くならない場合
枕を完璧に整えてもまだ朝の症状が変わらない、朝起きた時から首が痛い、肩が凝る、頭痛がする、手がしびれる、このような症状があるときには枕のみでなく寝具環境というのが重要です。
例えば下のマットレスや布団、そして上に掛ける掛け布団、または寝巻きですね。
このような寝具環境をトータルで考えないと朝の症状が改善しません。
枕は最も重要な要素ですが、それ以外にもさまざまな睡眠環境を整えることによって朝起きた時の症状を改善しましょう。
是非やってみてください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
枕を高さを整え、適切な首の姿勢で寝ていただくことによって、朝起きた時の頭痛・首・肩の痛み、そして手のしびれまで改善することが期待できます。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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