整形外科医の本音シリーズ「枕外来での印象的な患者様~大後頭神経三叉痛と枕治療~」
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
整形外科医の本音シリーズとして、今回は枕外来にいらしたとっても印象的な患者様のお話をしたいと思います。
大後頭三叉神経症候群の患者様
もちろんお名前とかは言えないんですけれども、その方は大後頭三叉神経症候群という病気だったんですね。
この病気は専門的には脳外科・脳神経内科などで診断され治療することが多いです。
後頭部から頭、顔面、目の奥にかけてピリピリした痛み、チリチリした痛みが慢性的に続きます。
非常に痛いとき、ちょっと波があったりする方もいれば常時痛い方もいるんですが、偏頭痛や群発頭痛など特殊な別の頭痛とも鑑別が必要な病態となっています。
私は整形外科医ですので、あくまでこの辛い大後頭三叉神経症候群の方に枕を用いた治療を枕外来で提供したわけです。
長らくこの方は脳外科で診断されてからずっと悩んでいて、お薬使ったこともあったそうです。
でも、お薬を飲むと副作用が強くて、どうしても中断せざるを得なかった。
そんな時に枕外来に来てくださったんですね。
私がやったことは、単に枕の調節をすることだけ。
高さを整えてその枕を使っていただいたら、なんと2週間から効果が出てきました。
「あの後痛みがあんまり出ないんです。」と言って、毎月診せに来てくれたんですが、2か月経っても全く再発しておりません。
全ての大後頭三叉神経症候群の方が枕で治るとは言えませんが、枕は睡眠姿勢のインフラ、健康のインフラですから、誰でも整えることに間違いはないわけですね。
大後頭三叉神経症候群の特殊な治療も踏まえて、枕を整えることで治療していくことが楽になる。
ひとつの解決策ではないかと私自身も感動いたしました。
大後頭三叉神経症候群と診断された方、一度は高さが合った枕を作るということにも注意してみてください。

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
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という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
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