コラム詳細

関節リウマチこそ枕選びが重要?

関節リウマチに対する枕の有効性

今回は、「関節リウマチこそ枕選びが重要ですか?」という質問に答えていきたいと思います。

皆さん、「関節リウマチ」という言葉、病気の名前を聞いたことがありますか。

よく節が痛いとか、朝手が強張るとか、私はリウマチではないですかと心配になって私の外来を受診する患者様も多いんです。

関節リウマチはどうも節々が腫れて痛い病気という印象を持ちかもしれません。

ここに絵に書いたように典型的な症状としては両手、左右対称に節々が腫れて痛くなる。特にこの手を拡大した指の図ですが、第二関節と言ってこの節が腫れて痛くなることが多いんです。


大きな手の図で書いてみるとこの節々、そして付け根の節、また手首こういったところが両方とも痛みが出てくる場合には関節リウマチがより疑われるということになってきます。

そして、朝から強張る、どうも全体に手が握りしめることができない、硬い感じ、強張り感、これも比較的典型的なリウマチの症状です。

また、足においても同じように節々の痛みが出て、そして指が曲がってしまって時には1番2番の指が重なってしまうというような症状も出ます。


まずは腫れや痛みが出て長期間にわたってそれが続くと、今度は関節の機能が動かなくなる。

関節機能障害が起こってきて、さまざまな日常生活の不具合が出てきます。それは手足のみならず実は背骨全体、特に首ですね。この首の部分。

ここには7割ぐらいの患者様がリウマチが進行すると症状が出てくると言われています。

ですので寝るときの姿勢、起きているときの首の姿勢、これがとても大切になってくるんです。


私は2004年頃、約6年間、東邦大学佐倉病院というところでリウマチ外来における患者様の研究を枕について行わせていただきました。

6年間ずーっと経過を見ていったんですけれども、その時にリウマチの患者様がおっしゃったのは、「私はリウマチだから関節の痛みがいろいろなところに起こるので、朝起きた時に首が痛い」とか「頭痛がする」とか、

「肩が痛いのはリウマチだから仕方がないんです」という意見です。これを聞いて私はとても驚きました。

なぜならその時のリウマチの患者さんが使っていたのは、ほとんどがこのようにふわふわの柔らかい枕や凹凸の枕。そのような体に合わない枕を使っていて起こっている朝の不具合症状が、

「リウマチだから仕方ない」「関節リウマチという病気のために仕方ない」と思えていたことです。


一人ひとりの患者様に適切に枕の高さを調節しました。

一人ひとりの体格、リウマチによる身体の変形、痛み、それらを加味してこの枕を高さを調節するということを行ってみたんです。

非常に早期に、早い時期から首の痛み、朝起きた時の頭痛や肩の痛みが改善し、夜中に中途覚醒と言って痛みで起きていた回数が激減しました。

患者様においては、その朝起きた時の痛みがなくて1日が楽に過ごせるということが、とてもうれしく感じたと思います。そういうお声をたくさんたくさんいただきました。


ですので、リウマチに関して決して諦めることなく、普通の痛みのない方と同じように枕を調節するということが、さまざまな痛みや関節の炎症にとっても良い効果を出したということが私たちの研究で証明されました。

ですので、もしこのyoutubeをご覧になった医療従事者の皆様、リウマチ患者さん、そして患者さんのご家族の方々は是非、私の論文を読んでいただいて明日から快適な朝を迎えられるように枕調節を試してみてください。お願いいたします。


おすすめ関連コラム

 枕は体格に適切な高さに合わせましょう

 凹凸の枕がダメな理由

 頚椎症と枕~枕で頚椎症性神経根症は改善はするの?~

 むちうち(頸椎捻挫)に枕は必要?

お体格に合わせたオーダーメイド枕「整形外科枕」のご紹介

整形外科枕のご感想

 「整形外科枕が全身の痛みを取った!!」


 「快適な睡眠の雑学」