コラム詳細

枕やマットレスなど寝具でひどい肩こりを治す方法を解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。


山田朱織って誰?

プロフィールをご紹介

今回は重症のひどい肩こり=難治性肩こりを治す方法について、その2です。

重症の肩こりとは、自分自身がひどい思って辛いというものもありますし、医師から見て何か原因があってひどい肩こりが起こっているもの、そしていずれにせよなかなか治らず長く続いているものを難治性肩こりといいます。

長く続くとメンタルも病んでくるので、重症になっていくとなかなかその辛さから抜け出せなくなっていくということが起こり得ます。

前回はそのひどい肩こりを医療で治そうということでお話ししましたが、今回はお布団やマットレスという寝台と枕で治していこうというお話です。

その1はこちら

ひどい肩こりの治し方「医療×オーダーメイド枕」


目次



寝具の影響は大きい

肩こりやそれに伴う頭痛やめまい、首の痛みなどを病院やクリニックに行って診てもらったとしましょう。

そこで様々な検査をして診断がついて治療したとしても、最終的にどうも肩こりがやっぱり取れないていうことが起こることは少なくありません。

それはなぜかと言うと私的には寝具の影響が大きいと考えております。

どんなに治療をしっかり行ったとしても、家に帰ってきて一晩悪い睡眠姿勢で寝てしまうと朝また症状が起こってしまうのです。

せっかくやった治療が無駄になってしまうぐらい寝具の影響は大きいということです。

睡眠中の良い姿勢とは、どのような条件で寝具を選ぶかが重要です。


枕と寝台の適合性



これまで私たちが非常に厳密に枕の高さを5mm単位で調節してきても、なぜか計測所では体が楽で寝返りがスムーズにできたのに、お家に持って帰って実際にベッドで寝てみるとなんだか計測所で測った時とは枕の感触が違うと感じることがあります。

朝になると枕がずれてしまったり飛んじゃってるなんてことも起こり得るんです。

これが何の原因で起こってるかっていうと、土台・敷物の問題なんです。

お布団であったりマットレスであったり、硬さとか厚みとか全然違いますよね

一口に畳にお布団1枚敷いてますって言ってもそれが自分の体に合っているのか、家具屋さんで高いマットレスを買ったけど本当に自分の体に合ってるのか、なかなか疑問ですよね。

もっと言えば経年劣化が起こっているもの。

20年、25年長く使ってるお布団やマットレスでは当然へたりが起こってきます。

それも均一なへたりではなく部分的な局所的なへたりが起こってくると、そもそも寝てるところに段差ができてしまうんですね。

これでは枕と適合が良いはずがありません。

布団やマットレスと枕との関係が大切なんです。


布団・マットレスの3大条件

1、腰が沈まない硬さ

まず最も大事なのが硬さです。

例えば布団であればどのように中に羽毛や綿が敷き詰められているのか、厚さはどのぐらいなのか。

そして、マットレスであればコイルスプリングならどのような硬さなのかということが大事になってきます。

いずれにしても、腰が沈まずに寝返りが打ちやすいということが私たちは基準となる硬さだと考えています。


2、表面が平ら

表面が平らって当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、実はお布団には結構ステッチっていうのがあったりするんですね。

このステッチが不必要にボコボコと深くなってたりするものはよくありません。

もしくは布団であれば、内容物が寄って偏ってしまって綿が少ないとことろと多いところができてしまったりします。

そういったお布団の表面が平らでない状態が起こってるっていうのは良くないです。

また、寝ている間は寝汗をかきますね。

寝汗をかくと汗をかいたところだけ素材が傷んでいきます。

そういったことで凹凸が起こってしまったりもします。

溝に体がはまるようになるとスムーズな寝返りができなくなってしまいます


3、素材

通気性・保温性・保湿性に優れたものを選んでいただければと思います。

例えば夜中に背中が暑いなと掛け布団を剥いじゃったりすることないでしょうか。

夏場は特にあるかと思います。

実は寝ている間も人間は適切に体温調節をしています。

そこで問題になるのが掛布団や敷布団による暑さです。

自分の体温を含めて床内温度、布団の中の温度っていうのは暑くなりすぎることあるので、やはり通気性が良くてかつ保温性・保湿性が優れた素材を選ぶことも重要になってきます。


ひどい肩こり、難治性の肩こりの患者様、お客様、どうか諦めずに枕のみでなく布団やマットレスという寝台、寝具の条件を整えるということから丁寧に始めてみてください。


本コラムの内容は動画でもお話ししています▼


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