ネット通販で枕を買う時に気を付けてほしい3つのポイント
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は枕をネット通販で買うときに絶対に注意していただきたいポイントをお話したいと思います。
目次
ネット通販では何を基準に枕を選べばいいんですか?
ネット通販では色んな素材や大きさ、デザインがありますが、何を基準に枕を選べばいいんですか?
枕にはとても重要な3大条件というものがあります。
ネット通販でも店頭でも、市販の枕を買って自分に合うというのはとても偶然の賜物です。
自分の体に合う第一番目に最も重要なのは「高さ」これを決定してください。
そして寝返りが打ちやすいように表面は「平ら」。
もう一つが一晩中使っても変わらない適度な「硬さ」。
この3つのポイントが重要なんです。
この3大条件を満たした枕を通販でも探していただきたいんです。
ネット通販のサイト上で条件を満たした枕を見つけるには?
でもそれってネット通販のサイトに書いてある情報の中から見つけるのは大変ですよね?書いていない情報もありそうです。
ネットだけではそこまでは分かりません。
そんなときどうしたらいいかを今日は解説していきたいと思います。
一晩中使う枕、365日そして何十年間私たちの睡眠を適切な姿勢で守ってくれるのは枕と寝台です。
ですのでこの枕選びは慎重に行なっていただきたいと思います。
自分に合った枕の「高さ」を見つける
枕に最も重要な条件は高さです。
自分に合った枕の高さを決定することがとても重要なんですが、実はこれがとっても難しいことなんですね。
どうやったら自分に合った高さが分かるか私もいろいろ考えてみたんですが、もしかすると手作り枕を自分で作ってみてその手作り枕の高さが合ったらその高さの枕をネット通販で選んでいただくというのが一つの良い方法かもしれません。
そうすれば買ってから合わなかったという心配を避けられますので是非その場合はこちらに準備した玄関マット枕、ハンドメイドの手作り枕をやっていただくことをお勧めします。
これに関しては適切な作り方がこちらに載っていますのでご参照いただければと思います。
もし手作り枕を作って朝きちっとその手作り枕に頭が乗っていたらその高さは合っていると思ってください。
同時に朝起きた時に首周りがすっきりして何の症状もないことが重要です。
もし朝起きた時から首の痛みや肩こりがあったり、作った枕から頭が落っこちてしまっているような場合は枕の高さが合っていないと考えて下さい。
翌日は丁寧に高さを変えてそしてまた寝てみて、最終的に頭がちゃんと乗っている高さを自分に合った高さとしてください。
ネット通販で枕の素材は何を選べばいいですか?
素材は一晩中使っても高さの変わらない適度な硬さの素材を選んでいただきたいんです。
例えば羽毛やコットンといった柔らかいふかふかしてしまう素材は絶対ダメです。
また、全層がウレタンのもの。これも使っているうちにどんどんヘタっていって高さが容易に変わってしまうので、こういったものもやめていただきたいんです。
あとは中に小さなチップが入っているようなもの。
あずきチップ、檜チップ、プラスチックチップ、こういったものも内容物が避けてしまって頭の部分がくぼんでしまって高さが変わってしまうのでこれも良くないです。
どういうものがいいかというと人間工学の三層構造と言って、表面の当たりは適度に柔らかいだけど中の芯材がしっかりして硬い。
全体的に言うと寝ているときもほとんど高さが5ミリ以内で変わらないことが重要なんです。
しっかりと中の芯が硬くて表面だけは柔らかくて適度なクッション性がある。こういったものが理想的な素材です。
枕の形はどのようなものがいいんですか?
最近では左右前後凹凸がある特殊な形状の枕が多いんですけれどもこれは研究されいて良い枕なんでしょうか?
凹凸が複雑な形であったり形状であったり、これは実は不要だと私は考えています。
シンプルイズベスト。形は真っ平らで特殊な凹凸形などは必要ないんです。
逆に凹凸があると寝返りが打ちにくくなってしまうと考えています。
山田:例えば旅行などに行った際に柔らかい枕で、頭が乗っかっているところがへこんでしまって他のところが
膨らんで凹凸になってしまった時、寝にくいなぁと感じたことはないですか?
モデル:よくあります。こんな変形した枕を抱えながら寝ていることがあります。
枕は頭の下に置いたら全く手がいかない触らないのがベストな枕です。
抱きかかえて寝てしまったり枕を一生懸命動かしてなんとか自分の体に合わせようとしているとすれば、それはそもそも合ってない枕だと考えてください。
一晩中枕を抱え込んで動かないで体が寝返りを打てずに寝ているというのは実は人間の体にとっては地獄なんです。
自由に向きを変えて寝返りを打てる、これが人間の生理現象として必要なことなんです。
枕の買い替えの目安は?
枕の買い替えの目安は購入した枕の素材によっても異なりますし、使い方やその方の身体の変化によっても変わります。
例えば体重が変わったりお子さんでしたら身長が伸びたり、また高齢者の方であれば背中が丸くなったりということで枕の高さを変えなければいけないということもあります。
ですので買い替えについてはそれぞれ異なりますが、自分の体に合ってないなぁと感じたときは買い替えか、持ってる枕の工夫が必要になるときかと思います。
実際に当研究所の整形外科枕も6年に1回は完全な買い替えをして頂くことをお客様に推奨しています。
なぜなら枕は実際に素材としてのヘタリもありますし、体に合っているかどうかのチェックもする必要があります。
ですので一つの目安として6年に1回は新しいものを新調するというふうにお考えください。
枕は重要です。自分の体を預け健康を預けるものです。
適宜良いタイミングで買い替えて一番いい状態で使い続けていただくことをお勧めしています。
皆さん適切に枕を買い替えながら毎晩ぐっすりとよく眠っていただくことを私たちも心から願っています。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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