座っている時の姿勢に気を付けていますか?「腰枕」の使い方
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
今回は座っている時の姿勢に気をつけてますかということで腰枕の正しい使い方のコツについてお話をしたいと思います。
パソコンに向かっている時間が長かったりするとどうしても腰の痛みに出てきますよね。
腰枕はただ椅子につけて適当に使ってはいけないんです。
腰枕の正しい使い方については腰枕・首枕・膝下枕の取り扱い説明書の1ページ目にも載っておりますのでお持ちの方はご参照ください。
腰枕の正しい使い方
まず腰枕なしで座っている時の自分の体のポジションが大事です。
腰と背もたれに隙間が空いてしまってはいけないんですね。
骨盤をしっかり立てて一番後ろこの背もたれに骨盤をつけるイメージで座りましょう。
体の軸が真っすぐになります。
骨盤を背もたれに当てて真っすぐに座ると今度は背中と背もたれに隙間ができます。
背中はある程度前弯していて丸みがありますので、どうしても背中のくぼみの部分に空間が出きてしまうんです。
この空間こそが腰がズルズルと滑っていったり、不安定になってしまう悪い部分なんですね。
そこで登場するのが腰枕です。
背中の空間に腰枕をしっかりと入れましょう。
マジックベルトで背中の位置に固定してそこから微調節します。
背中のくぼみと椅子の穴が開いた部分にはめ込むようなイメージで腰枕をセットしてください。
高さをちょっと変えていただくだけで全然違います。
骨盤から頭までが1本の軸が通り、頭にリンゴを置いても落ちないような重心線がしっかりと通った姿勢です。
自力でこの姿勢を取ろうと思うと筋肉を使いますが、腰枕を入れて背もたれに持たれることによって腰の筋肉の緊張は取れます。
このように使っていただくと長時間のパソコン姿勢も楽になります。
もしパソコンちょっと遠くなるようだったら椅子ごと少し前に移動したり、パソコン自体を目線が落ちないように高くするなどして良い姿勢をキープするように工夫してみてください。
良くない当て方
もし腰枕がただ椅子に置いただけのような下の位置になっていたら、腰枕の効果が半減してしまいます。
なぜなら腰が前に滑り出してしまって全然体を軸で支えることができないからです。
使っている内にずれてきたりもしますので、その都度正しい位置にセットし直してください。
腰枕は椅子につけるだけではない
椅子の形が特殊で背もたれにつけられなかったり、デスクがいろいろあるので移動して椅子がころころと変わるといった場合におすすめの方法があります。
実は腰枕は単に椅子に巻くだけではありません。ご自分の体に装着することができるんですね。
自分の背中のくぼみに合わせて腰のくびれた位置にマジックテープで留めてください。
自分の体につけることによって椅子につけれなくても問題ありません。
椅子が変わってもどんな椅子でも良い姿勢になるわけです。
体につけるとさらに良い効果が
体のつけることにはどこでも良い姿勢になれることともう一つ効果があります。
マジックベルトを巻いて留めることで腹圧がかかるということです。
腹腔内の中の空気が圧迫されることによって、腰椎は安定した良い姿勢にキープできるんです。
新しい使い方ですので是非トライしてみてください。
腰枕専用カバー
腰枕を使っているとどうしても汚れてしまうのでカバーが欲しいというお声をたくさんいただき、専用の替えカバーというのもご用意しております。
洗えないので汚れが気になるという方は、是非替えカバーがおすすめです。
最高の座り姿勢
腰枕を使う時に一緒に首枕も使っていただくと、首も腰も楽な最高に良い姿勢が実現できます。
デスクワークの時やご自宅で本読んだりするときなど、長時間座って同じ姿勢を取ってしまう時は腰枕と首枕を一緒に使っていただくことを是非おすすめしたいと思います。
山田朱織枕研究所では整形外科枕の計測のみでなく、腰枕や首枕の体験もできますのでぜひお気軽にお立ち寄りください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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