コラム詳細

首こそ、健康の要!首姿勢を整え肩こりを改善しましょう

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

首の中を通る神経や血管が圧迫されると、「痛い!」

下のイラストを見てください。背骨は小さな骨(椎骨)と、その間にある椎間板がいくつも積み重なってできています。そして首の骨(頸椎)の中には神経の束が通っています。

姿勢が悪くなると、この神経が圧迫され、首まわりの筋肉が緊張して血流が悪くなるため、しびれや痛みなどの不調が現れてくるのです。

椎骨のうち、上から7個が頸椎と呼ばれる首の骨、次の12個が胸椎、次の5個が腰椎です。どこに症状が現れるかで、病名なども変わってきます。

首の疲労が肩こりや頭痛、指先のしびれを招く!

首の骨の中を通っている神経の束は枝分かれして、骨の間(椎間孔)から、頭や首まわり、肩甲骨の周囲、腕や指先へと走っています。そして首のどの神経を痛めるかによって、頭痛、首こり、肩こり、指先のしびれなど、現れる症状が変わるのです(下イラスト参照)。

”肩こりは、肩の関節や肩の骨の異常が原因で起こる”と思っている人もいるでしょう。でも多くの肩こりが、実は首の疲労と大きく関わっています。

どの頸神経が圧迫されるかによって、症状の出る場所は異なります。一般的には、C4~C6の異常がいわゆる肩こりと関係し、C2~C3が圧迫されると、頭痛が起こりやすくなります。

首姿勢が悪いと体にさまざまな不調が出やすくなる!

首姿勢が悪いと体にさまざまな不調が出やすくなる!

首姿勢を整えると肩こりもラクになる!

肩こりの多くは、首の神経障害の初期症状です。ですから肩こりの予防&解消をしたいなら、まず正しい首姿勢に整えるのが基本ケア。ストレッチやマッサージなどもよいのですが、まず首枕を使ってみましょう。重たく不安定な首がしっかりと支えられることで、簡単によい首姿勢が保てます。首姿勢の悪さが原因で起こっている肩こりも軽減するでしょう。

注意!受診が必要な肩こりもあります

肩こりと一言で言っても、種類はさまざま。たとえば寒さ、疲労、悪い首姿勢などが原因の肩こりは、あまり心配ありません。首枕をつけて、思い当たる原因を解消することができれば、自然によくなるでしょう。

でも、痛みやこりが慢性化している(同じぐらいの強さの痛みがずっと続く)、痛みがひどくなっていく、体がしびれて物が持てない、頭痛やめまいがひどい、吐き気がするなどの場合は要注意!深刻な病気のサインとして、肩こりや痛み、しびれなどの症状が引き起こされている心配があります。”たかが肩こり”と軽く考えないで、一度受診してください。

出典(頸椎症、首こり、肩こりに! 山田朱織のオリジナル首枕 ネイビー、山田朱織、主婦の友)

本コラムは出版社の許可を得て「頸椎症、首こり、肩こりに! 山田朱織のオリジナル首枕 ネイビー」の書籍からページを抜粋し、ご紹介しております。

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    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。

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