ぬいぐるみと一緒に寝るのも抱き枕を使うのもおススメできない理由
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
ぬいぐるみでも、抱き枕でも、添い寝でも寝返りを妨げるものは使わわないでいただきたい
ぬいぐるみと一緒に寝るのも抱き枕を使うのもおススメできない理由は「寝返り」を妨げるからです。
「子供やペットと一緒にベッドで寝てはいけませんか?」というご質問もいただきます。回答はダメです。理由は同じく「寝返り」を妨げるからです。
寝るときには自分が寝返りできるスペースを十分確保してほしい
ぬいぐるみ、抱き枕、夫、妻、子供、愛犬、ペットどんなものも自分の寝るスペース最低70㎝できれば90から95cm幅は自分のために確保して欲しいからです。
その理由は成人の日本人の肩幅は平均35から40cmと言われています。
この肩幅×2倍+10cmぐらいの余裕を持ったとすると、シングルサイズ平均95センチぐらいは自分の専用スペースとして夜間確保してほしいのです。
このスペースにはたとえ夫、妻、子供、愛犬やペット、抱き枕、スマートフォンすべてのもの占領するものは乗せないでいただきたいと考えています。
寝返りをするスペースに何か物があったらどうなるのか実験を紹介します
これから実験的にそのような何か自分のスペースにものがあったときにどのように寝返りが打ちにくいか、さらには寝返りした時にぶつかってしまうと覚醒してしまう。そんな所をモデルさんと共に実験してみましょう。
これから一人一人の寝るときに確保しなければいけないベッドの幅、これについて検証していきましょう。
まずメジャーを用意してみました。これでモデルさんの肩幅を測ってみます。
肩の先の両方を結んで直線でどのぐらい距離があるかです。今45cmと出ました。大体半分くらい25センチぐらい、全部で45から50cmくらいの幅があるかと思います。
この肩幅が寝るときの姿勢にとても重要な数字なのです。では寝てみてください。
枕幅が60cm、肩が45cm、このぐらいあるわけです。
そして手を前にクロスしていただいて右に寝返りを打ってみてください。
横に寝返りを打った時にどうしても少し肘が前に出ますので、この幅を考えると大体80cmは少なくとも確保したいわけです。
さらに少し余裕があるといいので、大体日本のこの布団のシングルの幅というのが95から100cmぐらいになっています。
寝返り打ってみてください。
このように寝返りをしたときに何にもぶつからないこと。これが大事です。つまり、このベッドの中には何も物を置かないということが大事なわけです。
ベッドパートナー、愛犬、ペット、子供さん、すべてのものが何か乗ってしまうと体がぶち当たってしまうのでそれを回避するような行動が出てしまいます。
ベッドパートナーやぬいぐるみ、抱き枕の大きいもの、こういったものが布団、ベッドに乗ってしまうと、どうなるでしょうか。
寝返りを打ってください。
山田:どうですか?(体に)当たってしまって寝返りが打ちにくくないですか?
モデル:寝返り打ちにくいですね。
また、もしくは動くもの愛犬や子供さんだとこのように乗っかってしまいますので、寝返りしてください。
当然体が動きにくくなってしまいます
是非、自分の寝るスペース、十分な約80から95cm幅のスペース、ここには何も置かずに何も入らずに眠れるような環境をセットしてください。
ここで聞こえてくるのは、
でも、スキンシップって必要じゃないですか?
というご質問です。
もちろん、人それぞれ優先するべきことっていうのは違いますので、スキンシップが寝返りよりもずっと大事だよと思う方はそれを重視するということでよろしいかと思います。
ただ私はこのように考えます。スキンシップは寝る前までに十分とって、いよいよこれから眠りに入るという段階では自分のスペースをきちっととって寝るのはいかがでしょうか。
是非、十分な寝返りができるスペースを確保して眠ってください。
さらにこのような質問をいただくことがあります。
横はともかくとして、頭の上に何か物を置いたりするのはよろしいんでしょうか?
というご質問です。
例えばですけれども時計、スマホ、ぬいぐるみや本、いろいろなものをベッド周りに置きたいという方がいらっしゃるかと思います。
確かに寝返りという横の動きにはそれは関係ないかもしれませんが、基本的にはベッドの中にあるものっていうのは夜間知らないうちにぶつかったり移動したりすることで当たってしまう可能性があります。
意識が低い、意識がなくて眠っているときはそういったものを避けるという防御反応が効きにくい状態ですので、できればベッドの中、布団の中には何も置かずに眠る方が最良かと思います。試してみてください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
寝返りを打ちやすくするためにはます枕が合っていることが大事です。
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