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湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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目次



今、市販ではいろいろな冬のあたたかグッズが出ていますが、特に私がおすすめなものを今日は3つチョイスしてきました。

電気敷き毛布、電気あんか、そして湯たんぽです。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

実は私のおすすめは電気敷き毛布なんです。

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その理由は体の下に直接敷くことで腰や背中や膝の後ろ、いろいろなところを温められる安全な商品だからです。

でも電気あんかや湯たんぽもいろいろなメリットがありますので、今日はこちらについてご説明していきたいと思います。

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電気あんかのメリットは温度調節ができること

電気あんかのメリットは温度調節ができるということです。

電源に入れてすぐに温まってまいりますし夜中も一定の温度がキープできます。

ただこれにもデメリットもあるんですね。

ずーっと一晩中入れてしまうことでの低温火傷、ある程度電気代がかかるということもデメリットの一つでしょうか。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

湯たんぽのメリットは電源がいらないこと

湯たんぽのメリットはやはり電源がいらないということでしょうか。

ですので例えば屋外や色々な場所に持ち運んで使うということが容易になっています。

逆にデメリットはお湯を貯めなければいけないことでしょうか。また、力を入れて蓋を開けなきゃいけないとか、毎回お湯を入れたり捨てたりしなきゃいけないっていうようなことがデメリットとしては、あるかと思います。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

湯たんぽの正しい使い方を解説

今日は山田朱織枕研究所ならではの視点で正しい湯たんぽの使い方を説明したいと思います。やってみましょう。

山田:いつもどんな形で湯たんぽを使っているかその位置を教えてください。

モデル:はい。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

山田:いつもそんな風にして使ってるんですか?

モデル:そうなんです。あとはこの横に置いたりとかしています。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

山田:両方とも?

モデル:はい。

山田:わりました。ちょっとこの状態だと寝返り打ってもらえますか?

モデル:ちょっと打ちづらいですね。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

このように両脇であるとか、肩の近くに置いてしまうと寝返りが非常に悪くなりますよね。これは寝返りを阻害してしまうんです。

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なので正しい位置はここではありません。

このように足の少し離れた所に置いていただきたいんです。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

これだと寝返り打ってみてください。

寝返りする時にも足に当たらない。つまり、寝返りを阻害しません。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

寝返りをした時に体に触れない場所に湯たんぽを置くのが良い

人間は少しでも何か体に物が当たってしまうと「はっ!」とそれに気づいて目が覚めてしまったり、または寝返りを打つのを止めてしまうということが起こるんですね。

そのぐらい感覚が過敏ですので寝返りを打っても体に当たらない所に置いていただくのが大事です。

これで掛けものをかけていただくとこのように布団と体の中にできた空間床内温度を高めることが間接的にできますので大丈夫です。

もちろんご使用になるときにはこのように袋に入れて、直接もし足が当たったとしても低温火傷しないようにご注意になって使ってください。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

手足の表面温度を上げて深部体温を下げることが重要

冬場、手足の抹消が冷えるとなかなか寝付けないという方がいらっしゃいます。

これはなぜかというと人間は体表の温度が上がって逆に深部温度が低下することによって深いレム睡眠に導かれると言われているんです。

このメカニズムについては睡眠の研究者である中部大学の宮崎教授のお話から引用・抜粋してお話しさせていただきます。

(引用:Web医事新報「暖かい布団に入っていると眠くなるのはなぜか?【手足の表面温度が上がって熱放散が起き,深部体温が下がるため】」)

人間は手足末梢を温めると、例えば湯たんぽなどで温めると血流が良くなって血管が開きます。

そこから熱が放散されることで体の深部の体温がグーッと冷えていく。

この深部温度が下がるときに深い眠りに入れるというのがメカニズムです。

ですので湯たんぽなど最初は暖かくてその後にだんだん温度が低下していくようなもの。

電気毛布や電気あんかなどでも最初暖かくて、その後電気が切れてスイッチが切れて温度が低下していくものはよりこのメカニズムに適合した眠りを誘うと考えています。

湯たんぽの寝るときの使い方・どこに置くかも解説

こんな経験はないでしょうか。

こたつに入るとポカポカあったかくて眠くなってしまう。ウトウトしてきたんだけど途中で暑すぎて目が覚めてしまう。

このような場合はこの深部温度の低下を逆に妨げてしまうのでうまく続けることができないわけです。

最初は暖かくそして深部温度を徐々に下げながら深い眠りにつくことを目指してやってみてください。

今日は冬のあたたかグッズ、電気あんかや湯たんぽについてお話をしました。是非試してみてください。


ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

あたたかグッズの前に枕がしっかりと体格に合っているかが重要です。


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