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布団の中で伸びをすると足がつる?重い布団で足がつる?尖足位(せんそくい)を解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。


今回は足のつりの意外な原因として「掛け布団」が原因かもしれませんというお話をしたいと思います。

目次



足のつりの主な原因は筋肉の疲労や水分不足ですね。

日中にたくさん歩いたり運動したりして筋肉が疲労していたり、夜はあまり水分を摂らなかったり汗で脱水になることが足のつりの原因と言われています。

ただそれだけじゃなくて、最後の1打が加わると足のつりが出てしまうことがあるんです。

つりが起こりやすい状態「尖足位(せんそくい)」


尖足位(せんそくい)という言葉はあまり聞いたことない方が多いかもしれません。

バレエリーナがつま先で立つときを覚えがべてみてください。

足先が伸びていてそれを保つ状態を尖足位といいます。こうなると実はつりが起こりやすいんですね。

寝ているときに掛けものを何枚も掛けて重かったり、毛布やタオルケットで摩擦抵抗が起こったりすることで足が尖足位になりやすいのです。

尖足位(せんそくい)になりやすい重い掛布団


冬場は寒いのでタオルケットや毛布をかけてお布団を1枚、2枚とたくさん掛けて寝る方いらっしゃるかと思います。

確かに暖かいですが、重たくて体はかなり動きづらい状態です。

摩擦抵抗が起こり重さで足の動きにくくなると、掛物の重さで足の指先が伸びて尖足位になってしまうのです。


この尖足位(せんそくい)の状態はふくらはぎの筋肉がグーッと収縮しやすくなっています。これによってふくらはぎがつるこむら返りが起こるわけですね。

毛布やタオルケットを何枚も掛けたり、重たい綿布団を掛けたりすることが足のつりに影響するのです。

布団の中で伸びをすると足がつる

尖足位(せんそくい)の状態で寝ていて、ふくらはぎの筋肉がグーッと収縮している状態に朝方なっている。その状態で、朝起きた時のいつもの感じで布団の中で伸びをするとどうなるでしょうか。それがきっかけとなり、足がつる可能性があります。

尖足位にならない為には?


尖足位にならないようにするには足を動きやすくすることです。

軽い羽毛布団を掛けてください。1枚の軽い羽毛布団だと足が楽になります。

どうしてもそれでは寒いと思ったら毛布やタオルケットを体に直接掛けるのではなく、布団の上に掛けていただくと足にまとわりつくのを予防することができます。


足を楽に動かせれば尖足位にならずに済むわけです。このように工夫していただくことがとても大事です。

今回は足のつりの意外な原因として、掛け布団や毛布などによって足が尖足位になることで足がつりやすくなるという話をしました。

できるだけ軽い羽毛などを掛けて足に絡みつくような毛布やタオルケットはやめていただくこと。

詳しく解説

キーポイントは寝返りの打ちやすさ~掛け布団と毛布の使い方~

それと同時にできるだけふくらはぎを冷やさないように長ズボンを履いたりレッグウォーマーをつけたり、そして冬でもしっかりと水分補給をして休むようにしていただければと思います。

夏場でもタオルケットなど足に絡みやすいものを上掛けとして掛けると同じ現象が起こりますので注意してください。

尖足位を予防するために掛け物の工夫を今晩から是非やってみてください。

本コラムの内容は動画でもお話ししています▼


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