夏の掛け物はどんなものがいいの?お腹を冷やさない工夫もお教えします!
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
夏の掛け物、冷え性の4つのタイプ
今回は夏の掛け物、寝具はどんなものがよいですか?タオルケットですか?羽毛ですか?というお話をしたいと思います。
夏の暑い時期、掛け物をどうしたらいいか悩んでいる方は多いようです。
また寝苦しいのでクーラーをかけたまま寝て、お腹が冷えて痛くなって困っているというかたもいらっしゃいます。
こういった方はお腹の冷え性かもしれません。実は冷え性にも色々種類があるんです。
夏の掛け物からお腹を冷やさない工夫までお話ししたいと思います。
室内の温度
掛け物や冷え性対策の前にまず大前提としてエアコンの温度調節が重要です。
暑いからといって冷やしすぎは別の弊害が起こってきますのでよくありません。
その方の住んでる地域とか部屋の中の通気性など色々なことで条件は変わってはきますが、基本的にエアコンの温度は28~29度ぐらいが良いのではないかと考えています。
暑くはないけれども冷えすぎない適度な温度が重要になります。
もし寝入り端が暑い場合は、寝入り端はクーラーをかけておいてタイマーで切れるようにするとか、扇風機も利用して部屋の中の通気を良くして体感温度を下げる工夫も重要かもしれません。
夏の掛け物に重要な要素
色々な掛け物がありますが、夏の掛け物として重要な要素があります。
軽いこと
掛け物が軽くて寝返りが打ちやすいということがまず重要なポイントになります。
重たい布団では体に覆いかぶさってしまって寝返りも打ちづらくなります。
素材の通気性がいいこと
熱がこもってしまうようなものはやはりよくありません。
体に纏わりつかないこと
掛け物が体に纏わりついてしまったら縛られたようになり寝返りが打ちにくくなります。
寝返りが打ちやすいということがキーポイントになります。
寝返りには色んな重要な役割があるんですがその一つとして、背中や体の下に熱が溜まらないように放散するという役割があるんです。
右向き、左向き、上向き、体のポジションを変えることによって1カ所に熱がたまらないよう寝返りを自由に行えることが重要なんです。
夏はよくタオルケットで寝ている方がいらっしゃいますが体に纏わりつきやすいのであまりよくありません。
軽くて通気性も良くて体に纏わりつかないそんな条件の上掛けを検討してください。
薄くて軽い羽毛の掛け物がおすすめです。
冷え性の4つのタイプ
北里大学東洋医学総合研究所の伊藤先生のご研究によれば冷え性には4つのタイプがあると言います。
- ・四肢末梢型=手や足の先が冷える
- ・内蔵型=お腹周りが冷える
- ・全身型=末梢もお腹も全身が冷える
- ・下半身型=お腹から足先にかけてが冷える
色々なタイプがありそれぞれの対処方法も異なるようです。
よく夏場にお腹が冷えて痛くなるという方はこの中の内臓型の冷え性かもしれません。
そんな内蔵型の冷え性の方に適切なアドバイスをしたいと思います。
夏の冷え性対策
寝巻は長袖長ズボンがおすすめ
夏場は暑いので半袖半ズボンで寝ている方が多いと思います。
本当は手が全部隠れる長袖、そして足首まである長ズボンがおすすめなんです。
冷房をかけて寝て体を冷やさないようにすることが大事です。
寝返りロール枕
長袖長ズボンがおすすめですがどうしてもやっぱり暑くて着れないという方のお声もよく聞きます。
夏は半袖短パンで寝たいという方の為にとっておきの秘策をご紹介します。その名も「寝返りロール枕」です。
お家にあるもので簡単にできます。
準備するものはバスタオルとガムテープです。
2つ折りにする
(もし身長の低い方でウエストの幅に合わない場合は3つ折りでも結構です。)重要なことは、一番下の肋骨と腰の横にに出っ張っている骨この両方にロール枕が当たっていることです。
肋骨と腰骨両方にタオルが当たるようにしてクルクルと巻いていく
厚みが足りなければタオル2枚使っていただいても結構です。
ガムテープで隙間なくピタッと止める
これでタオルで保温されてお腹の冷え防止になります。
そして、肋骨から腰骨までタオルを巻くことによって胴体が円筒状になり、右左にコロコロと寝返りを打ちやすくなります。
寝返りがスムーズにできるようにサポートする役割もあるのです。
また、お腹の冷えだけでなく腰痛にも効果的です。
実はお腹が冷えて痛いという方で、腰痛も起こってしまっているという方結構多いんです。
お腹と一緒に腰も冷えてしまっているんですね。
ですのでお腹と一緒に腰の冷え防止にもなります。また寝返りを打つことにより腰の負担も軽減されます。
寝る前に巻いていただいていつも通り寝て、朝起きたら外していただければいいのでとても簡単です。
夏、クーラーをかけて半袖半ズボンで寝て、お腹が冷えて痛い、腰痛が起こってつらいという方、
お腹と腰の両方の対策ができる寝返りロール枕を是非今晩から試してみてください。
枕は体に合った正しい枕を使ってください
掛け物や寝返りロール枕を説明しましたが、そもそもの枕が体に合っていなければスムーズな寝返りが打てません。
凹凸の枕やふかふかの柔らかい枕などでは、首の姿勢が悪くなり体の軸がブレて寝返りに力が必要になります。
寝姿勢を整えて首を安定させて、軽く楽に寝返りが打てることが重要です。
正しい枕の条件
1、高さがお体格に合っていること
まずは高さが重要です。上向きでは首の姿勢をよくして安定させる。横向きでも高さが合って体が布団と平行になっていることで体の軸がまっすぐお整います。
2、適度な硬さがあること
頭が沈んでいかないように、首がぐらつかずに安定するように適度な硬さが必要です。
3、凹凸がなく平らな形であること
凸凹していると頭がはまったようになったり、運動量が増えて寝返りが打ちづらくなります。
平らな形が丸い頭がコロコロと転がりやすいのです。
4、メンテナンス
お体格の変化や素材の劣化に合わせて適宜枕の調節ができること。
これらの条件を満たす枕を使うことが重要です。
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕
完全オーダーメイドで自身の首の高さに合わせられる
山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。
ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。
計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。
高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。
オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。
整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、
その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。
整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能
しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。
またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。
そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。
このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、
ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。
枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。
でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。
自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。
自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。
これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。
そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。
夏の掛け物、冷え対策と合わせて適切な枕の高さを是非試してみてください。まずはネットで気軽に購入可能なドクターズピローがおすすめです。
ご自身の体に合わせて高さ調節可能
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド整形外科枕
365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。