選び方次第ではオーダーメイド枕が合わない理由
オーダーメイド枕を作成した方から、購入時にはお身体に合わせて作製してもらったはずが、後々枕が高すぎたり低すぎたり感じるのはなぜか?というご質問をいただくことがあります。
このようなご質問に回答していきたいと思います。
目次
オーダーメイド枕が合わないケースと3つの条件
よくあるのが当研究所の商品に限らず、オーダーメイド枕のお店で枕を計測してもらって「あっこれピッタリ私に合ってるな」とご自身でも思ったのに、持って帰って家で自分のベッド、布団の上で使ってみるとどうも合わないなというケースです。
一晩寝ても「なんか首がおかしいなぁ」なんて思うことないでしょうか。これは実はある条件において起こり得ることなのです。
その条件というのは、枕というのはその枕を使う方の
- ・お体の条件
- ・枕自体の条件
- ・寝台ベッドや布団の条件
この3つによって三位一体で適合するかどうかが決まるのです。

ご自宅でも枕の高さを微調整することが重要
例えば、オーダーメイド枕のお店で枕を計測した時に計測用の適切な硬さのベッド(マットレス・布団)の上で休息したとします。でも、家に帰ってきて自分のベッドや布団がその計測した台と違う硬さ柔らかさであるとき、どうも枕が合わないと感じてしまいます。
ですので自分のベッド(マットレスや布団)の上で適切に合うように枕をご自宅でも微調節することが大事なんです。
例えば、しっかり硬いお布団の上で寝る方は合わせた枕を少しだけ高くして使う必要があることがあります。5mm足してみます。どうですか?この方が楽ではないですか?
たった5mmでも呼吸のしやすさは変わる
モデル:息がしやすくなります。
たった5mmでも呼吸が楽になったという意見に変わったように、硬い寝台の上ではこのようにやや枕を高くする必要があることがあります。
一方、柔らかい寝台のときは、どうでしょうか。布団を少しだけ柔らかいお布団に変えてみます。
少し表面が柔らかい布団においてはどうですか?喉が苦しくないですか?
モデル:少し喉が詰まります。
喉が詰まってきました。お体の条件も変わらず枕も変わらない。しかし、布団が柔らかくなっただけでも枕に不具合が起こるわけです。
枕の高さを5mm抜いて枕の高さを低くしてみます。どうぞ。どうですか?
モデル:息がしやすくなりました。
たった5mm枕の高さを低くすることによって呼吸が楽になったという意見をいただきました。
まとめます。適切な枕を使うためには自分の体の条件、枕の条件、そしてもう一つ寝台布団やベッドの条件。これを加味してご自宅でも微調節をすることが大事なことです。
従いましてオーダーメイド枕といえども、ご自宅で枕の高さを少し高くしたり、低くしたり微調整できないといけないんです。
オーダーメイド枕だったらなんでもいいんですか?
最近はオーダーメイド枕を好みで選ぶものがたくさん散見されます。
肌触りがいいとか、感触がいいとか、素材が好きだとか、こういったことで選ぶオーダーメイド枕は適切ではありません。
医学的に検証された科学的根拠に基づいた枕、これがオーダーメイド枕の条件として重要だと考えています。
当然その条件の一つとなるお体にあった枕の高さを実現するためには、ご自宅で購入後に枕の高さを少し高くしたり、少し低くしたりできることも重要です。
以下のコラムでも詳しくご紹介しております。

