コラム詳細

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

目次



「低反発マットレス、高弾性(高反発)マットレスを使ってから症状が良くなったんですけれども使い続けていいですか?」という質問いただくことがあります。

整形外科医の私の立場では全部の層が、全層がウレタン系の素材はあまり使わないでくださいという風にお話をしています。

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

ウレタンのマットレスは体が沈む可能性がある

ウレタンのマットレスを使わないで欲しい理由は、睡眠時間が長ければ長いほど体がぐーんと沈み込んでいく可能性があるからです。

低反発ウレタン、高弾性(高反発)ウレタンの違いとは

皆さんは低反発マットレス、高弾性(高反発)マットレス、低反発とか高弾性と一口に言いますがどういう定義かご存知ですか?

低反発、正確には低反発弾性フォームと言いますが、弾性跳ねる力を抑えて粘りを上げたウレタンフォームのことを低反発ウレタンフォームと言います。

一般フォームに比較して粘性を15%以下にしたものを低反発と呼んでいます。

一方で高弾性(高反発)フォームにはしっかりとした何%以上という定義がありません。寝具の業界では10%以上のものをそのように呼んでいることも多いようですがはっきりとした定義はないんです。

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

体がマットレスに沈んでしまうと抜け出せなくなる

ですので粘りが出てくる素材を一晩中使ってしまうと、どうしても腰がグーンと重たいのに沈んでしまってなかなか轍(わだち)にはまった車輪のように抜け出すことができなくなってしまうと考えています。

とくに、低反発弾性ウレタンフォームは使わないでいただきたいと考えています。

それに比べると高弾性(高反発)のほうがまだ低反発よりは沈み込みが少ないので良いかと思いますが、なかなかウレタン素材ということになるとその方の体型体格によっては寝返りが打ちにくいことがあるので、購入する前に是非寝返りを打って確認していただくことが必要かと思います。

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ウレタンのマットレスのご相談にいらっしゃった患者様の問診を紹介

では実際に低反発マットレスに寝てみていただいて感想を聞いてみましょう。

お尻に重たい体の体重がグーンと乗ります。

山田:今どんな感じですか?

モデル:お尻が沈んでいます。

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

沈んでますね。決して低反発マットレスの上で座位、座った姿勢で本読むとかテレビを見るということは絶対にしないでください。

では寝てみましょう。寝た瞬間は気持ちいいなというふうに感じるかも知れません。

山田:徐々に時間が経っていくとどんな感じがしますか?

モデル:だんだん腰が腰が沈んでいく感じがします。

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

徐々に腰が沈み込む感じがしています。では寝返りをしてみましょう。

山田:寝返りをするときどんな感じが腰に感じられますか?

モデル:力が入って動きにくいですね。

山田:まるで粘っている沼の中にはまってる感じしませんか?

モデル:はい。

大変動きづらいとおっしゃっています。このように最も重い腰の部分がグーンと低反発マットに沈んでしまうと上向きから横向き、横向きから上向きという寝返りが打ちにくくなってしまいます。

低反発マットレスなどのウレタンマットレスのデメリットを解説

寝返りせずに寝るのは良くない

時々、上向きだけで寝ても一晩中低反発マットレスなら眠れますよというコマーシャルなどを見かけることがありますが、これは人間の生理現象として良くないと私は考えています。

人間はそもそも動物、動くものですので一晩中上向きでじっとしているとか、横向きのままじっとしているというのはよくありません。

適度にそれも軽くスムーズに寝返りがうてるようにするには、このような腰の沈み込む低反発ウレタンは適切ではないと私は考えています。ぜひ寝返りで試してみてください。

  • 寝返りを打つ理由と効果、3つの役割を解説

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    寝返りの役割の一つは
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    寝返りには3つの役割、
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    3つの役割を解説

ドクター考案の『枕』『マットレス』による症状の改善

山田朱織枕研究所ではオーダーメイドの整形外科枕やオーダーメイドのマットレス「MAKURAinBED」という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的とした商品を提供しています。

これらの商品は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

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  • 診察をしている山田朱織

    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。

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