寝苦しい夏対策|足のつり対策にレッグウォーマーがおすすめ
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
最近暑い日が続いていますね。
近年、地球温暖化でとにかく暑い日が、毎日毎日それも朝から夜中まで24時間、暑いわけですから本当に辛い日々です。
ということで、今回は寝苦しい夏対策として「夏の足のつり対策」についてお話をしたいと思います。
以前も足のつりについてお話ししましたが、足のつりに悩んでる方がどれだけ多いかということを感じます。
これを「足のつりもちさん」と呼んでいます。
腰痛もちと同じように、足のつりもちさんが毎日外来にいらっしゃるんですね。
目次
足のつりが起こりやすい方
特に腰の病気で腰部脊柱管狭窄症などがあると足のつりはより頻回に起こってきます。
多くの患者様が、足のつりもちさんになってしまっているんです。
また足のつりって冷えると起こりやすいので冬に多いと思うかもしれませんが、夏のクーラーでも同様に足のつりは起こります。
冬と同じ、もしくはそれ以上にもしかすると足がつる理由というのがあるんです。
夏に足のつりもちさんが増える3大理由
1、素足
暑いからどうしても短パンを履くことで、どうしても足が出てしまう。
素足が出て冷えてしまうということです。
2、脱水傾向
どうしても夏は汗をたくさんかきます。
喉が乾いてなくても、思っている以上に体は脱水になっているんです。
夜寝てる時に、コップ1杯分200~400mlが体から汗となって出ていくわけですけれども、それを寝てる6~7時間の間にちゃんと補えるかというと、なかなか寝ている間には水分を摂れなくて、だけど汗はどんどんかいていくということで脱水になってしまうんですね。
3、クーラー病
寝てる間のクーラーで冷えるっていうこともあるんですが、日中でも職場でギンギンにクーラーがかかっていたりすると体が日中に冷えきっちゃいます。
そして1歩、建物から出ると今度はめちゃくちゃ暑いということで、体の温度調節がうまく自力でできなくなってしまいます。
このような状態でいると、日中体が冷え切って血流が悪くなっているので、夜寝てる時もそれが影響して夜に足がつってしまうってことも起こると考えられています。
足のつり対策
半ズボン+レッグウォーマー
素足がダメなら長ズボンを履けばいいって話になりますよね。
でも、やっぱり暑いじゃないですか。
そんな時におすすめなのがレッグウォーマーなんです。
これはメリヤスといって編んであるものなんですけど、半ズボンを履いて風通しはいいんだけど、患部を冷やさないようにするにはレッグウォーマーが優れ物なんです。
長ズボン履くのと同じじゃない?って思うかもしれませんが全然違うんです。
やってみると分かりますが、夜半ズボンを履いて、レッグウォーマーつけると快適に眠れて足が冷えないんです。
これはもう山田一押しですからぜひぜひ試してみてください。
しっかり水分補給
水分がやはり大事です。
体から抜けていく水分というのがどれだけ多いかご存知でしょうか。
・尿=1500ml
・汗=600ml
・呼吸=300ml
夏は夜だけでも500ml出ると言われています。
呼吸にも水分は含まれていて、これだけ出ていってしまっているということなんですね。
これを補えなきゃいけないわけなので、夜中にベッドサイドに水分を置いてちゃんと水分を補うこと。
寝る前にも、もちろんコップ1杯のお水をしっかり飲むこと。
トイレに起きちゃうんじゃないかなと心配して水分を摂るのを抑えてしまうっていうのはナンセンスです。
しっかりと夜中も補給するように水を置いて寝ましょう。
足を動かす
オフィスのクーラーで足が冷えてしまうという場合にどうするかと言うと、膝も足首もよく動かすことなんです。
筋肉を動かすと、筋肉のポンプ作用で血液循環を促せます。
ですので、何枚も履くというよりも足を動かすんだっていう意識を持ってくことがとても大事です。
通勤の時にも少し歩いたり、動こうという気持ちを持っていてください。
足がつった時の対処方法
そんな私もついこの間、足がつっちゃったんです。
お昼にお掃除して、汗をかいたのでシャワーを浴びて、クーラーの効いた部屋で気持ちいいなって思ってた矢先のことでした。
クーラーの部屋で足は短パンで膝から下が冷えてしまって足がつってしまったんですね。
もちろんマッサージはやりましたが、でも全然治らない。
そこで私はどうしたかというと、足を引きずりながら歩いて行ってシャワーを足にかけました。
するとその瞬間治りました。やはり温めるといいわけです。
もちろん温かいタオルを絞ってもらって当てたりとか、冬だったらホカロンとかホットカイロとかありますけど、もうシャワーの威力を本当思い知りましたね。
シャワー浴びたらあっという間に取れました。
その後に、ちゃんと湿布してケアするという ことをやりました。
足のつりもちさん、自分のことだなと思った皆さんは今回の3つのポイントしっかり抑えて対策をしていただくようにお願いします。
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