うつ病で眠れない方は枕不眠で悪化させているケースがある
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
うつ病と不眠は深く関わっている
今や、軽症を含めうつ病は、日本人の4人に1人といわれる時代です。あなたがもし不眠を感じているなら、あなたに関わる問題かもしれません。
うつ病とはどのような病気なのかを良く知り、良質な睡眠による心身の回復の重要性を理解して下さい。
うつ病の最も頻度が高い症状が睡眠障害
うつ病の症状は誰もが日常経験する、気持ちが晴れない、面倒くさい、自分は怠け者かなぁなどと感じる、ありふれた症状から始まります。
精神病のように幻覚が見えることも、幻聴が聞こえる事もありません。ちゃんと現実と非現実を区別できるのです。だれにでも起こるごくごくありふれた症状が、ただ、一塊になってやってくる、そして2週間以上続く、それがうつ病なのです。
それは、心身の過労が良質の睡眠によって回復できない状況で悪化する事が多いのです。忙しくて寝る時間がない、心配事や不安で眠れない、もっと単純な睡眠環境や寝具条件の悪さで眠れないこともあります。
うつ病の最も頻度の高い症状が睡眠障害です。実にうつ病の82~100%に見られる症状と言われます。
うつ病で起こる日常の状態
睡眠障害のパターンは、比較的寝付きは良いが、早朝3時ぐらいには目が覚めてうつらうつらするだけで眠れなくなる早朝覚醒型、昼間に眠気がくる睡眠過多が多く見られます。
頻度第2位は疲労感、第3位は食欲不振、第4位が頭痛・頭重感となります。本当に誰にでもありそうな症状です。
軽症うつ病の徴候に“朝刊シンドローム”というサインがあります。朝、頭ではやらなくてはならないと考えても、身体が動かない状態です。朝刊を読まなきゃ、でもどうも読む気がしない、といった具合です。他人から見ると、「なんだか、朝からだらだらしているなあ」「怠け者!」となるのです。
本人は決して怠けているのではなく、眠れなかったために朝は心のエネルギーが低下して体が動かない、本人が一番つらい状態なのです。
しっかり眠ることでうつ病を悪化させないという選択肢もある
もちろん「うつ病」は専門のドクターに診ていただいて適切な休養や薬物療法、薬の治療が重要です。
うつ病治療の大原則は、心身の休息と適切な薬物治療です。会社の休みを取ってよく眠ること、そこから治療が始まるのです。
ここで自分の症状を確認しましょう。朝起きて、憂うつな気分だけではなく、首の痛み、肩こり感、頭痛、手のしびれ、ひどい場合は時々寝違えを起こすなど、症状はありませんか?
私が整形外科として診療の中で見てきたのは、睡眠姿勢が不良なことによってうまく睡眠が取れずに睡眠障害や不眠症になってうつ病を悪化させている例です。
うつ病の8割に睡眠障害が合併していると言われています。ですからまず睡眠姿勢を正しくして、どのぐらいうつ病が良くなるかを見ていてみてほしいのです。
しっかり眠るためには枕の高さを整えることが有効
睡眠姿勢を整えることに対して一番大きな要素は枕の高さを整え、楽に寝返りができるようにすることです。そのためにはオーダーメイド枕や手作り枕、何でも良いので自分の体にぴったり合った枕を使用するようにしましょう。
このような工夫だけで熟睡できて気持ちが楽になったり、楽な姿勢で眠れて朝の疲労感が取れて鬱な気持ちが改善していったとしたら、それは最初から薬物療法するべきうつ病ではなかったと逆に言えるのではないでしょうか。
毎日の事ですので今晩から睡眠姿勢を整える為に適切な枕を使うことからトライして、軽症のうつ病であれば改善する可能性があると信じてやってみてください。
もちろんそれでも良くならない場合は、心療内科精神科の専門医を訪ねましょう。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
枕の高さを合わせて良い睡眠姿勢で眠ることが大事です。
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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