「朝から手がしびれる…」その原因は?自宅の寝室で行う「枕計測」
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)による出張枕計測。
「朝起きると、手がしびれているんです」
そんな症状の原因を探るには、実際に寝ているベッドの上で、普段の姿勢と環境の中で確認する必要があります。
今回伺ったAさんは、普段枕を使わずに寝ていた方。朝方のしびれは、もしかしたら首や肩への過度な負担が原因かもしれません。
朝の手のしびれの正体とは?
「枕を使わない方が楽。」
Aさんはそう思っていました。しかし、枕がないことで首を支える構造が失われ、逆に筋肉や神経が常に引っ張られた状態にある可能性があるのです。
症状のある方には、骨格と筋肉の構造をふまえた、正確な枕の高さと硬さの調整が必要です。

ご自宅での「枕計測」が意味するもの
いつものパジャマ、いつものベッドで計測できるのが自宅での枕計測の最大のメリットです。
普段の寝姿勢や寝具の状態、問題点が浮き彫りに。
上向き・横向き・寝返りの各姿勢で枕の高さや首の角度を5mm単位で調整していきます。
まずは上向きの姿勢で確認。
山田:呼吸いかがですか?
Aさん:楽にできます。
山田:では5mm高くしますね。首まわりいかがですか?
Aさん:さっきより楽な気がします。
このような対話を繰り返しながら、首や肩がリラックスできる状態を見極めていきます。
次は横向き姿勢での確認。
山田:肩の圧迫感ありますか?
Aさん:ありますね。
山田:では5mm高くしてみます。
Aさん:さっきより楽です。
反対側でも確認しながら、左右の差や、Aさんが「右向きが楽」と話していた点を踏まえて、高さを調整していきました。
さらに寝返り時には、左に戻る際の違和感が見られました。
山田:よっこいしょって感じですね。マットレスの影響かもしれません。

マットレスが枕に与える影響とは?
Aさんの寝返りのしにくさは、枕だけでなく「真ん中がへたったマットレス」の影響でした。
山田:子どもさんが真ん中で寝てますよね?おそらく真ん中と両側でへたり具合に差があります。
Aさん:確かに…マットレスは5年くらい使ってます。
山田:リバーシブルなら、年に一回は天地や前後を入れ替えてください。
このように、枕とマットレスは“セットで整えるべき”という点も見逃せません。

枕の正しい使い方とアフターサポート
最後に、正しい枕の当て方についても確認。
山田:これ、首の下に枕が入っていないと首が疲れますよね?
Aさん:はい、なんか突っ張る感じです。
山田:肩までしっかり差し込んでください。それだけで首が安定します。
さらに朝起きた時に枕がずれていたり、違和感がある場合には、枕が合っていない可能性も。
そのような時には、山田朱織枕研究所のアフターサポートで調整の相談が可能です。

症状改善の入口としての「整形外科枕」
Aさんは、最終的に70mmの枕が最適という結果に落ち着きました。
ショッピングモールでの簡易計測では得られない、「医学的な納得感」がそこにはありました。
Aさん:首の骨格や症状を見て調整してもらえたから、すごく納得できました。
枕は「ただの寝具」ではありません。
朝の手のしびれ、肩や首の不調にお悩みの方にこそ、“医学的に正しい”整形外科枕の計測をおすすめします。

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
今すぐ計測予約する
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
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