オーダーメイド枕で失敗しないコツを教えてください
オーダーメイド枕を選ぶときは、必ず本物・実物を頭の下に置いて上向きで最低15分から20分、横向きになってみたり体を動かしてみたり、最後に寝返りも確認して選んでいただくことが肝要なんです。
オーダーメイド枕で改善できることは何ですか?
色々な症状が改善しますが、特に顕著なのは朝起きた時の肩こり・頭痛・めまい・手のしびれ、そしていびき・不眠などの症状です。
もちろん、それらの病気や症状にはいろいろな原因が考えられますので全てが枕で改善するわけではありませんが、オーダーメイド枕で一人一人の体に適切に合わせた枕を使うことによって、睡眠が良くなるだけでもこれらの症状が改善する例を私たちはたくさん体験してきました。
オーダーメイド枕だったらなんでもいいんですか?
最近はオーダーメイド枕といっても、好みで選ぶものがたくさん散見されます。
肌触りがいいとか、感触がいいとか、素材が好きだとか、高いほうが好き、低い枕が好み、こういったお客様各自のお好みで選ぶオーダーメイド枕は適切ではありません。
医学的に検証された科学的根拠に基づいた枕、これがオーダーメイド枕の条件として重要だと考えています。
なぜ感触で選んでいけないかというと、例えばこの柔らかさとか肌触りが気持ちいいというのは寝付くまでの間に感じることですよね。
つまり、それは覚醒状態で感じていることです。
でも実際に寝てからの6時間や8時間という時間は、意識がなくて実際にご自分の頭で考えることはできないわけですから、本当に体に合っているか体が喜ぶような条件かどうかということが大事になってくるわけです。
そのポイントを計測しオーダーメイドしないと適切な枕とは言えないと思います。
好みで作るオーダーメイド枕はオーダーメイド枕にあらず~医学的根拠、科学的根拠に基づくオーダーメイド枕を~
オーダーメイド枕の効果として当研究所で自信を持って言えるのは、これまで2003年に山田朱織研究所を設立してか長い間、患者様お客様の計測したデータやその後の使用状況を長くずーっと観察してきて、それを科学的に検証しているからです。
枕は買って終わり作って終わりではありません。
長く使いながらユーザーの方の体格の変化・加齢変化も見ながら適宜調節し適切な枕を提供し続ける中で得たデータ、その解析によってより良い枕の使用についてご提案ができるわけです。
このような実績こそが私たちの枕が信頼して安心して使っていただける根拠となっています。

オーダーメイド枕の効果があった印象的な患者様
私がとても印象に残っている方、実は60歳代の男性の方なんですね。
この方は壁に大きな壁画を書くような方だったんですが、当院にお越しになったときにその最も辛い主訴と言って症状は朝起きたときから体がだるい、もう朝起きた途端に肩こりがしてとても1日だるくてつらいということをお話しになられていました。
ご家族からは、朝起きてもダラダラしていて朝食も食べない、新聞も読まない、仕事も開始できない、お仕事は自宅でされていたんですがそのアトリエの方でもなかなか仕事に着手できないというような悩みを持っていられました。
私はその患者様を診察し治療として施したのは唯一、一つ、適切な枕を使っていただくことでした。
この枕を使っていただいて驚くことにとても短期間、確か2~3週間だったと思いますが、朝からの肩こりそして憂鬱な気分、これが解消したんです。
ご家族は朝からアトリエで絵を書いている姿に驚かれたといいます。
本人は朝からおいしく朝食が食べれて、朝刊を読む気になった、新聞が読めるということを大変喜んでいたのを今でもよく思い出します。
ともすると軽いうつ症状かと思われていたような症状が、実は枕が合っていないことによって適切な睡眠が取れないために起こっていた症状だったということには私も患者様も一緒に驚いたんです。
このような患者様は決して一人ではありません。
オーダーメイド枕の整形外科枕で症状が改善した感想をたくさんいただいております
何十人、何百人、何千人、今では6万人以上の患者様を診た実績がありますが、このような一例一例を丁寧に積み上げていくと決して一人ではなく多くの方に共通する症状が見えてきました。
肩こりというのは大変憂鬱な症状です。
長年慢性的にこの症状を持っていると、自律神経が調子が悪くなって単に首肩が痛いだけではなく、様々な全身の不具合、動悸、めまい、腰痛、全身あちこちの痛みや苦しいなどいろいろな症状が出てくるんですね。
このような自律神経症状も含めて、枕というのは効果が期待できるということが分かりましたので、そのような方々にもぜひ適切な枕を使っていただきたいと考えています。

オーダーメイド枕として一番何が重要か
一口にオーダーメイド枕といっても様々な形・高さ・素材があると思うんですが、一番重要なことは今のような条件のなかで何を優先順位にするかということが重要です。
例えばこの枕ひとつを取っても素材、柔らかさ、そして高さ、パーツによっても部分によっても違いますし、形・状形色々なことが条件として挙げられますよね。
そのあれもこれも重要と考えずに最も大切なことは何かと考えたときに、私は「枕の高さ」が最も重要なことだということを優先順位第一に考えます。
枕の高さこそが一人一人の体に合っていることが重要で、それが決まるとその高さを維持するためにはこういう素材、適度な硬さの素材でなければいけないということもわかってくるわけです。
形も何か小さいものが粒が入っているようなものでは形が容易に変わってしまうですので、一定の高さを維持するためには中に入っている素材の形なども決まってきます。
例えば私たちが使っているこういうシート状のものというのは適切な形のものだと考えます。
今日はオーダーメイド枕に期待できる効果ということでお話をしてきました。
是非これからはオーダーメイドの枕を作ろう選ぼうと思った時に、何を基準にするかということを覚えておいて適切な自分にとってぴったり合った枕を作成したり選ぶようにしてください。
是非気を付けてやってみてください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
今すぐ計測予約する
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。