足のつりに使われる薬の種類と注意点|整形外科・内科・漢方まで症状別に整形外科医が解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は足のつり「薬物療法編」ということで治療についてお話しします。
この記事でわかること
- 一過性の足のつりと持病が原因の場合の違い
- 整形外科で処方される3種類の薬
- 芍薬甘草湯の使い方と高血圧への注意点
- 妊婦さん・閉経後女性への対処法
- 里吉病など特殊な場合の処方薬
目次
足のつりの治療で第1に重要なのは原因が何であるかを明確にすることです。
一過性の場合は対処療法として薬を使う
何か一過性に足のつりが起こっているが原因がはっきりしない場合、足のつりに対する対処療法を行って改善を目指します。診療科によって処方する薬が異なります。
持病が原因の場合は根本治療が必要
元々ある持病の一症状として足のつりが起こっているのであれば、その病気を根本的に治療しないと足のつりは改善しません。
足がつる原因になる3つの内科疾患
これらの病気を持っていると足がつることが多くなります。根本的な治療をすることで、眠りを妨げる辛い症状を改善できます。
※ここでご紹介する薬は医療機関でドクターが処方するものです。自己診断で服用するものではありません。どんな薬が使われているかの知識として参考にしてください。
整形外科で処方される3種類の薬
整形外科で最も足がつる原因となる大きな病気は腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアです。腰の神経が締め付けられることで足のつりが起こります。この場合の処方薬は主に3種類です。
妊婦さんへの注意点
ミネラルバランスの問題は妊婦さんによく起こりますが、薬は胎盤を通じて赤ちゃんに移行するリスクがあるため、なるべく薬物療法は避けます。
入浴中の体操・水分補給・レッグウォーマーによる保温など、薬を使わないセルフケアを主体にし、必ずかかりつけ医に相談してください。
閉経後女性に足のつりが増える理由
閉経すると女性ホルモンのバランスが崩れ、カルシウム・マグネシウムなどのミネラルバランスも乱れます。骨粗鬆症になりやすくなり、足のつりも起こりやすくなります。この場合はカルシウムの吸収を良くする薬や骨粗鬆症の改善薬が有効です。
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ツムラ68番「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は比較的使いやすい漢方薬です。夜寝る前に1包飲むと、夜中・明け方の足のつりが緩和することが多いです。
⚠️ 注意点
毎晩服用すると血圧が上がってしまう高血圧症を引き起こすことがあります。元々高血圧の方は内科医に相談のうえ使用してください。
血管の病気・里吉病の場合の薬
閉塞性動脈硬化症の場合
血流障害が原因。抗血小板薬など血液をサラサラにして血液循環を良くする薬が使われます。
全身こむら返り病(里吉病)の場合
主に10歳ごろ発症し全身につりが起こる希少疾患です。これには末梢性筋弛緩薬(ダントロレンナトリウム)という特殊な薬が処方されることがあります。
様々な薬がありますが、重要なのは適切な科で診断を受けて処方してもらうことです。自己判断での服用は避け、専門医にご相談ください。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えしております。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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