足のどの筋肉がつるの?予防策も紹介します
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は足のつりに関するQ&Aと題してお話していきたいと思います。
目次
以前、足のつりに関する内容をアップした時にたくさんご質問いただきました。
足のつりに対して悩んでる方が本当に多いんだなということをとても感じました。
その中で一般的な質問もあれば、すごく困っているご様子で具体的な質問もいただきましたのでお答えしていきたいと思います。
足のつる場所がいろいろあるのはなぜ?
足にはたくさんの筋肉があります。疲労している筋肉によってつる場所が変わってきます。
ふくらはぎの筋肉がつる場合
最も多いのがふくらはぎです。実は膝から下が全身の中でも最もつる場所と言われています。
ふくらはぎには大きく分けて2つの筋肉があります。
腓腹筋が足の外側にあって、ヒラメ筋はもっと奥の深いところにある筋肉なんですがこのどちらもつることがあります。
前脛骨筋(ぜんけいこつきん)がつる
足の前側、脛がつることもあります。
例えば車を運転してる時のアクセルを踏んだり離したりという動作で筋肉の疲労が起こりつることがあります。
太ももがつる
太ももの前側が大腿四頭筋、後ろがハムストリングスと言って太もももつることがあります。
つる場所によって対処方法が変わってきますので、どこの筋肉がつっているのかを見極めることが大事です。
長い時間川に浸かっていたら足がつりましたがどうして?
川に釣りに行っていて、長時間川に浸かっていて足が冷えて帰りの運転中に脛あたりがつって危ないことがありましたというお声をいただきました。
運転中につったとのことで非常に危険ですね。その原因を考えていきましょう。
原因1,水分不足
釣りに集中して長時間何も飲まなくで水分補給が足りずに脱水状態になってしまっていたことが考えられます。
原因2,筋肉が冷えてしまっている
長時間川に浸かっていたことで足の筋肉が冷えてしまったことも一つの原因だと思います。
原因3,筋肉が硬直状態
釣りをしている間はじーっとしてあまり動かないですよね。
足の筋肉が疲労し固まってしまいます。そして帰りの運転で疲れた足を使うのでつりが起こってしまうということが考えられます。
つりを起こさないための予防策
予防策1,前もって湿布を張る
痛みと筋肉の炎症が起こらないように足に湿布を貼ってあげてください。
テープ剤・パップ剤もしくは消炎鎮痛系の塗り薬でもOKです。
予防策2,休憩中などにセルフマッサージ(強擦法)
休憩した時などにご自分でセルフマッサージをしていただくと良いです。
強擦と言って手のひらでその筋肉をグーッと擦るようなマッサージして欲しいんですね。
患部をよく擦るようにマッサージしていただくとそこに熱が生まれますので緩和することが期待できます。
予防策3,冷えた足を温める
冷えた足をホカロンなどで温めてあげてください。
一番つりそうな場所に1~2箇所でいいのでホカロンを貼って温めてあげて血流を良くしてあげるのも重要です。
運転中のつりは危険なのでこの3つの予防方法簡単ですのでやってみてください。
自己流の解決方法は危険
自己流の解決方法で足がつった時に、つった側じゃない足を上げてつっている足でジャンプするとすぐ治りますという方がいらっしゃいました。
ちょっとこれは手荒な方法かと思うんですね。
グーッと筋肉が緊張している時に飛んでしまうと筋肉が切れたり肉離れなんていうこともないとは言えません。
もし足がつってしまったら、近くの人にお湯で絞った熱いタオルなど温めるものを持ってきてもらって、患部をよく温めましょう。これは即効性があっていい方法です。
一人でいる時に足がつってしまったら、自分の手を使って強擦法と言って患部を擦るようにマッサージをしてください。
そして緊張している筋肉の部分をゆっくりストレッチするということができれば大体は改善されると思います。
▼湿布やマッサージの仕方について詳しくはこちらをご参照ください
皆さん本当にいろんなことで悩んでます。
実は私もヘビー足つり人間なんですよ。ですので本当に気持ちがわかります。
最近はたくさん水分を取るようにしています。そして、カルシウム・マグネシウム・カリウムのミネラルもきちっと取るようにしています。
また毎日のストレッチこれも欠かさないようにしたらなんとお薬もいらないぐらい足が良くなってきたんです。
皆さんも是非、予防と治療理解していただいてお役立てください。
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