2022年10月　山田朱織枕研究所では、サッカークラブ「東急SレイエスFC」とパートナー契約を締結いたしました。

その一環として、所属選手の方々の枕計測を実施しています。

今回は天本匠海選手の枕を山田先生が計測しましたのでそのご様子をお届けします。

普段の睡眠状況を確認

山田：いつもどんな感じで寝てるいか見せてもらってもいいですか？

天本：だいたいいつも横向きで、低い枕なんですが手を入れて寝てます。

山田：これは最悪です。途中で手がしびれたり痛かったり、また手を抜いてしまったりして高さが変わってしまいますよね。

天本：確かにそうですね。

山田：まず手を入れるっていう事自体が体に枕が合ってないことの証明なんですよ。大体は柔らかすぎるか低すぎることが多いです。

それ以外にも枕をずらしたり、ちょっといじったりというを夜中にしちゃうのは実は睡眠が浅くなってるのでよくないんですね。

寝始めてから全く指一本枕にいかない方が実はいいんです。

いつも横向きが多いですか？

天本：そうですね、最初横向きで寝て朝起きると大体上向きで起きるかなっていう感じです。

山田：目が覚めた瞬間に首の不快感や腰痛は感じますか？

天本：覚めた瞬間はそこまですごい感じるわけではないと思います。

山田：寝違えるとも仰っていましたが寝違えはどんな時に感じるんですか？

天本：目が覚めて起き上がると気付きます。

山田：起き上がったタイミングであっ痛いなっていうのは気づいていると思います。その寝違えはもう寝てる時から起こってると思います。

まず寝違えという症状は合ってない枕で非常によく起こるんですよ。

低すぎる枕や凹凸の枕でお体に高さが合ってないと寝てる時にも炎症っていうのは起こっちゃうんですね。

ただ寝ているときは頭の重さを枕に預けてるのでそれほど感じません。だけど起き上がると4キロの頭の重さがズドンと首に乗っかるので初めてここで気づくということが起こっちゃうんですね。

それが起こらないようにするためにも寝る時の枕を整える必要があります。

天本：そもそも枕ってそんなに重要なんですか？

天本：枕はですね絶対になくてはならないアイテムなんです。例えば横向いてみてください。

もし枕がなかったら、どうですか？

天本：寝心地が悪いですね。

山田：肩が潰れるて首が斜めに落ちちゃいますね。人間の体の構造上どうしても枕がないと、首から背骨のアライメントと言って並びが悪くなってしまうんですね。肩幅があるわけで、特にスポーツ選手でがっしりした肩だとなおさらのこと横向きで枕がないわけにはいかないんです。

