山田朱織枕研究所

コラム詳細

関節リウマチの方の枕の選び方

関節リウマチの方、枕選びに困っていませんか?

リウマチ専門外来を30年以上担当されている東邦大学医学部付属病院整形外科の勝呂徹教授は、「関節リウマチの患者さんは枕選びに大変困っています。朝一番の症状は“首のこわばり感”です。」と指摘されています。

関節リウマチとは、手・肘・肩・膝・足など全身の関節に腫れと痛みをきたす免疫疾患です。全国に約70万人とも推定される患者数ですが、男女比は1:9と圧倒的に女性に多い病気です。進行すると、関節機能がさまざまに障害され、食事・寝起き・歩行などの日常生活が一人でできなくなります。

リウマチ病変が進行し、環軸関節亜脱臼(かんじくかんせつあだっきゅう)=7つある首の骨のうち1番目と2番目の骨の間がずれる、という状態になると、枕の高さや形状によって寝ている間にさまざまな影響を受けます。

高すぎる枕は首が前に傾き、あごが引ける形になるので絶対に避けなければなりません。しかし、低すぎる枕ややわらかすぎる枕では、寝返りを打つときに下になった肩関節の痛みが生じ、つらくて夜中に何度も眼が覚めることにもなります。

関節リウマチの方は、睡眠中の首のポジション=枕の高さが大切です!

関節リウマチの方は、平均よりも枕を高くする必要があります


このグラフは、東邦大学付属佐倉病院との共同研究の結果です。

棒グラフの紫色はリウマチ患者さまの枕の高さ、黄色は一般の方の枕の高さです。ほとんどの身長(横軸)において、一般の方よりリウマチ患者さまの枕の高さの方が小さい傾向があります。
リウマチ患者さまは体格が小さい方や肩幅が狭い方も多く、市販の枕ではまず適合がむずかしいということがわかりました。患者さまの中には手作りの方もあり、4人に1人がタオルや綿やゴザなどで作って寝ていました。

リウマチの患者さまが、夜間に首や肩の痛みがなく、寝返りも十分できて熟睡できるために、専門医のアドバイスや時にはレントゲンを撮影して適切な枕の調節をしてほしいと考えます。

コラボレーション:東邦大学医学部附属佐倉病院