寝ると足がつる「重い布団」が原因だった|尖足位の仕組みと今夜からできる3つの対策
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
今回は足のつりの意外な原因として「掛け布団」が原因かもしれない、というお話をします。
この記事のまとめ:夜中・朝方の「足のつり」を防ぐ3つのポイント
寝ている間に足がつる「意外な原因」は布団の重さにあります。
- 原因:重い布団の圧迫で足先が伸びる「尖足位(せんそくい)」になり、ふくらはぎが収縮しやすくなるため
- 対策①:足を動かしやすい「軽い羽毛布団」1枚に切り替える
- 対策②:毛布は体に直接掛けず、羽毛布団の上に重ねて摩擦と圧迫を防ぐ
- 対策③:レッグウォーマーでふくらはぎを保温し、寝る前の水分補給を忘れずに
足のつりの主な原因は筋肉の疲労や水分不足です。日中にたくさん歩いたり運動したりして筋肉が疲労していたり、夜はあまり水分を摂らなかったり汗で脱水になることが足のつりの原因と言われています。
ただそれだけではなく、「最後の1打」が加わって足のつりが出てしまうことがあります。その意外な1打が、掛け布団の重さなのです。
つりが起こりやすい状態「尖足位(せんそくい)」とは
「尖足位(せんそくい)」という言葉はあまり聞いたことがないかもしれません。
バレエダンサーがつま先で立つときをイメージしてみてください。足先が伸びてその状態を保つ姿勢が「尖足位」です。この状態になると、ふくらはぎの筋肉がグーッと収縮しやすく、つりが起こりやすくなります。
寝ているときに掛け物を何枚も重ねて足が重かったり、毛布やタオルケットで摩擦抵抗が起こったりすることで、気づかないうちに足が尖足位になってしまうのです。
重い掛け布団が尖足位を招く仕組み
冬は寒いので、タオルケットや毛布に加えて布団を1枚・2枚と重ねて寝る方もいらっしゃいます。確かに暖かいですが、体はかなり動きにくい状態になります。
毛布やタオルケットの摩擦抵抗と布団の重さで足の動きが制限されると、足先が押さえつけられて尖足位になります。
尖足位の状態ではふくらはぎの筋肉がグーッと収縮しやすくなっています。これがこむら返りを引き起こすわけです。毛布やタオルケットを何枚も重ねたり、重い綿布団を使ったりすることが、足のつりに直結しているのです。
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布団の中で伸びをすると足がつる理由
尖足位の状態が続いてふくらはぎがグーッと収縮したまま朝になる。その状態で、いつもの習慣で「布団の中で大きく伸び」をした瞬間——それが引き金となって足のつりが起こります。
「なぜ朝方だけよくつるのか?」と疑問に思っていた方は、まずこの「布団と尖足位」の関係を疑ってみてください。
今夜からできる3つの対策
対策① 軽い羽毛布団1枚に切り替える
足が自由に動けるよう、軽い羽毛布団1枚を基本にしてください。重さから解放されるだけで足先が尖足位になりにくくなります。
対策② 毛布は布団の上に重ねる
どうしても寒くて毛布を使いたい場合は、体に直接掛けるのではなく羽毛布団の上に重ねるのが正解です。足にまとわりつく摩擦抵抗を防げます。
対策③ レッグウォーマーでふくらはぎを保温する
足を冷やさないことも重要です。夏でもクーラーで足が冷える場合はレッグウォーマーが効果的。長ズボンとの組み合わせもおすすめです。就寝前には必ずコップ1杯の水分補給も忘れずに。
夏でもタオルケットなど足に絡みやすいものを上掛けとして掛けると同じ現象が起こります。どの季節でも「足を自由に動かせる寝具選び」を意識してみてください。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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