毛布の3つの使い方と敷き毛布としての利用のメリットを解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
毛布の使い方には工夫が必要
今回は寒い冬には「毛布を使っているんですけれどもダメですか?」この質問に回答していきたいと思います。
皆さんどんなお布団を使用していますか?掛け布団、毛布色々ありますね。掛け布団にも色々な種類色々な素材があります。
羽毛、羊毛、ポリエステル綿、様々な素材がありますがよく冬にはやはり暖かいこの毛布を使いたいというご意見ですね。この毛布の使い方にもいろいろな使い方があると思います。
大きく分けて3つ。
・体に直接毛布をかける
・かけた羽毛布団などの上にさらに毛布をかける
・敷き毛布にして使用する
この3つのパターンです。
毛布の使い方の順番を3つあげます
私は患者様からこの質問をいただいたときに 順位を付けてお話をしています。
まず1番良い方法は「掛けた掛け布団の上に毛布を敷く使い方」です。掛け布団の外側に毛布をかける使い方ですね。
1番良くないのは毛布を「直接体にかけてしまう使い方」これは寝返りがしにくくなります。
そしてもう一つの方法、「下に敷く敷き毛布として使う方法」これがちょうどいま申し上げた2つの方法の中間くらいの良さでしょうか。暖かさが持続できますしうまく使用すれば寝返りをすることも可能です。
掛けた掛け布団の上に毛布を敷く使い方を実演
実際にモデルさんにこの3つの使用方法を具体的にやっていただきながらどんな感じになるか見ていきましょう。
まず一番良い方法、これは羽毛などの軽い掛け布団の上に毛布をかけていただく。
この方法のメリットは、体と羽毛布団の間で暖まった暖かい空気層。これを毛布のような密な素材を上からかけることで暖かい空気を外に逃がさないという効果もあります。
一番重要なのは直接このようなサラッとした布団をかけていることによって、夜間に20回以上すると言われている寝返りがスムーズにできることです。
少し動いてみてください。
体をこのように回す時にも布団が絡みつくことなく、スムーズに楽に寝返りがうてます。これを逆にかけるとどういうことが起こるかやってみましょう。
毛布を直接体にかけてしまう使い方を実演
次に直接体に毛布をかけて、そして布団をかける。この方法だと体や、特に足元。足に毛布が絡みつくので非常に寝返りがしにくくなります。はい実際に寝返りをしてみてください。
このように毛布が中に体の下にはまり込んでしまうと、体にどんどん布団が巻きつくような形になって非常に寝返りがしにくくなります。
山田:いかがですか?
モデル:巻き込まれて動きづらいです。
ひどいとこのような巻き込みによって体が押さえられてしまって途中で「覚醒してしまう」「目が覚めてしまう」ということになりますので熟睡が妨げられてしまうことにもなりかねません。
下に敷く敷き毛布として使う方法を実演
では最後にもう一つの方法、毛布を下に敷く方法をやってみましょう。
このように毛布を下に敷く方法です。このままでは毛足の長い毛布と、もし寝巻きが毛足の長い起毛仕立ての寝間着などですと、非常に摩擦抵抗が起こってしまって寝返りをすることが困難になります。
ですので毛布を敷くときはこの上にツルッとした体が動きやすい綿やポリエステルなどのシーツをピシッとかけてシワのよらないようにセットしていただくことが重要です。 ではやってみます。
毛布の上にツルっとしたサラッとしたシーツをシワのないようにピシッとかけていただくと・・・
山田:寝返りをしてみてください。どうですか?表面がツルっとしているので寝返りしやすくないですか?
モデル:動きやすいです。
山田:動きやすいですね。
このように暖かさを担保しつつ、表面がサラッとしているので寝返りを打ちやすい。
皆さんがもし寒い冬に敷毛布を敷きたいと思ったら工夫していただくポイントは、毛布の上に寝返りしやすいツルっとしたシーツを敷くことです。
ポイントとしては暖かい毛布の上にサラっとツルっとしたシーツをシワなくピシッとかけていただいて、寝返りのしやすい環境をつくってください。
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整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
寝返りを打ちやすくするためには枕がお体格に合っていることも重要なポイントです。
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私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
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