整形外科枕のマットレスに合わせた調節について解説します
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
今回は整形外科枕と硬い敷物・柔らかい敷物との調節の仕方について解説していきたいと思います。
整形外科枕を計測所で測ったときの寝てみた感じと、ご自宅に帰って実際に寝てみた感じとなんとなく感触が違うと思われた方いらっしゃらなくはないと思います。
計測所とご自宅の敷物の違いによってその影響が枕にもお体にも及ぶんですね。
要は体と枕と敷物の三位一体で寝る姿勢が決まってしまうので、ご自宅に帰っていよいよご自分のマットレスや布団の上で使ってみると、どうも枕の感じが高すぎる・低すぎる・硬すぎる・柔らかすぎるみたいなことが起こってしまう可能性があるわけです。
詳しくは山田朱織枕研究所の取扱説明書5ページに敷物についても書いてありますのでご参照ください。
敷物の硬さによる枕の調節方法
硬い場合
枕計測所で測った時よりご自宅のマットレスがすごい硬い場合はどうするかというと枕の高さを足すということです。
通常寝た時のお体は腰が一番重いわけですので腰がググッと沈みますが、硬いマットレスだと腰が沈まなくなります。
体全体が持ち上がってしまうので頭が落ち込んでしまうわけですね。
そうすると枕の高さが足りなくなりますので、敷物が硬い場合は高さを足す必要があるのです。
硬いマットレス上だと背中が反ったような感じで腰の後ろに隙間ができ、体がこわばってしまいます。
柔らかい場合
ご自宅の敷物が柔らかい場合、もしくは経年劣化で沈み込んできた場合は一番重い腰のあたりが沈んでしまうことが想定されます。
腰がググーッと沈んでくると頭は比較的軽いので落ちません。
そうすると相対的に枕が高すぎるということが起こります。
なのでこの場合は枕の中身の一番下から5mmシートを1枚抜いていただいて低くする必要があります。
枕が高いと顎が下がり喉が苦しくなってしまいます。
ご自宅の敷物が硬すぎる・柔らかすぎるどちらでも枕の不具合が起こってきます。
もし、枕の高さを5mm変更することでもまだ不具合が残っている場合は、枕の表面の硬さを変える調整もプラスアルファ行っていただければと思います。
敷物側の問題
枕の高さや硬さをいろいろ調節してみても、どうしても合わない感じがあるという場合は敷物側に問題があると思います。
敷物自体の見直しも時には必要になってきます。
硬いマットレスに関しては例えば表面に柔らかい敷きパッドを乗せていただくことで、硬さを緩和できると思います。
しかし、根本的に柔らかすぎるマットレスや経年劣化でへたってしまったマットレスに関しては、上に何かを乗せることでは解消しません。
柔らかい場合は残念ですがやはり買い替えを考えていただくか、例えばご家族がいらっしゃる方でしたら他の方が使ってるマットレスに寝てみて、ベッドの硬さによっても枕の高さや感触が変わるということがわかると思いますので是非やってみてください。
今回は整形外科枕と柔らかい敷物、硬い敷物の調節についてお話しました。
枕のみならずマットレスの硬さが体にとって重要です。
敷物の方もいろいろ工夫してください。
枕と敷物と体と三位一体で寝姿勢を考えていただければと思います。
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