天本様はお顔がすごく小さくて横のところが平らで綺麗な頭の形なんですね。なので横向き寝が多いのだと思います。

頭の形も影響してます。このポジションで寝るとお楽なんだと思います。

けれども上向きにも反対の横向きにも全部のポジションに1つの枕が合ってることが大事なんです。なので枕を測る時には上向き右向き左向き全部に合うように作ります。

枕計測開始

上向き

山田：天本様の身長・体重・骨格・背中の弯曲いろいろなものを加味してまずこちらの枕から計測を始めさせていただきます。

上向きで喉元、呼吸はお楽ですか？

天本：呼吸は楽です。

山田：頭の後ろはゴチンと硬い感じはいたしませんか？

天本：ないです。

山田：首筋突っ張り感ないですか？

天本：ないです。

山田：私から見ても非常にお首が良い角度になっています。では5ミリ高さを変えさせていただきます。

1つ前と比べていかがですか？

天本：ちょっと顎が下がるような感じがします。

山田：呼吸はいかがですか？

天本：苦しいとまではいかないですけど、ちょっとさっきよりは苦しいかなと感じる気がします。

山田：少し違和感感じるようですね。首筋はいかがですか？

天本：首筋はそこまで違和感は感じないです。

山田：ではもう一度戻しますのでどちらがお楽か教えてください。

天本：こっちのほうが楽な気がします。

山田：客観的に見てもとても違いがわかります。お首の角度もいいですし首筋のリラックス感緊張が取れてる感じがします。

念のためもう少し低くしてみます。今度はいかがでしょうか？

天本：ちょっと顎が上がるような気がします。

山田：その通りですね。非常に違いがよくわかっていただいたんですが、実はたった5ミリだけの差なんです。

天本：5ミリなんですね。

山田：今、低くして頭下がりましたよね。顎が上がってしまって頭の上が下がっていくような形で、お首の角度が悪くなってしまうんですね。ではもう一度戻します。こちらの方が自然ですか？

天本：まっすぐな感じです。

山田：体の軸が通るんですね。

横向き

山田：では手を鎖骨に当ててお膝立てたまま左向きになってください。どうぞお力抜いてください

横から見ると軸が通ってまっすぐのきれいな形になっています。肩の圧迫感や首筋が突っ張る感じはないですか？

天本：大丈夫ですね。

山田：念のため右向きもお願いします。右向きも右の肩の圧迫ございませんか？

天本：右向きも大丈夫です。

寝返り

山田：寝返りの確認をいたします。左右にお願いいたします。

天本：全然力入れずにスムーズに回れます。

山田：念のため低くして確認させてください。こちらどうですか？

天本：横向きになった時に顔が下がってしまいます。

山田：横から動くときに力が必要になってしまいますね。僅かなことなんですが私から見ても先ほどの方がスムーズな寝返りでした。

今度は高くしてさせていただきます。適切に合っている高さから5ミリ高くなりました。これでも寝返りお願いします。

天本：よいしょっていう感じですね。

山田：力を入れるっていう感じですね。これが寝ているときにも起こるんですよ。骨盤から大きな力を出すということが必要になります。

何も考えず力を入れずにただ単にコロコロと寝返りが打てるのが理想的な寝返りとなります。ですので高さは5mm落とさせていただいてこちらが最適な高さとなります。最後に寝返りをお願いします。

天本：全然力入れないでできますね。

山田：ありがとうございます。大変お疲れ様でした。どうぞお力抜いてみてください。

枕の当て方

山田：最後に一つ、枕の当て方重要なんですよ。枕をどうやって当てようとか考えたことありますか？

天本：あまり考えたことないですね。

山田：実はすごく重要です。枕がちょっとでも位置が悪いと首に負担がかかります。1cmほどずらしてみますよ。

天本：首後ろが空いてるんで突っ張っちゃいますね。

山田：これではグラグラ首が不安定になります。元の位置にググッと入れます。どうですか？

天本：こっちのほうが全然楽です。安定感がありますね。

山田：ですので寝るときは肩口ギリギリの首の7番っていう出っ張っている骨に向かってトントンと入れてください。

しっかりと頭と首を乗せて力を抜いて寝ていただければと思います。そうすれば夜中にどっち向いてもちゃんと全部に合ってますので大丈夫です。

また、朝起きたら枕がちゃんと寝た時と同じ位置にあるか確認してみてください。

もし2cm以上ずれてたり、何処かへ飛んでしまっている場合は、体と枕が合ってないという証拠になります。

実際に寝ると完全に力が抜けて計測した時とは違うことが起こっているかもしれません。

そのような時は当社のサポートセンターご連絡いただくと適切にアドバイスさせていただきます。

計測を終えて

山田：ご計測お疲れさまでした。高さ一つずつ適切な回答をいただいて驚いちゃったぐらいなんですが、それだけやっぱりすごくお体のこと大事にされているんじゃないかなと思います。計測はどうでしたか？

天本：枕の高さが数ミリでもこんなに違うんだなっていうのをすごい体感できました。

元々オーダーメイド枕っていうのは気になってたところだったので、今日こういう体験ができて非常にいい経験だったって思います。ありがとうございました。

体に合った枕で快適にお休みいただければと思います。

天本選手、診察・計測にお越しいただきありがとうございました。

計測のご様子は動画でもご覧いただけます▼

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