掛け布団の上に毛布をかける理由と毛布の感触を感じる裏技
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
毛布は直接身体に触れる位置に使うと寝返りを阻害する可能性がある
「掛け布団の内側に毛布ではなく、掛け布団の外側(上側)に毛布が良いと聞いたのですが本当ですか?」というご質問いただきました。
それは本当です。毛布をかけたいのであれば、体に触れない外側にかけてください。
掛け布団自体は、軽くて暖かくて汗を逃してくれる羽毛が最高の素材だと考えてはいます。
しかし、綿布団でも羊毛布団でもポリエステル綿が入っていても結構です。
とにかく「掛け布団の上に毛布をかける」ようにしてください。
なぜそうして欲しいのかと言うと、寝返りがしやすくなるのです。毛布のような摩擦抵抗の大きな素材を身体に当たるような位置(内側)にして寝ると、寝返りが阻害されてしまう可能性があります。
毛布は肌触りも気持ちがいいですし、直接身体に触れるように使いたいのですが
次に、「毛布のこの肌触り、これが顔に当たると柔らかくて気持ちいいのでどうしても直接かけたいですがだめですか?」というご質問をいただくこともあります。
説明したように毛布を直接体にかけると纏わりついて寝返りがしにくい。それはやっぱりやってはいけないことなんです。
では肌触りを残すにはどうすればいいか、裏技をお教えしましょう。
寝返りを阻害せず、首にあたる部分だけ毛布の気持ちよさを感じることができる
このように掛け布団の首に当たる部分に毛布をこのように織り込んでください。
こうすると体に当たる部分は寝返りを打ちやすいんですが、この顔に当たる辺り、胸の辺りは柔らかい起毛の感触が保てます。
このようにふわっとした柔らかい感触が顔や胸辺りに来ることによって毛布の感触を保ちつつ、しかし体の部分は寝返りが打ちやすいというこんなかけ方はいかがでしょうか。試してみてください。
掛け布団に気持ちのよい布団カバーをかけたいのですが
次にこの布団に毛布の生地のカバーをかけたいというリクエストをいただくことがありますが、私の基本的な考え方では毛布のような生地であろうが綿生地であろうが布団にカバーをかけるということ自体がNGです。
なぜならカバーが布団から離れて(ずれて)体にまとわり付くからなんです。どうしても足元や体の体幹、体自身が寝返りを打つことがしにくくなってしまうので布団カバーはかけないで寝ていただきたいんです。
特に毛布のような生地のカバーをかけてしまうと暖かいようでいて夜間に全然寝返りが打てない。それによって結局は血液循環が悪くなって体が冷えてしまうということにもなりかねないので、毛布生地の分厚いカバー布団これは絶対にやめてください。
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山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
寝返りを打ちやすくするにはまず枕が体に合っていることが重要です。
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私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
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という患者様が沢山来院します。
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