枕が合っているかチェックする方法|朝の首・肩こりを整形外科医がセルフ診断で解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
「朝起きると首が痛い」「肩こりが朝一番ひどい」——それ、今使っている枕が合っていないサインかもしれません。
睡眠中の6〜8時間、枕は首を支え続けます。体に合わない枕を使い続けていると、毎晩首に負担をかけ続けることになり、日中にどんなにマッサージや薬で対処しても翌朝にはまた症状が戻ってしまいます。
このコラムでは、整形外科医として枕外来を20年以上開設してきた立場から、「今の枕が合っているかどうか」をすぐに確認する方法と、正しい枕の選び方をお伝えします。
目次
【セルフチェック】今の枕が合っているか今すぐ確認する5つのポイント
枕が体に合っているかどうかは、起き抜けの体の状態で確認できます。以下の5項目をチェックしてみてください。
⬛ 枕が合っていないサイン:当てはまるものはいくつありますか?
☐ 朝起きた時、首や肩がこっている・痛い
☐ 目が覚めると枕から頭がずれている、または枕が遠くにある
☐ 無意識に頭の下に手を入れて寝てしまう癖がある
☐ 寝ている間に何度も目が覚める、寝返りのたびに起きてしまう
☐ 今使っている枕は「感触が気持ちいい」という理由だけで選んだ
✅ 1つでも当てはまった方は、枕が合っていない可能性があります。
特に「朝の症状が夕方より辛い」という方は、睡眠中の枕が原因である可能性が非常に高いです。このまま読み進めて、正しい枕の条件を確認してください。
首こり肩こりに良くない枕とは?

首こり肩こりにお悩みの方にどんな枕を使っているかを聞くと、柔らかい羽毛の枕やウレタンの凹凸の枕を使っている方が多くいます。なぜその枕を選んだかを聞くと、「感触が気持ちいい」「肌触りがいい」という理由で選んでいる方がほとんどです。
しかし、それは眠りに落ちる前のことです。眠りに落ちてからそれが本当に自分の体に合っているかどうかは、全く別の話です。
睡眠中にしっかりと自分の体に合った枕で朝まで体が楽な状態で眠れること——これがとても大事なんです。感触の良さよりも、首と背中を正しい姿勢に保てるかどうかが枕選びの本質です。
首の神経を痛めずに寝返りがスムーズに打てることが重要です

体が楽な状態で眠れるために重要なポイントは「寝返りがスムーズに打てること」です。寝返りがスムーズに打てることによって、体をぐっと動かしたり辛い思いをして覚醒してしまうのを防ぐことがとても大事です。
柔らかい枕を使ってしまうと首がグラグラ揺れます。首がグラグラ揺れるたびに神経を挟んでしまい、首の神経が痛んで容易に目が覚めてしまいます。
ですので柔らかい枕はやめていただいて、自分の体に適切に合う枕で寝ている間のスムーズな寝返りができるようにしてあげることこそが、朝起きてからの首こり肩こりに大きく影響するわけです。
体に合った適切な枕の4条件
正しい枕には4つの条件があります。この4条件をすべて満たしたとき、初めて首の姿勢が整い、肩こり・首こりの改善につながります。
条件①:体格に合った高さであること
首の神経を痛めないために首の姿勢をよくする高さが最重要です。高さが合っていないと首の姿勢が悪くなり、神経を痛めてしまったり気道が狭くなり息がしづらくなったりします。適正な高さは体格によって一人ひとり異なり、たった5mmの差で症状が変わるほど繊細なものです。
条件②:高さをキープできる適度な硬さ
頭が沈み込んでいかないように頭と首が安定する適度な硬さも重要です。柔らかいと頭が沈んでいき後頭部に圧迫感が出てしまったり、首も安定しないので神経を痛める原因になります。
条件③:表面が平ら
丸い頭がコロコロ転がりやすいように平らな形も重要です。凹凸があるものではじっとしている時には合っているように思っても、寝返りを打とうとすると不具合が生じます。凹みの部分に頭がスポッと入ってしまい、体の向きを変えることが意外と困難になるんです。
条件④:メンテナンスができること
これら3つの条件が適宜調節できることも重要なポイントです。人間の体は太ったり痩せたり、お子さんであれば身長が伸びたり、高齢者の方であれば背中が曲がって体の形自体が変化していきます。ベッドマットレスや布団のへたりも生じます。体と寝台と枕が全部ぴったり合うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
臨床データ:410例の調査で7割の肩こり首こりが改善

私はあるとき当院の患者様の協力を得て実験を行いました。MRIという首の精密検査を行った410名(男性195名・女性215名)、平均年齢50歳の方々の中で、特に首こり肩こりを訴えていた110名の方の症状を抽出して、適切な枕を使う前と後で症状の変化を見てみました。
すると78名の方、つまり約7割(71%)の方が症状が改善していたんです。
肩こり・頚部痛・肩上肢痛・不眠など7割以上の患者様が改善し、手のシビレ・頭痛・めまいなども5〜6割が改善していました。正しい枕は、肩こり・首こり以外の様々な症状の改善にも有効なのです。
※2015年4月 日本脊椎脊髄病学会での山田朱織の発表より
7割が改善した枕治療——継続的な効果が鍵

これは他の温める温熱療法や注射・投薬などに比べて非常に高い割合での治療効果だと考えています。
そして一過性の治療ではなく、継続的に肩こり首こりをとっていくためにも、毎日使う枕を適切に調節するという治療の考え方はとても重要なのです。
今回は首こり肩こりに重要な枕の選び方の4つのポイントをお話してきました。柔らかい枕や凹凸枕を使っている方は今晩からその枕をやめていただき、ぜひ自分の体に合った枕を試してみてください。
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕
完全オーダーメイド枕で自身の首の高さに合わせられます

山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しいということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。
計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で最もよい高さの枕を決定します。高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。
整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、渋谷支店に来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。
整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能

遠方でなかなか来所できない方のために、整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。インターネットでご購入いただいてご自分で高さ調節を行います。
自分でうまく合わせられるか心配という方も、簡単に高さがわかる自動計測システムを開発しました。Webサイト内で身長・体重などいろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。

ご自身の体に合わせて高さ調節可能

「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
今すぐ計測予約する
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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神奈川県相模原市でオーダーメイド枕の整形外科枕が購入できる店舗「神奈川相模原本店」のご紹介
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