マットレスや敷き布団を買うときの注意点|チェック方法を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
大事なことは実際に横になって寝てみて体験して選ぶこと
今回はマットレスや敷布団は自分の体に合ったものを選びましょうというお話をしたいと思います。
最近ではネットで気軽に買えるので、値段の安いものやデザインなどを選んで購入される方が多いかと思います。
マットレスや敷布団いずれにしてもネットで買うということは、体感せずに自分の体にどう合うかということは確認せずに買ってしまっているということなんですね。
マットレスや敷布団も夜間自分が良い姿勢で寝れるかどうかを決定するとても重要なアイテムなんです。
ですのでデザインや価格だけで買ってしまうのはとても危険なんですね。
なぜ自分の体に合ったものを使わなきゃいけないか、そのポイントについて具体的にお布団やベッドマットレスを見ながら何が重要かということをお話していきたいと思います。
マットレスの硬さを変えての実験を紹介します
山田朱織枕研究所で作っているMAKURAinBEDという完全オーダーメイドのベッドがあります。
このベッドは一人一人の体格に合わせて硬さの違うコイルを組み合わせることで、寝返りをスムーズにするようにできています。
コイルには番号が付いており、数字が大きくなるほど硬いコイルです。
今回は全体に柔らかいコイルが入っている状態と、中央がしっかりと硬いコイルでサイドはそれよりは少し柔らかいコイルが入っている状態と2種類用意したので実験していきたいと思います。
柔らかいコイルで寝てみる
まず上向きの状態では、腰がぐーっと沈んでしまい腰に負担がかかってきます。
腰が沈んで体が重たいので寝返りも非常に打ちづらいです。
腰で一生懸命力を入れて寝返りを打ってしまいます。
10番という柔らかいコイルだと、体に合わないために上向きも寝返りも辛いわけです。
適度に硬さのあるコイルで寝てみる
では次に中央にしっかり硬い90番コイル、右の肩と左の肩には60番という少し柔らかいコイルを入れた状態で寝ていただきます。
上向きでは腰しっかりと支えられて、柔らかいコイルと比べて腰の沈む感じはなくなります。
横向きになった時にも肩の下になる箇所は少し柔らかいコイルになっているので肩の圧迫感もなく楽になります。
また寝返りの打ちやすさも変わります。
腰がしっかりと支えられて非常に軽くスムーズに寝返りが打てます。
体のどこにも力が入らずに回ることができます。
このようにベッドマットレスは硬さを自分の体に合わせることでスムーズな寝返りが打てて、上向きでもリラックスすることができるわけです。
ネットで買ったりすると、もし体にマットレスの硬さが合わない場合、寝返りがしずらかったり体に負担がかかったりするのでしっかり硬さを選ぶということは大事なことなのです。
コイルのスプリングのマットレス、ウレタン系のマットレス、エアーマットレス、ウォーターマットレスこれらの比較については以下のコラムにてご説明しております。
整形外科しきふとんは硬さ調節ができる敷き布団
一般的には硬さを変えるお布団はなかなか難しいんですけれども、当研究所のしきふとんは硬い部分、少し柔らかい部分、そしてもっと柔らかい部分というように硬さを変えることができるんです。
それがなぜ実現できたかというと当研究所のお布団は外側の側地と、中に入っている素材を分けて作っているからなんですね。
中の素材は硬い素材と柔らかい素材があって、組み合わせを変えることで3段階の硬さ調節を実現することができたわけです。
そして側地の方も茶色い方がより硬く白い方がより柔らかい羊毛素材となっていますので、表裏をひっくり返しても調節ができるようになっています。
これによって腰の部分は硬くしてしっかり支えながらも、肩が当たる部分は柔らかくして圧迫がないようにすることが可能です。
モデルさんに体験してもらいましょう。
まず上を向いて寝た時、胸の後ろと腰回りでは硬さが違います。
腰がしっかりと支えられて楽なります。
横向きでは肩が少し沈むので圧迫は感じません。
骨盤あたりもしっかり硬く沈まないので楽です。
寝返りを打つ時にも腰がしっかり支えられているので軽くできます。
また寝返りをいつ時にはかかとを使っていますので、足元の部分は柔らかくなく中間の適度な硬さになっています。
このようにお布団も硬さ調節ができると理想的です。
今回はベッドマットレスやお布団を体格に合わせて硬さを変えて実験してきました。
インターネットでポチッと買ったものでは、本当に自分の体に合っているかは分かりません。
大事なことは実際に体験して、寝返りが打ちやすく腰もしっかりと支えられている硬さを選ぶということです。
当社の方にもお立ち寄りいただいて体験していただければありがたく存じます。
是非、皆さん自分の体に合ったマットレスやお布団を選んで熟睡してください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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