肩こり首こりの方の枕の選び方を解説します
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
特に首こり肩こりには適切な枕を選んでいただきたい
今回は首こり肩こりにおすすめの枕の選び方を4つのポイントからお話していきたいと思います。
首こりや肩こりに悩んでいる方はそれと同時に枕選びも悩んでいる方が多いんです。
目次
首こり肩こりに良くない枕とは?
首こり肩こりにお悩みの方にどんな枕を使っているのかを聞くと、柔らかい羽毛の枕やウレタンの凹凸の枕を使っている方がいらっしゃいます。
どうしてその枕を使っているのかを聞くと、感触が気持ちいい肌に触れた時の肌触りがいいという理由で使っている方が多いです。
しかし、それは眠りに落ちる前のことです。
最初は感触が良くて気持ちいいなと思うかもしれませんが、眠り落ちてからそれが本当に自分の体に合ってるかどうかということは違うと私は考えています。
ですので眠りに落ちてから先がとても重要で、睡眠中にしっかりと自分の体に首や背中に合った枕を選んで朝まで体が楽な状態で眠れることがとても大事なんです。
首の神経を痛めずに寝返りがスムーズに打てることが重要です
体が楽な状態で眠れる為に重要なポイントがあります。そのポイントとは寝返りがスムーズに打てることなんです。
寝返りがスムーズに打てることによって、体をぐっと動かしたりつらい思いをして覚醒してしまうのを防ぐことがとても大事なんですね。
柔らかい枕を使ってしまうとどうしても首がグラグラ揺れますね。
首がグラグラ揺れる度に神経を挟んでしまい首の神経が痛んで容易に目が覚めしてしまいます。
ですので柔らかい枕はやめていただいて、自分の体に適切に合う枕を使って寝ている間のスムーズな寝返りができるようにしてあげることこそが朝起きてからの首こり肩こりに大きく影響するわけです。
体に合った適切な枕の条件をご説明します
1,体格に合った高さであること
首の神経を痛めない為に首の姿勢をよくする高さが重要です。
高さが合っていないと首の姿勢が悪くなり、神経を痛めてしまったり気道が狭くなり息がしづらくなったりしてしまいます。
2,高さをキープできる適度な硬さ
頭が沈み込んでいかないように頭と首が安定する適度に硬いことも重要です。
柔らかいと頭が沈んでいき後頭部に圧迫感が出てしまったり、首も安定しないのでこれも神経を痛める原因になってしまいます。
3,表面が平ら
丸い頭がコロコロ転がりやすいように平らな形も重要です。
凹凸があるようなものではじっとしてる時には合っているように思っても寝返りを打とうとすると不具合が生じてしまいます。
凹みの部分に頭がスポッと入ってしまい体の向きを変えることが意外と困難になるんです。
4,メンテナンス
これらの3つのことが適宜調節が簡単であることも重要なポイントです。
人間の体は太ったり痩せたり、お子さんであれば身長が伸びたり、高齢者の方であればお背中が曲がって体の形自体も変化していきます。
さらに言えばベットマットレスや布団などもへたりが生じたりということで日々刻々と自分の寝ている環境というのは変わっていくわけです。
その体と寝台と枕が全部ぴったり合うためにはメンテナンスすることが欠かせないわけです。
適切な高さの枕を使っての研究をしてきました
私はあるとき当院の患者様の協力を得て実験を行いました。
MRIという首の精密検査を行った410名(男性195名、女性215名)、平均年齢50歳の方々の中で特に首こり肩こりを訴えていた110名の方の症状を抽出して、適切な枕を使う前と後で症状の変化を見てみました。
すると78名の方、つまり7割の方が症状が改善していたんです。
適切な高さの枕をしていただくことでなんと7割の方が肩こり首こりが改善していました。
これは他の温める温熱療法や注射や投薬などに比べて非常に高い割合での治療効果というふうに私は考えています。
そして一過性の治療ではなく継続的に肩こり首こりをとっていくためにも、毎日使う枕を適切に調節するという治療の考え方はとても重要になるのです。
今回は首こり肩こりに重要な枕の選び方の4つのポイントをお話してまいりました。
柔らかい枕や凹凸枕を使っている方は今晩からそういう枕はやめていただき、是非自分の体に合った枕を試してみてください。
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕
完全オーダーメイド枕で自身の首の高さに合わせられます
山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。
ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。
計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。
高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。
オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。
整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、
その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。
整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能
しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。
またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。
そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。
このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、
ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。
枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。
でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。
自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。
自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。
これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。
そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。
適切な枕の高さを是非試してみてください。まずはネットで気軽に購入可能なドクターズピローがおすすめです。
ご自身の体に合わせて高さ調節可能
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
-
「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド整形外科枕
365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。