仰向け時、首の角度15度になる枕の高さを確認する方法を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
仰向けの時の枕の正しい高さの調節方法についてお話したいと思います。
仰向けの時の首の角度は約15度が良い角度です
枕の高さを調節しようと思ったんだけれども、15度という仰向けの時の首の角度はどのようにチェックしたらいいのか、具体的な方法を教えて下さいというご質問をいただくことがあります。
まず15度というのがどのくらいの角度なのかということをイメージしていただきたいのでこちらをご覧ください。
今3つの枕の高さ、低すぎる枕、適切な高さの枕、そして高すぎる枕を準備しました。
それぞれこの首の角度を見ていただきたいんですが、枕がない状態、低すぎるとこのように首の角度は、ほぼ0度になります。
一方、適切な枕をしていただくと首の角度が床から約15度ぐらいになっています。
この時、喉の呼吸も楽だし、首、肩、背中の筋肉の緊張もとれます。
一方、高すぎる枕ではこのようにグーッと首の角度が大きくなり喉が圧迫されたり、後ろの首の筋肉は緊張して突っ張ったりということが起こるわけです。
15度というのは決して大きな角度ではありません。上向きで寝た時には軽く前傾、頭が持ち上がるこんな角度であるということを印象を持って高さ調節に臨んでください。
仰向けの時の首の角度15度は首のどこを見て決めているか
では、実際に首のどのラインを見て15度と決めるかというところをモデルさんで見ていきましょう。
首というのは上向きでいた時に太さがあります。この首の付け根の部分で見たときに付け根の前方と付け根の後方後ろ、この線を直線で結んで後ろから約3分の1のところにポイントします。
また、顎のギリギリ付け根のところの前と後ろ、これを直線で結んだ後ろから1/3のところ、これらをずーっと点でとっていって結ぶとこれを頸椎線といいますが、この線と床と平行な枕と平行な線これが織りなす角度が約15度、このぐらいの角度になっているということです。
首筋、首の前と後ろの後ろから1/3の点をイメージしていただいて直線を引くとわかりやすいかと思います。
15度という角度は決して大きな角度ではありません。
上を向いて寝たときに少し頭が前に傾く程度ですので、微妙な角度ですので注意して観察してみてください。
今回は上向きだけのお話をしましたが、もちろん、上向きだけではなく、横向きや寝返りも考えなければなりません。
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「横向きの調節も必要」
寝返りを打って体の向きを変えることができれば、
両方に合わせることが必要
下になっていた腰・肩・腕・骨盤に対する
圧迫が解除されて楽になります。
「上向きと横向き両方が合っている」こと
が寝返りをスムーズに打つために重要です。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
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