真ん中のくぼみ、首側が高い、凹凸枕がダメな理由と平らな枕が良い理由
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
凹凸はダメ?平らな枕が良い理由
よく「凹凸枕はダメなんですか?首にフィットして心地よいと思うのですが?」という質問を受けます。
私の回答は「凹凸枕はダメです」と回答をしています。
私が考える体に合った枕三大条件として、枕の「高さ」「硬さ」そして「表面が平ら」この条件の中でも「表面が平ら」ということの理由などをご説明しながら、凹凸枕がダメな理由、平らな枕が良い理由をご説明してまいります。
高さを合わせた上で表面が平らな枕が、寝返りにとって、とても重要なんです。このことを実際に実験をしていますので、ご説明していきます。
なぜ枕は平らがいいんですか?
では、これから平らな枕とそうでない枕で実際に平らの良さというのを実験的に確認しましょう。横になってください。
まずはこのように凹凸のあるサイドが高くて真ん中が低いとか、首元が高くて頭の下が低いというような凹凸の枕で寝返りがどのようになるかを見てみましょう。
寝返りをしてみてください。
右側に寝返りをするときに、腰から大きな力を出して後から遅れて肩が寝返りを打つ。
また、逆に左側に寝返りをするときにも、よいしょと力を入れながら寝返りを打っている。
山田:寝返りのしやすさはいかがですか?
モデル:寝返りしづらいです。力が入ります。
とても寝返りがしにくいのが分かりますね。凹凸があると実際には寝返りがしにくいんです。
これを平らで高さの合っている枕に変えてみましょう。もう一度寝返りお願いします。
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
肩と腰が遅れずにほぼ頭と一緒にコロコロと寝返りが打てている。これがスムーズな寝返りです。
山田:寝返りのしやすさはいかがですか?
モデル:すごく軽く、スムーズに寝返りができます。
今は覚醒状態で回転動作(寝返り)を行っていますが、実際には寝てる時にもこれと同様にコロコロと力を入れず意識せずに体の向きを変えられます。
人間は必ず20回前後の寝返りを夜間にも打つと言われていますので、いかにスムーズに力を入れずに寝返りが打てるかというためには、枕がフラット平らであることが重要なんです。
多くのコマーシャルでこのような凹凸形の枕が寝返りが打ちやすいなどと言っているものもありますが、私はたくさんの論文を読んでみましたけれどもなかなかこういったものが実際に実験的に寝返りが打ちやすいというデータは出ていないので、コマーシャルと実際は違うことも多いのかなと考えています。
「寝返りのしやすさというのはどうやって確認すればいいんですか?」ということを質問されます。以下のコラムでチェックする方法を解説していますので、よろしければご参照ください。
寝返りを重視する理由
寝返りは人間の生理現象なんです。寝返りの役割として体液循環、体温調節、そして背骨のリセット修復このような役割があります。
人間は動くもの動物ですので、必ず夜間寝ている間にも最低限は動かなければいけないんですね。
もし寝返りができなかったら体液循環、つまり血液の流れ、リンパ液の流れ、関節節々にある水の流れが悪くなって、一晩寝ても身体が回復しにくくなります。
むくみや血液循環が悪くなる冷えなども起こってしまいます。
一方、体温調節ができないと体の一部分、上向きで寝た時には背中に熱がこもってしまって夜間に体温調節が悪くなります。
また、背骨のリセット。一日中日中に使って歪んだ背骨を夜間寝ている間に伸ばし、椎間板の水分が回復して翌日また使える体になるためにはやはり寝返りが大事なんです。
ですので寝返りが生理現象として重要である事がわかっていただけたかと思います。
上向きはいいかもしれないけど、横向きで寝たときは枕を高くしたほうが肩が楽にじゃないの?
実はこれは高さの合っていない枕においては横向きで肩が圧迫されます。
しかし、適切に高さが合っていれば実は横を向く時には真下に肩を引くのではなく肩が少し前に出る形で横を向く。
つまり、起きてる時の肩幅と横向きで寝た時の肩幅は実は少し小さくなっているので、肩の柔軟性肩の動きがあれば横向きでも実は平らな枕で肩は圧迫しないんです。
重要なことは平らであって、かつ高さが合っていること。この2つの条件を満たせば横向きになった時に、横のサイドの部分だけが高い枕というのは必要なくなるんです。
以下のコラムでも詳しくご説明しておりますので、よろしければご参照ください。
このように凹凸枕については、長い間歴史の中で間違った見解が多くあるように私が研究してきた中では考えています。
理想的に考える形の枕と実際に患者さんレベルの方々が、体の症状がこの研究結果というのを信じていただければ、私と父が50年間臨床の現場で培ってきたノウハウや、この研究結果というのを信じていただければ、実際にこのように高さを調節した平らな枕、手作りでもできます。
ぜひ一度信じて、ご自分でも手作りして試していただくことによって、なにより効果が実感できるものと考えています。
是非、今晩から試してみてください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
寝返りは人間の生理現象です。適切な高さ、硬さ、フラットな枕で寝返りを打ちやすくしてください。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド整形外科枕
365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
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