16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織（やまだしゅおり）が解説します。

今回は整形外科枕の外カバーとインナーカバーの装着方法や色々な上手に使うためのコツをお話していきたいと思います。

整形外科枕には外側の枕カバーが付いていて、めくっていただくと中にもう1枚インナーカバーがございます。

インナーカバーは中身の素材がばらけてしまわないようにするため、外カバーは汚れを防ぐためです。

カバーの付け方「向き」について

インナーカバー

素材の入れ替えがしやすいようにチャック式になっています。

チャックが開く方を頭の上側、首側はチャックがない方がくるようにしてください。

チャックが首に当たると違和感が出てしまいます。

奥と手前の向きはありますが上下の違いはありませんのでどちらでも大丈夫です。

外カバー

外側の枕カバーもチャック式です。

インナーカバーと同じようにチャックが開く方を頭の上側、首側はチャックがない方がくるようにしてください。

外カバーには上下があります。

ロゴマークが一か所についておりますのでロゴがある方が表側、枕を当てた時の自分の頭の右側にロゴがくるように装着してください。

素材がよれてきたら整えましょう

寝返りを結構動かれる方や、長年使っていると少し表面が波打ってしまうようによれてしまうことがあります。

1年2年経ってみて中身を開けてみると、素材がよれたまま潰れて使っていたという方も少なくありません。

頭に当たる感触がおかしいなと思ったら一旦インナーカバーを開けて中の素材がよれてないか、真っ平らで綺麗な状態になっているかを確認してください。

タオルを巻かないようにしてください

整形外科枕はミリ単位で枕の高さを決定しているにも関わらず、感触が良いとか枕が汚れないようにという理由で表面にタオルをぐるぐると巻いて寝てしまうというお客様がたまにいらっしゃいます。

ぐるぐるタオルを巻いてしまうと高さを変えたり、表面によりを作ってしまって不具合が起こります。

首の悪い方でしたらなおさらのことを首の障害が出る原因になってしまいます。

当社の整形外科枕の枕カバーは非常に耐久性が良く、100回洗っても生地が痛まないものになっております。

ネットなどに入れていただければより丁寧に洗濯もできますので、何も巻かずにそのままでお休みください。

もし枕を長持ちさせたい、枕カバーに直接寝るのに抵抗があるという整形外科枕のお客様におかれましては、枕カバーの上から装着していただくカバーのご用意もございます。

こちらの「汗取り枕シート」は防水加工をしており、汗のしみこみを防ぐため大変ご好評いただいております。

汗取り枕シート(標準サイズ)(クリーム)

汗取り枕シート(ワイドターンサイズ)(クリーム)

素材の入れ替えをしたりしてインナーカバーを装着するときに中々うまく付けられないというお客様の声も耳にします。

枕研究所のスタッフもやっているインナーカバーの装着の仕方のちょっとしたコツをご紹介しますので試してみてください。

素材の角（頭の上側の角）にインナーカバーを掛けます

首側の両端を持ってそのままひっくり返します

こうすると手で押さえたりしなくても、自然とT5シートが綺麗垂れかかった状態になります。

ひっくり返すというところがポイントです。

素材がよれて入れるのが大変という方は是非試してみてください。

高さに対応するための伸縮性

整形外科枕は体格の変化、年齢の変化に伴って高さを変える必要性が出てくる場合があります。

その時に中の素材が厚くなったり薄くなったりした場合、柔軟に枕カバーも対応しなければいけません。

インナーカバーの表面は不織布でできていて伸びない生地ですが、側面の白い部分は伸縮性のある素材でできています。

中の厚みにぴったりとフィットして付けることができます。

一方、枕カバーの方は全体的に柔軟にストレッチ性があるということと、高さ1センチごとでマチを変えてそれぞれの枕の高さに合うサイズで作ってあります。

例えば太ってしまって高さが高くなったり、背中の丸みが出て枕高さが高く必要になったり、寝具が柔らかくなって枕の高さを少し下げたいというような場合、枕カバーの方も適宜適応するものをサイズのものを選んでいただければと思います。

整形外科枕を快適に使うためには、枕カバーとインナーカバーがぴったりフィットして使えることも重要な条件の一つとなりますので心に留めてお使いください。

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