オーダーメイド枕「整形外科枕」を作成するのにMRI検査は必要ですか?
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回はオーダーメイド枕とMRIという画像検査についてお話をしたいと思います。
オーダーメイド枕には首の角度が重要ということをお話してきましたが、その首の角度を見るためにMRIは撮影は必要かと言われると絶対的な必要性はないです。
しかし、私たちは適切な枕を使った時に首の角度を見るためにMRIという検査を使って非常にたくさんの研究をしてきて、首の角度がこんな時に最適な首の姿勢が取れるということを発見しました。
ですので研究段階ではとても重要だったんですが、では今1人1人のオーダーメイド枕を作る際に必ずしもMRI検査をしなきゃいけないかというとそういうことはないんです。
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
MRIとは?
まずはMRIとはどんな検査なのかをお話します。
MRIと聞くとドーム状の機械の中に入ってじっとして撮影するというイメージがあると思うんですが、それは何を見てるかというと一言で言えば柔らかい組織を見ているんです。
体の中には骨のような硬い組織と、神経や血管や周りにある筋肉や椎間板、骨の中にある骨髄という柔らかい部分があります。
こういった柔らかい組織を見る為に非常に適しているのがMRI検査なんです。
レントゲンでは骨しか映りませんがMRIを取ると間の椎間板や神経そのものが映ってきます。
逆に言うとそこに病気があればそれがはっきりと描出されてくるということになるわけです。
枕を使った状態でMRIを撮れば首の角度がどうなっているか、そして骨の後ろにある神経がいい走り方になっていれば首がリラックスしているなと判断できます。
柔らかい組織神経を見るためにMRIを撮影することは有益ではあるんです。
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「16号整形外科では整形外科枕を使ってMRIを撮影します」
"整形外科枕した状態となしの状態の2回撮影して終了です。
" MRIで首のヘルニアを検査
スタッフMさんはMRI撮影は今回が初めてだったようです。
気になる結果は次回の診察で明らかに?!
MRIが枕計測には必要ない理由
ではMRIが必ずしも枕計測に必要ないという理由についてお話したいと思います。
2つの理由があります。
1、枕診断士の目
山田朱織枕研究所では整形外科枕をご計測する時に枕診断士というプロが計測に当たっています。
枕診断士はMRIの画像を見なくても肉眼的に上向きで寝ているお客様の姿勢を見た時に、首の角度がおよそ15度になっているかを判断する技術を体得しているのです。
2、首の角度だけが重要ではない
もう1つの理由は私たちは上向きでの首の角度だけを見ているのではなく、横向きでの首の姿勢と寝返りのスムーズさ、上向き・横向き・寝返りの3つの姿勢や動作を見て至適な枕の高さを判断しているということです。
この2つの理由から、MRIで確認しなくともお体格に最適な高さの枕をお作りすることができるのです。
一方で、例えば頚椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気を持っていて症状が出てる方においては、MRI検査をして首の状態を見ることはとても有益なことです。
整形外科の病院にお越しいただいて検査をすることはとても意味があります。
特に当院16号整形外科では至適枕で高さを合わせた時の首の角度と、枕がない状態でのMRI検査行っておりますのでご興味のある方はご来院ください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド整形外科枕
365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。