コラム詳細

首下がり症候群という病気についてご説明します

首下がり症候群とは?

今回は、首下がり症候群という病気について説明をしたいと思います。

なかなかちょっと聞きなれない言葉のような気もするかもしれませんが、自分のご家族、もしくは高齢化社会となった今では時々そういう患者様を見る機会も徐々にですが増えてきています。

この首下がり症候群、実は東北地方の風土病というところから起源を発しています。

1894年、なんと明治27年頃には元東京大学の三浦先生という方が首下がりというローマ字を表記されて論文の中で発表しました。

海外でもこの日本語のローマ字首下がりという言葉が論文的にも使用されたという記載があります。それくらい古くからある概念なんですね。


原因ですが原因が大きく2つに分かれます。

筋原性と神経原性と言って、筋肉が原因で起こる首下がり症候群と神経が原因で起こる首下がり症候群です。

筋原性は筋力低下、例えば高齢化社会の高齢者の方々にも筋肉が落ちて運動しなかったり、もしくは90歳100歳となってどうしても体を動かす機会が減ってきて筋力が低下すると起こりやすくなります。

また、神経原性でいえば代表的なのがパーキンソン症候群。これは神経の病気ですがこの病気の一症状としてこの首下がり症候群が起きていきます。

首下がり症候群がなぜ問題があるかというと、このように自分の自力では首を持ち上げることができなくなって、ひどいと顎が胸に付いてしまうほど頭が落ちてしまいます。


当院に来る患者様でよく一生懸命胸を張って、背中お腹を前に出すような形で頭が下がった分だけ重心バランスを変えて何とか平行を保とうとしている患者様も見かけます。

頭が極端に下がると当然前のものが見えなくなるので歩行の時に大変です。


ある患者様は犬の散歩の時に自分の右手で頭を持ち上げて前を直視し、犬の手綱を左で持つというふうに工夫されているとおっしゃっていました。


また、首が思いっきり下がると首の後ろが突っ張ってしまって非常に肩こりや背中の張りを覚えることもあります。


それ以外にも人と話をするときに目を合わせることができないので、なかなか社会的なコミュニケーションが取りにくくなるというような心体的、社会的問題を起こしかねない重篤な症状とも言えるわけです。


ですので、首下がり症候群の方はもちろんまず医療機関にご相談ください。

神経内科という専門の科で診ていただいてこちらの病気が見つかれば、それに対する根本的な治療が必要です。

また、病気がなくて加齢だけでそれが起こっているとすれば、姿勢バランスを整えたり背筋の筋力をつけることで少しでも頭を持ち上げられるようにリハビリテーションすることがおすすめです。


もう一つ大切なことがあります。

それは姿勢管理の中でも夜間の姿勢管理、つまり「枕」です

首下がり症候群の方に是非、適切な枕を使って毎晩休んでいただくこと。これを私は毎日外来で推奨しています。

この詳細についてはまた次のyoutubeを楽しみにお待ちください。 

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