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整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方【おすすめは電気敷毛布】

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



冬になると患者様が多くなる

整形外科には冬になると冷えのために、とても関節節々や神経が痛くなって相談に来る患者様がたくさんいらっしゃいます。

もともと整形外科は高齢者の患者様が多いので、それでなくても女性や高齢者は冷え性の方が多い、冷えるということがどうしてもそれだけで痛みの感じ方をアップさせてしまうという背景があります。

ですので何とかして暖かく寝ることで、痛みを感じないようにしていただきたい。そう思って、冬の暖かグッズを色々と購入して検証するべく私は実験を行ってみました。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

私の高齢の母にも実験に参加してもらって、いろいろな結果が出たので今日はこれについて説明したいと思います。

題して「整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方」です。

寒くなって体が冷えてくると、膝や腰の痛みが出てくるのはなぜ?

冬になると膝などの関節、そして首や腰の神経痛、こういったものが強くなります。

その理由は2つあります。

一つは血流が悪くなることで痛みや凝りの物質、こういったものをうまく流して解消することができない。

また、冬はどうしても寒いので縮こまりがちになりますよね。

縮こまったり体を動かさないでじーっとして耐えていると、逆に筋肉が硬くなり関節節々が動きにくくなるので、

突然動かそうとした時にスムーズな動きが出来なくてギクシャクして関節節々が痛くなるという物理的なメカニズムもあります。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

寝ていて朝起きた時が特に痛いんですけどそれはなぜですか?

どうしても寝ているときというのは起きて活動している時に比べれば動きが少ないじゃないですか。

寝ている時に寝返りは打つとしても日中よりは動きが少ない。

だからこの血流・血液の循環も悪くなるし筋肉も硬くなる。それを朝目が覚めて動かし始めるときはどうしても先ほどの理由で最初の痛みというのを感じるわけです。

寝てる時もある程度動けていることが逆に言うととても大事になります。それは寝返りという動作です。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

寝床内気候とは?

敷物・枕・掛物。体に直接接する空間ありますよね。体とこういった寝具の間に出来る空間の気候、つまり温度と湿度これを寝床内気候と申します。

最適な寝床内気候はというと温度は26度前後、そして湿度が50%から60%ぐらいが良いと言われています。

冬は一定のこの寝床内気候を保っていただくことによって快適に眠ることができるわけです。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

山田:時々、裸で寝てしまうなんていうことはありますか?

モデル:たまにあります。

もし寝巻きを着ないで裸で寝てしまうとすれば寝床内気候は29度前後、湿度はやはり同じように50%前後としてください。快適に眠れると思います。

寝るときに体を温める方法

体を温めるためには2つ大きな重要なポイントがあります。

体の中から温めるという身体環境の側と、睡眠環境としての寝具これを温かい条件に整えるという2つです。

体の中からと外から温める、この2つを分けて考えてください。

体の中を温める

体の中を温めるというのは筋肉が熱を生産しますので人間は寝ているときでもある程度は動けなきゃいけないんです。

もし、じーっと寝たとするとそれは逆に体を冷やしてしまう。血流が悪くなるからですね。

寝返りを打って適度に熱を生産するから暖かくなることができるんです。

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山田:冬場たくさん布団を掛けて寝たりしていませんか?

モデル:毛布や布団をかけて寝てます。

山田:何枚も重ねてしまうと重さと摩擦抵抗で寝返りが打ちにくくないですか?

モデル:打ちづらいですね。

そうすると逆に男の人でも手足の末梢が冷えてしまったりということが起こるので、なるべく軽い羽毛布団などを掛けて体が自由に夜中でも動けるようにしておくと体の内側から温まります。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

体の外から温める

もう一つが寝具です。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

私も色々と実験して試してみました。

もちろん暖かいふわふわの羽毛を掛けることも一つなんですが、それでも寒いという方に朗報です。

色々試した中で暖かグッズ色々ありますけれども、あんかや電気毛布などもありますけれども、一番良さそうなのはこの電気毛布ではないかと思うんですね。

ですので今日はこれについて詳しく説明していきたいと思います。

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冬は電気"敷"毛布がおすすめ

電気毛布には掛け毛布と敷毛布があります。私は電気敷毛布を推奨しています。

その理由は掛け毛布はどうしてもその毛布自体が体に纏わりついて寝返りが打ちにくくなる可能性があるからです。

電気毛布はもう一点この電源コードがあるので、掛けてしまって腕で引っ張ってしまうとどうしてもコードによって引っ張られてうまく寝返りが打てないということにもつながりますので、

できれば電気掛け毛布は避けて下に敷く電気敷き毛布にしていただけると良いかと思います。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

どうしても電気掛け毛布を掛けたい方はせめて羽毛を直接お肌に掛けて体に掛けて、その上に電気掛け毛布を掛ければこの暖かさをキープできると思います。

電気敷き毛布はその上に体を乗せるので纏わりつく心配がないわけです。だから、電気敷き毛布をお勧めしたいんです。

電気敷き毛布を敷いていただいて、この上にシーツをパーンとシワなく張っていただくのが良いと考えています。

  • 洗える電気敷き毛布

    「洗える電気敷き毛布」

    電気毛布には掛け毛布と敷毛布があります。
    私は電気敷毛布を推奨しています。
    理由は上にかけると寝返りが悪くなる可能性がありますが、
    下に敷けば寝返りを妨げないからです。

    山田朱織院長がすすめる電気敷き毛布

電気敷き毛布の大きさもとても重要です。

例えば今日お持ちしたものは縦が190cm横が130cm、大判のものから上に乗っているこの小さなサイズは縦が130cm横が80cm、ひと回り小さいものもございます。

電気屋さんに行くといろいろなものが売っているんですが、この時大事なことは自分が寝たときそして寝返りを打って動いたときに体が毛布からはみ出さないということが重要です。

腰や足のあたりで電気毛布のあるところとないところで段差ができてしまったり、寝返りを打った時に肩や腕が毛布の幅より出てしまうこのようなことがないように全体を網羅するような大きさのものを選んでください。

概ねシングルサイズのベッドぐらいあればばっちりですが、なかなか電気"敷"毛布でそんなに大きいものがないかもしれません。その場合はせめて縦が140cmくらい、横が80cmくらいはあることを推奨します。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

温度調節について

腰痛の方にとっては夜中腰を温めることで朝起きた時の腰痛が改善したり楽になったり、痛みを強く感じないようになることもあるかと思うので是非試してみてください。

メーカーに問い合わせたところ最高温度が50度、最低温度が35度というのがだいたい一般的だそうなので、これを最低温度にしていただいておよそ35度ぐらいにするのがよいのではないでしょうか。

サーモンスタッドや温度のコントローラーで自動でタイマーをかけて、途中で切れるように設定して頂いても宜しいかと思います。

寝入り端を暖かくすることが深い眠りに入るコツと言われていますのでぜひ試してみてください。

尚、低温火傷と言ってこのような電気製品を夜間使うことによって体が弱い方や温度調節が難しい方にとっては体温の上昇、つまり低温火傷が起こってしまうこともありますので

よく取扱説明書を読んで注意して使っていただくようにお願いいたします。

整形外科医が考える冬の暖かい寝方・過ごし方

今日は寒い冬に暖かく眠るそして過ごすためのコツをお教えしました。是非試してみてください。

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山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

あたたかグッズの前にまず枕が体格に合っているかが重要です。


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