首の骨がボキボキ鳴る理由と危険性、デメリットを解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
今回は「首の骨をボキボキ鳴らすのが癖なんですけどこれっていいんですか?」という質問についてお話ししたいと思います。
実は首がボキボキと音が鳴ることについてメカニズムはまだ全て解明はされていないんです。
現代医学がこれほど進んでいてもこのボキボキッと鳴らすのがいいのか悪いのかなぜ鳴るのかについてははっきりした見解はまだありません。
ですのであくまで私の整形外科医としての意見として聞いていただきたいと思います。
首の骨が鳴るメカニズムを解説
実は首をボキボキ鳴らすのがいつも癖になっているという方大変多いんです。
皆さんそれがなんとなく悪いかもしれないと思いながら止められないでいる方も多いですね。
いろいろなメカニズムで鳴る可能性があるんですがその一つとして、首というのは一本の棒ではなくて7つの骨がブロックのように積み重なった構造でできています。
骨と骨の間には関節と言われる部分がありそこには関節包という袋があって水が入っています。
この関節の擦れで首がなっているのではないかということ。
もしくは筋肉や靭帯の引っ掛かりではないかという考え方が比較的優勢です。

首の骨を鳴らすことにメリットはない
いずれにしても骨を鳴らすという行為、メリットとデメリットを考えた時にメリットはほとんどないんです。
何かいいことがあるとすれば、鳴らすとスッキリした感じがするということくらいです。
それを何十回何百回何年間も続けていたらもしかすると長い目で見ると、この関節が擦れて摩耗してしまう可能性だってあるかもしれません。
ですのでメリットがほとんどなくてデメリットがあるとすればこれは止めていくほうが得策ではないかと考えるわけですね。
当院にお越しになる患者さんに、ボキボキ鳴らすのをなるべく気にしないで鳴らさないように注意してみてくださいという風にお話します。
すると3ヶ月~半年経つと、先生にアドバイスされて鳴らさないようにしていたら別に気にならなくなって鳴らしたくなくなりましたという方も大勢います。
首の骨がボキボキなるのは枕が関係している可能性も
実は適切な枕を使っていただいて夜間6~7時間寝ていただいて首の安静が保てるようになると、音が鳴らなくなっり音を鳴らす回数が減ったという患者様もたくさんいらっしゃるんです。
枕が原因で鳴っていたのかはわかりませんが、そういったケースもありました。
ですので 首の音が鳴って気になる方、なかなかやめられないと思う方はぜひ適切な枕を使って音が減るかどうかを試していただければと思います。
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私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
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という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
高齢の方が首の骨を鳴らすのは危険
若い人に比べると70~80代の高齢の方は、首の中の神経の状態は悪条件になっていきます。
首の後ろの大事な脊髄神経という神経の周りに、加齢と共に骨が変形したり、椎間板が出っ張ってきたり、靭帯という筋が分厚くなって神経を締め付けてしまったりして首の状態は悪くなることが多いのです。
そのような方がグキっと鳴らしてしまって同時にビリっとした痛みが出るようなことがあれば、それはもうメリットデメリットというよりは本当に病気につながっていきかねないので、鳴らすのは絶対にやめていただきたいと思います。
今回は首の骨を鳴らすということについてお話をしてきました。
まだ世界的な見解は決まっていないにしても、メリットよりもデメリットのほうが大きそうですので是非、音を鳴らすという癖はなるべくやめましょう。
そのためにも適切な枕を使って首の音を解消する努力やってみてはいかがでしょうか。よろしくお願い致します。

まとめ
- ・首がボキボキッと音が鳴ることについてメカニズムはまだ全て解明はされていない
- ・あくまで私の整形外科医としての意見
- ・関節の擦れ、もしくは筋肉や靭帯の引っ掛かりでで首がなっているのではないか
- ・何十回何百回何年間も続けていたらもしかすると長い目で見ると、この関節が擦れて摩耗してしまう可能性だってある
- ・夜間6~7時間寝ていただいて首の安静が保てるようになると、音が鳴らなくなっり音を鳴らす回数が減ったという患者様もたくさんいらっしゃる
- ・グキっと鳴らしてしまって同時にビリっとした痛みが出るようなことがあれば、それはもうメリットデメリットというよりは本当に病気につながっていきかねない
- ・ボキボキ鳴らすのをなるべく気にしないで鳴らさないように注意してみてください
首の骨の音が鳴らなくなる適切な枕とは?
例えば柔らかい羽毛の枕だったり凹凸のある低反発枕など、体に合っていない枕を使うと首の神経を痛めてしまったり寝返りが打てなくなったりします。
起きた時に首や肩が痛みやこりがあるとそれが首を鳴らす原因になっているかもしれません。
適切な枕には重要な条件があります。
1、高さがお体格に合っていること
まずは高さが重要です。上向きでは首の姿勢をよくして安定させる。横向きでも高さが合って体が布団と平行になっていることで体の軸がまっすぐお整います。
2、適度な硬さがあること
頭が沈んでいかないように、首がぐらつかずに安定するように適度な硬さが必要です。
3、凹凸がなく平らな形であること
凸凹していると頭がはまったようになったり、運動量が増えて寝返りが打ちづらくなります。
平らな形が丸い頭がコロコロと転がりやすいのです。
4、メンテナンス
お体格の変化や素材の劣化に合わせて適宜枕の調節ができること。
これらの条件を満たす枕を使うことが重要です。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕
完全オーダーメイドで自身の首の高さに合わせられる
山田朱織枕研究所の枕はこの正しい枕の条件を満たすようにできています。
ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。
計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。
高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。
オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。
整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、
その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。
整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能
しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。
またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。
そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。
このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、
ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。
枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。
でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。
自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。
自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。
これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。
そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。
まずはご自身で高さ調節可能なドクターズピローがおすすめです。
ぜひ自分に合った枕の条件を整えてぐっすりと良い睡眠をとっていただきたいと思います。
ご自身の体に合わせて高さ調節可能
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド整形外科枕
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医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。